2020年11月08日

第33回東京国際映画祭2020(8)『息子の面影』『マリアの旅』

東京六本木で約10日近く過ごしているが秋の心地良さから冬の寒さに様変わりしているのが風の冷たさでわかる。外食オンリーの毎日だがお店のコロナ対応の差があることがわかる。名古屋の行きつけのところはお客が変わるたびに椅子、テーブル。など「そんなところまでやってるのか」と思うぐらい丁寧だ。でも六本木ではそうじゃないところが多いことがわかった。

だから新しいお店に入る時は、お客が帰った後のやり方を外から見られるお店でちゃんとやってるところに入るようにしている。それから地下のお店は避けるようにもしている。今のところ、泊まっているホテルのお店2店舗、六本木に2店舗。

野菜は朝のホテル朝食で取って、果物はコンビニや明治屋さんで買ってホテルで食べている。柿、洋梨が美味しくなってきた。

🎬『息子の面影』フェルナンダ・バラデス監督/メキシコ、スペイン/95分

辺境の地から国境を越えて仕事を求めて出た若者2人。音信が途絶え心配したそれぞれの母親2人が息子を探しに行く。国境の地で情報を求めるが、無法地帯では毎日幾人もの人が殺されていた。

取り締まりの役所では無残な死体を写真に撮っていて、母親たちに「この中にあれば死んでいる」と言って見せたところ、母親の1人の息子の無残な写真を見つける。もう1人の母親は息子の持っていた鞄の写真だけ見つける。きっと息子は生きていると確信して危険地域にただ1人入って行くが……。

辛いロードムービーだ。息子を探す途中で、母親はアメリカから強制追放された若者と出会う。若者は故郷の家に帰る途中で「うちにきて泊まっていってほしい」と一緒に向かうがそこは廃墟となっていた。

母親が「辺境の地で不便な生活だったが、うちは商売もしていて不自由はしていなかった。なぜ危険な地域に行かせたのか……」と、つぶやいていた。

人が殺されることが日常にある戦闘地域の現実が描かれているが、最後には「驚愕」が待っている。

🎬『マリアの旅』ダビッド・マルティン・デ・ロス・サントス監督、脚本、プロデューサー/スペイン/109分

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ゆったりとした老後を過ごしていたマリア(ペトラ・マルティネス)は軽い心臓発作を起こして病院に入院した。そこで相部屋になった少女ベロニカ(アンナ・カスティーリョ)と知り合う。最初、気に入らないお香を焚いたり、音楽をかけたりするので苦々しく思っていたが、話してみると明るい性格で人懐っこく仲良くおしゃべりするようになった。

2、3日でアンナは退院したが、別れ際に自宅の電話番号を渡して病院を後にした。

それから数日後、病院から電話がありベロニカの容態が悪く付き添いが必要になり、彼女の希望であなたにきてほしいと伝言されたと伝えられた。すぐに駆けつけたマリア。甲斐もなくベロニカは亡くなってしまったが身内がいないことでマリアの遺品と遺灰を持ち帰って……。

マリアは65歳ぐらいだろうか。ミッキーよりは若いと思う。そんな彼女がベロニカが住んでいたところに遺灰を届けにいくのだ。病後とあって夫は反対するが黙って出てきてしまう。携帯が何回も何回もかかってきていても無視している。

彼女の行く道は、そう険しくもなく、危険でもない。きっとマリアは1人旅などしたことがない女性で「初めて味わう自分が思うままの人生」の第一歩だったと感じた。

映画は「これからどうなっていくの?」と観ているものに、特にこの年代の女性に「考える元と共感」を与えて、幕になっていた。
posted by ミッキー at 05:33| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする