2020年11月03日

第33回東京国際映画祭2020(3)『恋唄1980』『トゥルーノース』『チャンケ:よそ者』『海辺の彼女たち』『赦し』を少しずつ

昨日、意外とするする5作品、ほぼ居眠りもなしで観られた。毎日なめている最高級のマヌカハニーの効きめだろうか。終わってから東京の映画お仲間さんたちと(イスラーム映画祭主宰のF氏も)小1時間会食ができて楽しい1日だった。

🎬『恋唄1980』メイ・フォン監督、脚本/中国/127分

1980年初頭の北京。親の期待を受けていた優秀で美男の長男ジェンウーが湖で溺死。弟ジェンウェン(リー・シェン)は尊敬していた兄の死にショックを受けるが兄の恋人マオジョン(ジェシー・リー)に以前から恋心を抱いていた。

ひとことで言うなら「しなやかな作品」

監督さんは『ミスター・ノー・プロブレム』の方。想像以上に贅沢な暮らしをしていた兄弟。弟を取り巻く女性2人の雰囲気の違いがくっきりと服装、髪型に表れていた。北京とモンゴル自治区の風景が目に残り、歌が耳に残っている。

🎬『トゥルーノース』清水ハン栄治監督、脚本、プロデューサー/日本、インドネシア/94分

世界に発信される会議場で1人の男が体験談を発表する。彼は1995年に北朝鮮に父母と妹の4人で幸せに暮らしていたが、父のいわれもなき罪で逮捕され、残った家族は強制労働収用所に。そこから始まる想像を絶する家族の物語。

来年公開決定。2020年度フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で上映された。是非ともご覧いただきたい。

🎬『チャンケ:よそ者』チャン・チーウェイ監督、脚本/台湾/107分

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イ・グァンヨン(ホー・イェウェン)は成績も優秀で学級委員をつとめる高校生。韓国に暮らす台湾系華人という自分のおかれた立場に悩んでいた。家庭では父親の権威に、学校では学級委員だから担任から生徒の行動を知らせろという強制に、居場所を失っていた。そんな彼に素行不良の女生徒ミスク(イ・ハンナ)と口を聞くようになって……。

生真面目なイ・グァンヨンも人気のない公園でタバコをすったり、憎らしい同級生のちょっとしたイタズラを担任にちくったりするがミスクと親しくなるにつれて明るくなっていく。父親との関係にも変化があって、世代の違い、国の違いを越えて理解させていく青春映画。
★主演イ・グァンヨンとミスク、だんだんと味が出てくるコンビだった。

🎬『海辺の彼女たち』藤元明緒監督、脚本、編集/88分

東京近辺のとある町。若いベトナム女性3人は1日15時間の労働と給料が約束どおりではない職場から脱走。ある男の手引きでフェリーに乗って北国に向かった。

3人の女性は『ご本人』が演じているのでドキュメンタリータッチだが密着ドラマ。 北国ではいわしの選別や箱詰めの重労働だ。彼女たちの毎日が臨場感と緊張感を持って描かれていた。監督さんの前作は『僕の帰る場所』

🎬『赦し』ジェム・オザイ監督、脚本、編集/トルコ/95分

トルコのとある山間の村に住む一家の物語。厳しい父親、心優しく従順な母親、12歳と10歳の男の子の4人家族。

兄は不器用で気弱、弟は明るく運動神経も良い。父親は弟の方に目をかけていて、兄には厳しく接していた。

そんなある日、思わぬ出来事から兄は弟を銃の暴発で死なせてしまう。


両親のショックは想像を絶するが、兄は精神的に異常をきたすようになる。夜中に悲鳴をあげたり、食べ物を受け付けなくなり、声もでなくなった。

痛々しい家族を周りの人々が助けようとするがなかなか家族の再生ができない。ミッキーの母は生前「子を偏愛するのは兄弟姉妹がうまく行かなくなるから親になったら注意しないといけない」と口癖のように言っていたことを思い出した。

posted by ミッキー at 08:51| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする