🎬『イレイザーヘッド』デヴィッド・リンチ監督、脚本、撮影/アメリカ/89分/名古屋駅西口シネマスコーレ
ここはフィラデルフィアの殺風景なとある町。頭ボウボウのしがない印刷職人ヘンリー(ジョン・ナンス)はなんの面白味のない男。
そんな男にも彼女・メアリー(シャーロット・スチュワート)がいて、彼女から夕食に招かれた。そこには彼女の祖母、両親がいた。
居間には生まれたての子犬がたくさんぎゃーぎゃーないていて落ち着かない。出してくれる料理は鳥料理、それも焼いたはずなのにゴチョゴチョと動いていたり、父親の全く笑えない冗談で困ったりするなど、とてつもなく居心地が悪いひとときだった。
そして彼女の母親が「ちょっと来て、あなたに聞きたいことがある」と部屋から出され詰問された。「娘とはセックスしたの?」とずばり聞かれて白状すると「先日、奇妙な赤子を産んだ」と伝えられる。
彼は驚いてはいたが、彼女との結婚を承諾、2人はこの世ものとは思えぬ赤子との生活を始める……。
気持ち悪いの見ちゃったよぉ〜。それしか感想書けない。いつもなら途中退場するけど、あまりの気持ち悪さに体が強張って動けなかった。
この題名が有名でいつか大画面で見ようと思って、今日は楽しみにスコーレに行った。お客さんは5人だった。
全編に流れる金属的な雑音で縛り付けられたようになってしまう。赤子は人間の子とはほど遠い。ぴーぴー夜泣きするなどは人間赤子そのもので、妻はゆっくり寝たいから実家に帰るなど子育て中の親なら誰しも同じ。だが、描かれているのは異常の極み。
めちゃくちゃ疲れた89分だった。