🎬『薬の神じゃない!』ウェン・ムーイエ監督、脚本/中国/117分
上海で回春の薬を売る店主チョン・ヨン(シュー・ジェン)は店の家賃さえ払えない状態で妻からも見放されていた。そんなある日「血液のがん」である慢性の骨髄性白血病患者リュ・ショウイー(ワン・チュエンジュン)が店にきて、国内で売っている治療薬は非常に高いので、安価で同じ効き目のあるインドのジェネリック薬を輸入してくれないかと依頼して来た。 もちろん違法で初めは断っていたが、お金に困っていたチョンはジェネリック薬の密輸と販売に踏み切った。
今年もあと2ヶ月余り。この一年、世界中を震撼させた新型コロナウィルスに打ち勝つ薬はまだ先行きが不透明だ。今回ご紹介する映画はそのお薬のお話。2014年に中国で実際に起きた違法ジェネリック薬の密輸販売事件「陸勇事件」を基にしている。
監督はこれが初長編作品のウェン・ムーイエ。中国で500億円の大ヒットを記録。この映画を中国国内で上映されたのことにも驚くが、これがきっかけで中国医療業界に変化が起きたというから映画の持つ力に改めて驚いた。
★5月にアップした評 http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/475068180.html