初日初回に『フェアウェル』を観に伏見ミリオンに。これで3回目。大画面で見る長春の風景が一族の右往左往をよそに落ち着きを持って見る者を迎えてくれた。やっぱり映画は映画館で……と感じた作品。私好みの映画として2020年トータルで3本には入る作品だ。パンフレットを購入した。
以前見た感想を再びアップする。http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/article/474573185.html
🎬『エマ、愛の罠』パブロ・ラライン監督、脚本/チリ/107分
ダンサーのエマ(マリアーナ・ディ・ジローラモ)は、養子として迎えた移民の7歳の少年ポロが放火するなど手に負えなくなって施設に返してしまった。しばらくしてエマは自分にも落ち度があったと思い、もう一度ポロと暮らしたいと熱望した。が、養子の仲立ちをしてくれたソーシャルワーカーに相談するも願いは叶わなかった。
彼女の所属するダンスグループの振り付け師の夫(ガエル・ガルシア・ベルナル)との仲も険悪になって、エマの勤める小学校もポロを「捨てた」ことが問題になって退職。独り身になったエマはポロを取り戻すために思いもよらぬ行動を始めて……。
ちょっとやそっとでは理解できないエマの行動に度肝を抜かれた。エマは美しくダンスも個性的で素晴らしいが心は悪魔、自分のことしか考えていない。
呆気に取られながら観たが、こんな女、そうそう「映画の中」でもいない。これを観ている間、着心地の悪い(肌がチクチクする感じ)下着を着ているような気分になった。
こういう映画ほど忘れないから困る……。
★セックス、誘惑、非常識などの刺激がほしい方は必見。
🎬『浅田家!』中野量太監督、脚本/127分
話はいいが映画はつまらなかった。人気男優さんが3人も出ていた割には、小1ヶ月前に観たが何もこれといった場面も台詞も残っていない。
いろんな職業に成りきった家族写真の「遊び」と震災の「現実」のどちらにも感情移入できなかった。
見所は菅田将暉さんが本物のボランティアに見えて彼とは気付かないできばえだったこと。主役をはれる俳優さんでも「脇」に埋没できる人は菅田だけ。