2020年09月25日

9月25日公開映画『ウルフズ・コール』『ハースメル』

🎬『ウルフズ・コール』アントナン・ボードリー監督/フランス/115分

5B5C28A7-6A30-4A10-9C71-C946CF6A4898.jpeg

フランス軍潜水艦で並外れた聴力をかわれて分析官として従軍しているシャンテレッド(フランソワ・シヴィル)は、シリア沖で任務中に狼が叫ぶような謎のソナー音に惑わされて、判断ミスを犯す。

その後、再び謎の音と対峙したシャンテレッドは、人類滅亡に関わる決断を迫られることになって……。


セザール賞で3部門にノミネートされ、音響賞も受賞したフランス製の潜水艦映画。

緊迫感は並外れているがそこにオマール・シーさんが登場すると画面がゆるむ。それがいいのか悪いのかミッキーにはわからない。聴力を酷使している周りで、やいやい言っていたので、シャンテレッドがかわいそうになった。

★主役のフランソワ・シヴィルさんは『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』にも出演なさっている方。


🎬『ハースメル』アレックス・ロス・ペリー監督、脚本/アメリカ/136分/イオンシネマ名古屋茶屋にて

女性3人組パンクバンドの「サムシング・シー」はアリーナを埋め尽くすほどの人気バンドに成長した。ボーカルのベッキーの過激な音楽性で熱狂的なファンがついたが、ベッキーは次第にアルコールやドラッグにおぼれ、心身のバランスを崩していく。

怪しい呪術師に入れあげて、そのご神託をまに受けたベッキーとバンドメンバーの間には亀裂が生じて、とうとう解散してしまう……。


主役が『透明人間』のエリザベス・モス。存在感が半端なく、歌もきっと本人が歌っていると思うが自然な発声をしていた。

少女時代からの親友同士の3人だったがベッキーの行動の強烈さや常識はずれが仲間割れの原因だ。ベッキーはそんなことは思っていなくて「みんな自分のことだけを考えていて、私がひとり苦労していた」と言い張るばかり。

ベッキーは薬の常習で手に負えなくなって解散。残ったのは父親に育てられて素直に育った娘と多額な賠償金だけ。

でもすべてが無になった時の、素顔のぼんやりとした顔がとても美しかった。

★かなり長い時間だったが短く感じたのはエリザベス・モスさんの飾らない表情と歌唱力だと思う。
★ 監督さんは『プーと大人になった僕』の脚本を担当した方。
posted by ミッキー at 23:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2020(5)『樹上の家』

昨日、福岡から名古屋に帰ってきた。いつもお会いする福岡の映友はお二人だけでちょっと寂しかったが、東京から皆で食べてねとお菓子を送ってくださったり、手作りマスクを頂戴したりして来られなくても気持ちはここ福岡にいらっしゃるように感じた。

🎬 『樹上の家』チューン・ミン・クイ監督、脚本、編集/ベトナム、シンガポール、ドイツ、フランス、中国/84分

2045年、名もなき青年がカメラと録音機だけを持って火星に降り立った。試しに周囲の音を録音するが風の音ばかり。その音は彼が住んでいた地球を思い出させた。彼は火星から故郷のベトナムを俯瞰して見る。そこには山岳地帯に住む少数民族の生活が謎めいて迫って来た。

1C64081B-36B1-4EC1-82C6-0D0B342E7600.jpeg

どうして火星からベトナムの少数民族を撮るのか理解できた。ベトナムでは文化局によって映画の検問が厳しく、わざわざSF映画という手法を用いたようだ。

少数民族は洞窟で生活していた家族、生まれた時から木の上で生活していた父息子を追っている。今は保護も束縛もない無責任な同化政策のもとで貧しく暮らしている。それでも言語、生活習慣、風習を守ろうとする姿に「黙殺しないでほしい」の願いが込められていた。






posted by ミッキー at 11:01| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする