昨日は今池のシネマテークに行った。大阪アジアン映画祭2020で初上映された『マルモイ〜』『はちどり』がここで上映されるからだ。
マルモイ〜は難なくみられたが、はちどりで喉がイガイガして咳が止まらないので15分ほどで退場した。この前もこの劇場で急に咳が出て半分で退場した。どの映画館でもそんな経験がないので驚いている。
2作品とも一つおきの満席。補助席も出ていた。土日にはこの劇場にもう行かないと決めた。
🎬『マルモイ ことばあつめ』オム・ユナ監督、脚本/韓国/135分/今池シネマテークにて
親日派で身分の高い父親を持つジョンファン(ユン・ゲサン)は、失われていく朝鮮語を守るために朝鮮語の辞書を作ろうと奔走する。各地の方言なども入れて編纂したいとあらゆる言葉を集めていた。
そんなジョンファンが朝鮮語の資料が詰まったカバンを、盗人のパンス(ユ・ヘジン)の手下に盗まれてしまう。そんな変なきっかけで知り合ったジョンファンとパンスだったが……。
1940年代の日本統治下の朝鮮半島で言語が朝鮮語から日本語に強制的に変えられ、名前も日本式となっていく。そんな中で母国語を残したいと全国の言葉・方言を集めた「マルモイ(ことばあつめ)作戦」の史実を映画化したドラマ。
オム・ユナ監督は『タクシー運転手 約束は海を越えて』の脚本家。これが初長編作品。主演は『国選弁護人ユン・ジンウォン』でも共演したユ・ヘジンとユン・ゲサン。
始めこそ印象が悪かったパンスだが、持ち前の機転を生かしてジョンファンを助けていく。映画中では横暴で威圧的な日本軍のやり方に気持ちが浮き立たなかったが、最後のシーンで言葉の持つ大きな力を実感させてくれた。