『葛根廟事件の証言』の監督・田上龍一氏からメールをいただいた。
お世話になります。映画「葛根廟事件の証言」を制作しました田上(たのうえ)です。
http://kakkonbyo.com/
昨年末の池袋シネマ・ロサでの上映の際にはお声がけいただき、ありがとうございました。
さて、拙作が、今度横浜シネマリンで上映されることになりました。
横浜シネマリンは、8月の終戦記念日の前後に戦争に関する映画を多く集めてスケジュールを組んでいます。これだけ戦争映画を集めるミニシアターもなかなかないと思います。横浜シネマリンでの「葛根廟事件の証言」の上映は、都外の映画館では初めてです。
https://cinemarine.co.jp/coming-soon/
同じ時期、14日には秩父で自主上映会もあります。
★去年の暮れに観た時の感想を再び載せてみた。横浜近辺の皆さま、オススメ・ドキュメンタリー❗️を是非ご覧いただきたい。
🎬『葛根廟事件の証言』田上龍一監督/74分/池袋シネマ・ロサにて
太平洋戦争が終結する前日、旧満州から日本に引き揚げようとしていた日本人の一団が、旧ソ連軍の襲撃によって1千人以上も殺害された「葛根廟(かっこんびょう)事件」の真実に迫るドキュメンタリー。
映画は、人間の喜怒哀楽を写し鏡のように訴えてくれる。それと同時に自分の「無知さ」も教えてくれる。映画はミッキーにとって「教室」だ。そう強く感じたのがこのドキュメンタリーだった。
若い監督さんが上映後にロビーで待っていらっしゃった。観客の方は皆ミッキーを含めお年寄りばかりだった。監督さんの周りに集まって口々に「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表していた。
生きて無事に日本に帰国でき証言された方は当時少年少女だった。目前で肉親の死を見た子、中国の養父母に育てられた子、その経験を語る一人ひとりの表情には、自分だけが生き残った「後ろめたさ」を吐露する方も多かった。
★このドキュメンタリーの上映は今週で終わると聞いたが、ひとりでも多くの方々に観ていただいて、この「事件」の風化をふせぎたいと願った。