🎬『アングスト 不安』ジェラルド・カーグル監督/オーストリア/87分/7月3日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋他にて全国順次ロードショー公開
真昼間、閑静な住宅街でとある家のドアをノックする男(アーウィン・レダー)は、すでに興奮のあまり息荒く汗まみれになっている。その家から老女が出てくると同時に射殺。その男はただ「殺したい」だけで物盗りではない。まもなく逮捕されたその「男」は約10年後に刑務所から出所するが……。
配給さんからDVDを送っていただいた。大のホラー好きだから2回続きで魅入った。でも当時1週間で上映禁止と言われるほどの「惨さ」はなかった。驚きは刑務所を出て「すぐ」の犯行の足取りが、克明に描かれていたことだ。
実在のヴェルナー・クニーセクは1946年生まれ(ミッキーと同年)オーストリアの犯罪歴の中で最も危険な犯罪者の1人で現在、収監中。
3人家族の全員を拷問、殺害したのは、調べてみるともうすぐ出所するので就職探しのために3日間保釈された時の事件らしい。
刑務所を出てすぐ殺したくなって、ここがいいと思った屋敷は隣家から離れていて好都合で入ってみるが「ここには確かに今、誰かが住んでいる」とつぶやいて探っていくと、突然「パパァ…」と車椅子の太った30代男がよだれを垂らしながら彼に話しかける。
この時の2人の演技が最高!何にも驚かない殺人鬼もここでは人間らしい驚きを垣間見せる。車椅子の男は買い物から帰った母親に「パパがいるよ」というが、パパは死んだでしょうと馬鹿にされる。
この作品は「観たい人は絶対映画館に行く」DVDが何ヶ月後に出ると思うがそんなの「待っていられない」。ミッキーは公開時に(名古屋はシネマスコーレ 公開日未定)絶対観に行ってお客の反応をチラ見したいと思っている。
★この家の飼い犬は無事。もちろん、人間の命と比べようはないと思うがこの設定は実際そうであったのか、もしくは監督さんの良識でそうしたのか聞いてみたい箇所だ。
★ポスターが気持ち悪いので外国版にした。