🎬『ルーザーとしての私の最後の年』ウルシャ・メナルト監督/スロヴェニア/88分/2018年/日本初上映
大学で美術史を専攻したシュペラはもうすぐ30歳。卒業後も安定した職に就けないでいる。美術館で助手をしていて常勤をねらっていたが、館内で私的な物の売り買いを密告されて道が閉ざされた、その後、老人施設で1週間に1度美術歴史の講座を見つけたが、経営が軌道に乗るまではボランティアで食券だけお情けでもらう。
もう実家に帰って暮らすしかないが、自分の部屋は病身のお婆ちゃんの部屋になっていて台所のソファーが寝床。家族は、期待していた娘の現状に気落ちしているが、優しく迎えてくれて……。
字幕がとっても変で途中でやめて、感想を書く気持ちになれなかったが、EUのオンラインからメールが来て「申し訳ありません。直しましたからもう一度みてください」と日にちをのばしていたので見ることができた。会話がまだ話終わってないのに、その返事がすでに字幕に出ている(これは他でも時々ある)ということはあるがほぼ直っていた。
2度目は最後までみたが、どこの国の若者にもぴったりと当てはまる「先行き不安感」がびしびしと伝わって来た。
そして世界が新型コロナの影響で「映画」が描いていたことがより以上に普遍的になると思うと若者たちがかわいそうに思えた。