美しい妻と暮らしていた平凡な百貨店の事務員エリ・コーエンは、イスラエル諜報特務庁モサドからの呼び出しを受ける。彼は過去に2度モサドに志願していたが、思い込みが激しいと見られて断られていた。
モサドはシリアに潜入できる人間を見つけることが迫っていて、シリア人の両親を持ちエジプト育ちのエリに白羽の矢があたった。テストの結果、スパイの才覚があると見込まれ……。

モサドの伝説的なスパイの実録ドラマ。エリを演ずるのは、おふざけ俳優のイメージたっぷりのサシャ・バロン・コーエン 。『ボラット栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』の方だ。
いつもはNetflixの長いものは見ない。これは6篇になっていて1篇が45分ぐらいで、l見始めたらやめられなくなった。
サシャ・バロン・コーエンさんの行動に目が離せなくなった。この映画では彼の3つの顔があって、妻を愛しているが貧しくしがない事務員、スパイ訓練中、颯爽としたスパイとどんどん魅力的になっていくのだ。そしてイスラエルにとって重要な事柄が彼によって的確に伝えられる。
1960年代にシリア政府に潜入し、副国防大臣の任務をオファーされるほど信頼を獲得するまでになったが、KGBによって素性が分かり、シリア政府によって絞首刑にされた。この伝説のスパイはイスラエルの英雄として有名な方だが、遺体はまだ返還されていない。
★素性がわかるきっかけは意外なもので、それさえ頭を働かせて乗り越えれば……是非ともごらんいただきたい。