通称SDと呼ばれていた親衛隊保安部のアンドリス・リプハーゲン(イェロン・ファン・コーニンスブルッヘ)は、第二次世界大戦でオランダがドイツに占領されるとSDはユダヤ人を見つけ出し収容所に送った。
そんな時に、リプハーゲンは金持ちのユダヤ人に近づいて、彼らを助ける振りをして彼らからダイヤモンドなどの財産を預かると騙して、その後から彼らの隠れ家にオランダ警察を送り込んで、収容所送りにしていた。

Netflixでヒトラー関係を見ていると「あなたにぴったりの映画」と書かれていろんな映画を紹介してくれる。(たまに途中まででほってあると「続きをご覧ください」などと書かれで来ることもある)
そこで見つけたのがオランダのヒトラー時代の、この映画だった。見応えは十分あった。
リプハーゲンは体格も良く、体力も、知力もある男だが、見ようによっては「憎々しい男」。
これ一本でオランダのヒトラー時代がバッチリわかったし、彼の手口に乗ったユダヤ人の無念さがじわりと伝わってきた。
こんなに口が上手く、そつのない男に騙されない人はいなくて「信頼」したご婦人がどんどん金持ちユダヤ人たちを紹介していって大金をせしめるのだ。彼の銀行金庫には現金、ダイヤモンドがザックサクだ。
最後、捕まりそうになってもなんとかアルゼンチンに逃げ果せたのだ。
★オランダの俳優さんでどこかで観たような……と思って調べてみたら、自殺願望の金持ち男の映画『素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店』の主役だった。この映画もなかなか面白い。