2020年04月26日

オンライン上映『ぼくは詩の王様と暮らした』

昨日、日比合作映画『Purple Sun』クラウドファンディングのキックオフイベントとして、Carlo Enciso Catu監督のフィリピン映画『ぼくは詩の王様と暮らした』をオンライン上映された。

この作品は2016年の福岡国際アジアフォーカス映画祭で上映されたものだった。その時の感想を再度アップしたい。

🎬『ぼくは詩の王様と暮らした』カルロ・エンシーソ・カトゥ監督/フィリピン/89分/2015年

1991年のピナトゥポ山大噴火で壊滅的被害を受けたフィリピン北部のパンパンガ州。火山灰が舞う田舎道を高校生の男子ジェイピー(ロンワルド・マーティン)は同窓会総会でスピーチをする「詩の王様」を迎えに行く役目だった。

バイクがエンストを起こしたり、やっと見つけた王様の家では、日にちを間違えていて準備していなかったりで大遅刻をしてしまった。

しかし、舞台に上がると「逃れられない人の死」について朗々と謳いあげていた。会場は聴く耳持たず騒ついていたが、ジェイピーだけは尊敬の念を抱きはじめる。


この時の流れが緩やかで静寂の中にある作品が、ミッキーの今年500本目にあたる。

観客賞をとった『ハラル・ラブ』も機知の富んだ作品だったが、この『ぼくは詩の王様と暮らした』も非常に心に響いた。映友さんたち三人で「これが観客賞でも良かったよね」と口々に言った。

王様の暮らしは貧しくシンプルなもので、青年ジェイピーを気に入って「泊まっていけ」「学校が休みならここで暮らせばいい」と老妻共々可愛がるようになる。

ご馳走などもパンと飲み物ぐらいだ。詩人は消えかけている言語パンパンガ語で、ジェイピーはタガログ語と違うがお互いに理解し合っている。

映画の山場はジェイピーの恋人に渡す告白の詩。「よし、書いてやる」と張り切る老詩人…。

ジェイピー役の青年は演技経験はなく、王様役のフランシスコ・ギントはパンパンガ語の実在の詩人。

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昨日小さな画面で再度見るチャンスを得た。上記には書いていないが音楽の扱いが絶妙でその時の感動が蘇ってきた。とくに詩人自身が卒業した高校の校歌の碑をみた時に流れる合唱に心打たれた。

この監督さんの新作、日比合作映画『Purple Sun』が公開される日が1日でも早く来ることを願うばかりだ。新作の内容や製作のクラウドファンディング等々はhttps://motion-gallery.net/projects/purplesunをごらんいただきたい。ミッキーも小額だが協力させていただく。
posted by ミッキー at 03:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする