2020年03月18日

大阪アジアン映画祭2020(5)『蒲田前奏曲』

🎬『蒲田前奏曲』4人の監督が連作した長編映画。

蒲田に住む売れない女優マチ子を軸に、マチ子の周りの人間模様を通して「女」や「女優」に世間が何を求めているかを皮肉を込めてコミカルに描いている。

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第1番「蒲田哀歌」<大過去> 中川龍太郎監督

映画のオーディションとラーメン屋のアルバイトの毎日で疲れ果てている無名女優のマチ子(松林うらら)は、仲の良い弟(須藤蓮)から思いがけなく彼女ができたと言われ驚く。バイト先のラーメン屋に突然弟と一緒にやってきた彼女・節子(古川琴音)は今どきの女の子とは思えないほど日本語がきれいで、涼やかな目元の美しい少女だった。

生活に追われたマチ子が節子に女性の本当の美しさを見て女優としての在り方を考えさせられる。その節子はラーメンのおかわりをする。「食べられる時に食べておかないと」という。

そう、節子はここ蒲田で1945年4月15日の空襲で死んでしまった少女だった。節子役のキリッとした表情の古川琴音。モーツァルトの歌曲「春への憧れ」の選曲が効いていた。

第2番「呑川ラプソディ」<現在>穐山茉由監督

ラーメン屋でアルバイトをしながら女優をしているマチ子(松林うらら)は大学時代の友人5人と久々に女子会をする。独身と結婚していたり、もうすぐ結婚の友人とは話が合わずギクシャクして来た。そこでマチ子は蒲田温泉に行こうと提案する。

蒲田の温泉は黒湯。ミッキーは蒲田の黒湯が好きで二ヶ所ぐらい行ってるがここには来ていない。食事もできそうなので探して行ってみたくなった。撮影地探訪だ。

さて、映画は「実は結婚が決まって』と喜んでいた女子の彼氏が他の女とこの温泉で食事をしていたのだ。で、その相手の女はマチ子のバイトするラーメン屋の常連で……と言う話。

東京国際映画祭で東京ジェムストーン賞を受賞した伊藤沙莉さんは女子グループのアネゴ的存在で女一人で生きていく❗️と息巻いていた。

第3番「行き止まりの人々」<過去とトラウマ>安川有果監督

映画のオーディションを受けたマチ子(松林うらら)は、セクハラの実体験やエピソードを演技をつけて話すという内容のオーディションだった。セクハラなどは経験済みだったが思い出すのも嫌でうまく演技が出来なかった。マチ子の隣に座った女性は切迫した演技をする。マチ子は彼女と共に最終選考に残ったが……。

うまく演技した女優はオーディション審査の映画監督にセクハラされたことがあって「思い出す」ように演技をするが監督はそんなこと、とうに忘れていてと言う話。

第4番「シーカランスどこへ行く」<未来>渡辺紘文監督(大田原愚豚舎)

マチ子の実家は大田原にある。大田原に住む親戚の小学5年生のリコ(久次璃子)は、大田原のとある映画の撮影現場にいる。とある監督(渡辺紘文)が撮影現場にやってきて、撮影が遅れていますが、どうかお茶でも飲んでお待ち下さいと低姿勢で誤りにきた。

この渡辺紘文監督作品を観たいがために大阪に来たようなものだ。

いつもの口調でペラペラと東京中心の映画業界や日本の社会批判を、まるでリコちゃんが一人前の女優さんに語っているように扱っていた。大音量で数秒間ビバルディの四季「春」が鳴った。

posted by ミッキー at 18:42| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする