2020年03月08日

振動が「うた」に変わるまで 2月22日公開『うたのはじまり』

昨日「n d j c: 若手映画作家育成プロジェクト」をミッドランドスクエアシネマに観に行った。去年、大阪アジアン映画祭で5作品観たが全部上出来だったので期待して行ったが、3作品すべて気に入らなかった。どうしてこんなに差があるかわからないが残念だった。

🎬『うたのはじまり』齋藤陽道監督/86分/2月22日より渋谷シアター・イメージフォーラム他にて全国順次ロードショー公開(3月28日より名古屋名演小劇場)

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ろうの写真家・齋藤陽道は、子育てを通して、それまで嫌いだった「うた」に出会うまでを描いたドキュメンタリー。

20歳で補聴器を捨てカメラを手にすることで「聞く」から「見る」ことにしたろうの写真家・齋藤陽道さん。同じろうの写真家である妻の盛山麻奈美さんと結婚、男の子を授かった。しかし、彼は聴者である息子との対話の難しさに戸惑うのだった。


この作品を観て5年ほど前に公開された中国映画『ブラインド・マッサージ』を思い出した。作ったのはロウ・イエ監督で盲人の店長(チン・ハオ)は、客から美人と噂される従業員のドゥ・フン(メイ・ティン)の「美人」の概念がわからず悩む というストーリー。

目と耳の違いはあるが耳の聞こえない「ろうの写真家」齋藤氏は振動として「音」をとらえている。

振動にもいろいろある。物理的な振動と楽器など奏でる振動などがある。耳が聴こえなくなったベートーベンがピアノの木が共鳴する板に耳を当てて「音」に集中した話は有名であるが、ベートーベンはそれまでは聴けていたので作曲するにはそう難儀ではなかったと思う。

齋藤氏は生まれつきのものだから「振動」が音なのだ。そんな彼に男の子が誕生、出産シーンも、泣いた子を抱いて自然に軽く体をゆすり口から出た「うた」にも、痺れるような感動を体感した。


posted by ミッキー at 06:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする