2020年03月01日

2019年ベストテン【福岡在住・Fさん】

日本映画ベスト
番号ふっていますが、個人的には良かった作品10本です。

1.『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』
2.『えちてつ物語 わたし、故郷に帰ってきました。』
1.2,は鉄道もの2本、旅情を感じるものはどうしても見たくなります。
かぞくいろ・・の映画は、肥薩おれんじ鉄道が舞台、九州新幹線ができるまではこのルートは、鹿児島本線で特急電車も走っていました。
何回も乗った路線、鹿児島に行くルートではとてもきれいな海岸線が見えます。國村隼人さんが演じた運転手、本当に働いている方のような存在感に見入ってしまいした。
3.『泣くな赤鬼』
柳樂優弥、いい役者です。先生である堤真一との絡みは、問題児だった一面から始まり、一転、当時わからなかった明かされていく過去を丁寧に描いた人間模様が良かったです。
4.『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』
TVドラマを見ていなくても十分に楽しめました。個性が強い面々に囲まれた
翻弄される普通人である主人公、劇場の方々と笑ってみていました。
5.『真実』
是枝監督がカトリーヌ・ドヌーヴを描くとこうなる。
フランソワ・オゾン監督の「しあわせの雨傘」とは別の一面がある
素顔、それも日常にある1つの真実を映し出したという気がする映画でした。
6.『ある船頭の話』
柄本明の役者力で見れた作品でした。
7.『決算!忠臣蔵』
この映画は堤真一と岡村隆史の掛け合いに勝るものはありません。
間が抜けたような堤真一の「なんでやねん」このセリフが未だに耳からはなれません。
8.『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』
ジャッキー・チェンも演じ、2019年はフランス版もできた作品、
スケベながら頼れる愛すべき男、冴羽獠の魅力満載。老若男女、映画館も結構入っていました。
9.『にがくてあまい』(2016)
ネットの無料動画で見て、つい原作も知りたくて漫画もはまって買ってしまいました。おっさんず・ラブにも通じます。オーガニック料理本当に美味しそうです。
10.『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎(2018)』
無料ネット動画配信視聴。
劇場で見ればよかった!と観て後悔しました。SF歴史ロマンとオカルト。
謎解きが明かされるまでハラハラドキドキでした。

外国映画
こちらもお気に入り10本順位はありません。

1.『葡萄畑に帰ろう』
国の風刺が効いていました。ジョージアの今まで観た映画は(そこまで観ていませんが)葡萄畑がよく出てきます。日本人のお米と同じなのでしょうか?、
生活に根付く大切なあるべき姿のような感じを受けました。
2.『ブラック・クランズマン』
スパイク・リー監督の社会派映画はいつ見ても面白いです。
重い内容ながら、潜入捜査に時にはユーモアを感じさせるところもあります。
この映画はデンゼル・ワシントンの息子ジョン・デヴィッド・ワシントンが出て親子二代で監督作品主演も時代の流れ、それも価値あるものでした。
3.『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
毎回どんなアクションシーンが大スクリーンで映し出されるか
楽しみに行きました。いつも通り期待は裏切ることはありませんでした。
4.『ペット2』
自宅に飼っている動物たちは人間をどう思っているか。
飼い主がいないときは?主人公の気が弱い犬マックスが成長する物語、
実はかわいい美犬ポメラニアンのギジェット 容姿とのギャップが
なんとも言えない魅力がありました。
5.『ホテルムンバイ』
高級ホテルで起こるテロ事件、宿泊客、従業員などの恐れと緊張。
人間ドラマが切実に緊迫感を持って伝わってきました。
5.『イエスタディ』
ビートルズが人々の記憶の中から消えてしまったら、売れないミュージシャンがオリジナルのように歌って人気になりますが、何人かは記憶が残っていて、
ライブの黄色の潜水艦を持って、主人公がドッキリするシーンが好きでした。
改めてビートルズの魅力を再発見しました。
6.『ディリリとパリの時間旅行』
19世紀末のパリ、アニメでしかかけない豪華な有名人が散りばめられていました。歴史の教科書の中にいる主人公のディリリ、難問を解決しようと奔走する小さな貴婦人は愛らしく可愛く。映像の美しさも魅力的でした。
7.『彼が愛したケーキ職人』
ドイツのケーキ職人が、愛したイスラエル人の妻子持ちの男性。帰ってくると言葉を残し待ちわびるも戻らない。ついに彼はイスラエルに向かい真実を知る。イスラエルにはドイツとの過去の戦争を引きずる世代、未亡人となった彼の妻、同性愛という観点より、人間が持つ孤独での寂しさ、誰かに寄り添いたい気持ちの方が強く感じられました。
8.『フラワーショー!(2005)』
無料動画で視聴、ガーデニングの大会への道、映像で庭木の素晴らしさ
作られていく作品の過程と美しさ花が人の心を動かす力を見ることができた、創作する空間の見事な映画でした。
9.『サウナのあるところ』
お世辞にもかっこいい人物は皆無のようでしたが、サウナを愛する沢山憎めない市井の人々が満載、サウナを工夫して楽しんでいる部分もある映画でした。
10.『エンテベ空港の7日間』
古い映画で同じテーマを扱った作品に「特攻サンダーボルト作戦 (1976)」
もあると知りました。1976年ハイジャックしたドイツ人の視線で描き、テロにて理想を掲げるドイツ人と、実際に住む場所を追われたパレステナ人の現実、ハイジャックされたイスラエル人達と国家。誰が悪人か悪人ではないか、白黒がつけられない考えさせられる映画でした。
posted by ミッキー at 03:34| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年ベストテン【岐阜県在住・生田さん】

ついに鑑賞本数100本を下回ってしまいました。3分の1ほどが岐阜の昭和名作シネマ上映会だったり「午前10時の映画祭」などのリバイバル上映です。2020年は新作をたくさん見ようと思ってます。順位をつけずに9本しか新作が選べずプラス1本は旧作となります。

(1)『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』
この映画を見ると、自信を持つことが、いかに大切な事がよく分かる。まるで人生のビフォアー・アフターです。笑顔と、自分自身をまるごと受け入れているレネーを見ていると世間一般に流通している価値観だけが全てではないと教えてくれます。

(2)『ともしび』
まさかこんな日が来てしまうとは…。名古屋の今池にあるキノシタホールでかかった最後の作品ゆえ、印象に残っています。全体的に静かなトーンで流れてゆきます。謎というか説明されない部分の多い映画なのですがシャーロット・ランブリングの陰のある表情が忘れられない作品でした。

(3)『きみと、波にのれたら』
『細い目』の後日譚のようだ、と『細い目』を見てから思いました。今日の続きが当然明日も来る、と無意識に思ってるけど突然その流れが断ち切られることもある。でも急に訪れた好きな人との別れを受け入れられる訳がない‼︎
私はどうもこの世の人ではなくなった死者が現実世界にいる人に気配を漂わせるようなお話しに魅力を感じてしまいます。ジタバタしても現実を受け入れられた彼女の笑顔が素敵でした。

(4)『COLD WAR あの歌、2つの心』

一回観ただけでは理解することは難しいのかな〜と思う反面、頭で理解しなくとも感じることが大事な作品かな?とも思いました。モノトーンだから闇が魅力的に感じました。実はこの文章を書くにあたってパンフを再度読んだら私の記憶とは違う結末でした。
「結ばれたら ハイ、幸せ」ではいかないのはどのカップルでもそうなのですが、この2人はその事が2人とも分かった上での決断だと思います。きっとまたくっついたり離れたりを繰り返すのでしょう。

(5)『細い目』
まさかこれだけ製作されてから年月が経過してから劇場公開されるなんて、とっても嬉しい。きっとこの作品を愛してくれる人が多かったのでしょう。ジェイソンとオーキッドのお互いを思いやる感情がとても瑞々しく感じられてとても印象深いです。
ジェイソンがオーキッドに宛てて書いた手紙は詩人のよう。厚かましいけど、こんなラブレター1度でいいからもらってみたい…

(6)『アダムズ・アップル』
この作品を製作されたのが2005年なのに、14年経過してから劇場公開された異例の作品。よくぞ公開してくださいました‼︎
短パン姿の牧師さんのいでたちに少し驚きました。常に短パン姿?ミサ?でのお説教タイムはその時に着用する服(なんていう名称かわからないですが)は、さずが短パンじゃないようです。
もうこの牧師さん自身が語る“彼”より他人が語る彼の人生のすさまじさ。タイトルにある“アップル”にふりかかる不気味な災難。物語の着地点もまさかのめでたしめでたし?この着地までが不気味に感じながらも楽しい映画でした。


(7)『ブラック・クランズマン』
KKKに潜入するのにしゃべり担当は黒人刑事、実際に潜入するのは白人刑事という、ぶっとびペア。潜入する白人刑事もKKKが敵とみなすユダヤ人なので見てる方もハラハラ…。個人的にはアカデミー賞作品賞を受賞してほしかったな〜

(8)『シークレット・スーパースター』
現代の夢物語だけど女の子の夢をかなえるだけではなく、その母親も新たな道を母自身が、選択するところがよかった。アミール・カーン演じるプロデューサーが現役で歌ってる時のミュージックビデオの踊りのシーンがちらと出るのですが、楽しそ〜、もっとこちらも見ていたかったです。

(9)『新聞記者』
これだけの社会派作品はなかなかお目にかかれなかったので新鮮でした。記者を演じていた韓国の女優さんが素敵でした。日本の女優さんでこの役を演じるとすれば誰が適任なんでしょう?

(+1)『新幹線大爆破』
何年か前に、どこかで見て、2回目の鑑賞です。実は2回目でやっと、現場のトップ「倉持運転指令室長」の苦悩に気がつきました。物語的にはハッピーエンドに見えますが、倉持運転室長の立場ではただ“バクチを打ってたまたま「よい結果が出た」”だけに過ぎないのですね。乗客の命を賭けたバクチを打ってのが許せなくて職場を去る姿が一番印象に残りました。この苦悩をきっちり描いているから、娯楽作でもあり社会性を感じさせるのでしょう。
posted by ミッキー at 03:29| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年ベストテン【名古屋読者・猫さん】

2019年は
新作日本語映画 86本
新作外国語映画 195本
旧作映画    20本
リピート     5本
と、
初めて劇場鑑賞300本超えました。


〈外国語映画〉
1.ROMA /ローマ
2.メモリーズ・オブ・サマー
3.ゴッズ・オウン・カントリー
4.命短し恋せよ乙女
5.ディリリとパリの時間旅行
6.シークレット・スーパースター
7.2人のローマ教皇
8.幸福なラザロ
9.家族を想うとき
10.工作 黒金星と呼ばれた男

『ROMA /ローマ』はNetFlix作品ですが
劇場鑑賞すべき作品でした。
観た直後の感想を一部残します。

タイトルバックを始めとして、いろいろな箇所で「水」が上手く使われている。
画面が本当に美しい。
映画ってこんなに豊かな表現ができるんだ、と
最初の数分だけでも
この映画の豊かさを堪能できた。
・・・・・
母の決断、力強かった!
いろんな躓きがあっても、再スタートはできる。
白黒だったけど、きっと最後は青空だったと思う。

1〜3位にあげた映画の共通点は
映像の美しさです。
それぞれ本当に素晴らしかったです。
水や飛行機や、少年や川辺、ヨークシャーの自然・羊たち・・・・・

〈日本語映画〉
1.洗骨
2.旅のおわり世界のはじまり
3.主戦場
4.i−新聞記者ドキュメント-
5.デイアンドナイト
6.ぼけますから、よろしくお願いします。
7.最初の晩餐
8.愛がなんだ
9.NO SMOKING
10.YUKIGUNI

『洗骨』
観終わって数日たっても、胸の中のざわめきが止まらなかった。
儀式のときから続いていたざわめきが
しゃくりあげていた。
人の死と生・繋がっている尊さと、繋がっていく喜びを感じた。

『旅のおわり世界のはじまり』
のっけからしみじみと、彼女の気持ちが伝わってきた。
男ばかりの中に女一人、その疎外感。
自分も味わったことのあるaway感。
仕方ないや、と無理して気を張る。
仕事なんだから、しょうがないと。
愚痴を聞いてくれる相手もいない、言葉もわからない・・・
そんな空気の中での彼女の心情が痛いほどわかり
ずんずん映画の中にのめりこんでいきました。
劇場が明るくなってビックリ。
周りには沢山の観客さん。
でも私は二時間、独りだったのです。
・・・・・・
最後の「愛の賛歌」で
少しだけ、勇気をもらえました。


日本語映画は
なぜかドキュメンタリーが沢山入ってしまいました。
「人」が描かれたものが好きだからでしょう・・


本当は旧作を含めたベストにしたいくらい
旧作 がよかったです。
機会があったらご覧になっていただきたい旧作を
残します。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』
『八甲田山』『砂の器』『ロビンソンの庭』

午前10時の映画祭 が終わってしまうのが非常に残念!
シネコンで 同じ番組ばかり上映しないで
旧作も 観せてくださ--い
posted by ミッキー at 03:19| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年ベストテン【名古屋のミニシアター シネマスコーレのスタッフ伊藤新吾さん】

久しぶりにシネマスコーレにて新作3D作品のロードショーが決定しました。
2020年3月14日(土)より中国映画界にあらわれた期待の若手監督、ビー・ガン監督作品
『ロング・デイズジャーニー』3D字幕版が公開予定です。
 
 2019年ベスト10
 
1位『ミスター・ガラス』
2位『空の青さを知る人よ』
3位『ジョン・ウィック:パラベラム』
4位『サマー・オブ・84』
5位『アラジン MX4D 3D版』
6位『惡の華』
7位『半世界』
8位『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム IMAX 3D 字幕版』
9位『移動都市 モータル・エンジン 字幕版』
10位『ヒックとドラゴン 聖地への冒険 吹替版』
 
※下記ネタバレを含む箇所がありますのでご注意ください。
 
第1位 ミスター・ガラス
 『アンブレイカブル』(米公開00年/日本公開01年)から『スプリット』(17年)を経て19年。この3部作は幕を閉じる。M・ナイト・シャマラン監督は常に自身が手がける斬新なオリジナル脚本で勝負を仕掛ける才人。物語のチカラを信じる人だ。それはこの物語で自身がヒーローであると確信し続けるダン(ブルース・ウィリス)の姿と重なる。監督の代表作『シックス・センス』(99年)から20年。『ミスター・ガラス』は監督の1つの集大成というべき入魂の一作となっていたと思う。次回作でどのようなステップに踏み出すのかとても楽しみ。
 
 
第2位 空の青さを知る人よ
 両親不在の姉妹、姉は妹を大切に思い、音楽で東京に出ようする彼を追うことはなく、この地で姉妹での暮らしを選ぶ。それから13年後。姉の思い、妹の思いとは?そんな日常に高校時代の彼が時間、時空を越えて現れる。時を同じくして現在の彼も東京からこの地に戻ってくるが・・・人気シンガーあいみょんが唄う劇中歌も映画と同タイトルの『空の青さを知る人よ』。この曲が作品内で使用されるシーンは映像の飛躍、感情の爆発、作品に寄り添うかのような歌とその歌詞。とても見事な一体感で感情に迫ってきた。感動的な姉妹の物語とすこし不思議なラブストーリーがアニメーションで展開する。
 
 
第3位 ジョン・ウィック:パラベラム
 主演キアヌ・リーブスの代表作のひとつ『マトリックス』(99年)は2019年で公開から20周年。そんな彼は今作でさらに進化したアクションを披露!シリーズ3作目でついにかつて所属していた組織に立ち向かうことになり、世界を駆け巡る逃亡劇が展開する。逃亡には摩天楼を馬で駆け抜け、華麗なアクションにも闘犬をカンフーと組み合わせるなど、斬新で視覚的にも楽しい。迫る組織からの刺客はニンジャ!に完全武装の軍隊が!!クライマックスでは聖域コンチネンタルホテルでド派手に破壊の限りを尽くす。アドレナリン全開の展開がまっている!
 
 
第4位 サマー・オブ・84
 隣人が連続殺人鬼かもしれないと疑う少年たちと、賢い隣人の男(本当に連続殺人鬼)との攻防戦が見応えタップリに描かれる。音楽も80年代風のシンセサイザーを駆使したサウンドが懐かしさを誘う。クライマックス、殺人鬼は逃亡し、仲間の少年の一人が殺害されるシリアスな展開に。心トラウマを抱える主人公。興味本位で隣人を疑いはじめた彼には相応の痛烈な結末が待ちうけていた。ここまで描かれているのが印象深い。
 
 
第5位 アラジン MX4D 3D版
 オトコだらけの泥臭い物語にエッジの効いた編集を得意とするはガイ・リッチー監督が描く実写版アラジンは主人公アラジン(メナ・マスード)とランプの魔人ジーニー(ウィル・スミス)の友情の物語が色濃く浮かび上がる仕上がりに。色あせない名曲とともに魔法の絨毯のシーンは鮮やかにMX4Dで体感型へと進化され、ファン待望の魔法の絨毯に乗るという夢を実現させる。ディズニーの2019年流エンターテイメントが炸裂している。
 
 
第6位 惡の華
 井口昇監督は最新作で『片腕マシンガール』(08年)からはじまった刺激的な路線を経て、原点回帰をはたした作品を完成させた。原作、押見修造のダークな青春物語を脚本化したのは岡田麿里。『空の青さを知る人よ』に続きステキな青春の物語を完成させた。主演の1人、仲村佐和を演じる玉城ティナがとにかく魅力的だった。劇中ではコロコロと態度を変え、多彩な表情を見せる。監督のこだわりが見えるコスチュームのバリエーションにも注目。彼女はクラスのマドンナの体操服を盗んだ春日(伊藤健太郎)の一部始終を目撃し、彼を精神的な支配下に置く。彼女は彼にマニアックな無理難題を科し、後戻りが出来ないところへ魅惑的に引き込んでいく。
 
 
第7位 半世界
 本作品の温かくて魅力的な登場人物たちの日々が描かれる脚本は阪本順治監督のオリジナルによるもの。30代後半を迎え、人生の折り返しを迎えた3人の男たち(稲垣吾郎、長谷川博己、渋川清彦)が学生時代以来の再会を果たした。彼らの考え方、行動のどこかに納得するポイントが数々登場し考えさせられる。どこか懐かしい風景は三重県でのロケーションによるもの。クライマックスのある人物の死は唐突なようでも、作品の展開と結末にはあり!と思い、不意に泣けてしまった。
 
 
第8位 スパイダーマン ファー・フロム・ホーム IMAX 3D 字幕版
 今年の3D映画NO、1 ホログラムを操るヴィラン、ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)がスパイダーマン(トム・ホランド)に仕掛ける罠の数々が視覚的にとても3D向いていた。鑑賞中その没入間は半端ではなかった。アベンジャーズ:エンドゲーム(19年)のラストからそのまま続く物語は感傷的でありながらも今のスパイダーマンらしい恋に悩み親友とは悪ふざけをし、仲間とともに敵と対峙する。爽快な青春の物語にシフトしてゆく。スパイダーマンシリーズは本当に3Dがハマリます!
 
 
第9位 移動都市 モータル・エンジン 字幕版
 大予算をかけて同名の冒険小説を映画化した作品。主人公の生い立ち、仲間との出会い、大冒険、別れ、裏切りや陰謀。個性的なアイテムと懐かしいテレビゲームRPG作品群を思わせるストーリー。この作品は鑑賞中にゲームでよく遊んでいたときを思い出させてくれてくれた。映画ならではのダイナミックなビジュアルは必見!ピーター・ジャクソン監督のもとストーリーボードなどビジュアル面で腕を磨いたクリスチャン・リヴァースの長編初監督作品。次回作も注目してみたい。
 
 
第10位 ヒックとドラゴン 聖地への冒険 吹替版
 バイキングのヒックとナイト・フューリー(ドラゴン)のトゥースの種族を超えた友情を描いた作品の映画3作目にして完結編。1作目が日本公開されたのが2010年。2009年の公開作『アバター』で3Dブームが起きた際に飛び出る3Dアニメーションの最高峰の一作として『ヒックとドラゴン』は公開された。それから9年、素晴らしい視覚効果と感動的な物語の融合はシリーズ3作目でも強靭な完成度。今作ではそれぞれの成長と前向きな別れというお互いの最高の未来へ繋がる結末が描かれる。
 
※ 2019年内に劇場鑑賞した作品の中から選びました。
 
posted by ミッキー at 03:13| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年ベストテン【静かに座って対峙した480本の尺の長さで決めた?名古屋読者・城下玲さん】

外国映画

Netflixなど作家主義の長時間映画に力作が揃った。中でも、ここ30年のすべての映画を含んだような『サタンタンゴ』は、門下生の(3)(9)同様、不穏な今を感じる文句無しの傑作でタル・ベーラの年となった。

(1)『サタンタンゴ』
(2)『読まれなかった小説』
(3)『象は静かに座っている』
(4)『ROMA/ローマ』
(5)『田園の守り人たち』
(6)『アイリッシュマン』
(7)『ペトラは静かに対峙する』
(8)『慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ』
(9)『時間の木』(イメージフォーラム・フェスティバル)
(10)『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
次点『私の小さなお葬式』『アダムズ・アップル』『ザ・プレイス 運命の交差点』『たちあがる女』『サマーフィーリング』

・ドキュメンタリー『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
・ホラー『コンジアム』
・アニメ『ロングウェイ・ノース 地球のてっぺん』
・偏愛する映画『快楽の漸進的横滑り』『三人の夫』『ハウス・ジャック・ビルト』『バイバスト』

日本映画

売れっ子の監督・俳優の似たような映画や、こじんまりまとまっているが、幼さが見えるものばかり。で、欠点はあるが、チャレンジしているものを選んだ。

(1)『解放区』
(2)『火口のふたり』
(3)宮本から君へ』
(4)『新聞記者』
(5)『こどもしょくどう』
(6)『岬の兄妹』
(7)『天然☆生活』
(8)『殺さない彼と死なない彼女』
(9)『メランコリック』
(10)『多十郎殉愛記』次点『あみこ』『よあけの焚き火』『惡の華』『スナックあけみ』(OP PICTURES)『月夜釜合戦』

ドキュメンタリー『i−新聞記者 ドキュメント』
ホラー『血を吸う粘土〜派生』
アニメ『海獣の子供』
posted by ミッキー at 03:07| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年ベストテン【時には母とふたりで 愛知県Nさん】

2018年からベストテンに参加しています。2019年は、私が8本、母が9本と逆転してしまいました。理由はそそっかしい私が階段を踏み外して4月末から松葉杖生活で映画館に行けなくなってしまいました。母には大変な時にいろいろ家事などせっせとやってくれて感謝しています。

私の行けない時もお小遣い目当て?の孫に車で映画館に2回連れていってもらって喜んでいました。数は観られませんが、見る前に新聞やテレビでリサーチするのも母娘共々ボケ封じになります。ベストテンというより観た映画の感想集といったところです。観た順番で書いてみました。

●『YUKIGUNI』日本
前の年にどこかで予告を見て母が次はこれを観たいと希望したので一緒にいきました。ドキュメンタリーは『フジコ・ヘミングの時間』や『毎日がアルツハイマー』で大好きになった母でしたが、男の人のドキュメンタリーも観たいと言ったので、その変化球的な言いように驚きましたが、見に行ってよかったです。母娘共々呑めませんが雰囲気がよくていい気持ちに酔ってしまいました。母は一言、バーテンダーは老けてもいい男だったねともうしていました。

●『天才作家の妻 ー40年目の真実ー』
これもふたりで。母は「ちょうどいい時におなくなりになって良かった」などと不謹慎なことをつぶやいていました。個性派大女優のグレン・クローズの燻し金の演技が光っていました。それにしても40年、ゴーストライターは辛い!(映画館に行けなくて悶々としていた時にグレン・クローズさん主演の『アルバート・ノッブス』をDVDで母と一緒に見ましたが母の反応はイマイチでした)

●『洗骨』日本
これは私1人で行きました。母は題名が気に入らないようでした。この年、初めてパンフレットを買いました。母のお土産のつもりもあります。土地に残った昔からの風習が映画で知ることができました。監督さんがお笑いの方というのにも驚きました。DVDが出ているようですから母にも、と思いながらまだ見ていません。

●『半世界』日本
稲垣吾郎さん主演だから楽しみにして行きました。精一杯頑張っていましたが、池脇千鶴や渋川清彦に支えられて出来た作品のように思いました。母はちょっと居眠りしていましたが半世界の「半」は男たちの人生の半分でこれからの半分を指すんだよと言ってましたが……違うと思いましたが丸々違うとは言えないと思いました。

●『グリーンブック』アメリカ

黒人ジャズピアニストの扱いが最初と最後では雲泥の差の扱いに差別の重みを感じた映画でした。ジャズもたくさん聴けて大満足でした。これも最後のシーンが良かったのでいい気分で帰りました。グリーンブックの意味もわかりました。


●『運び屋』アメリカ
母娘共々クリント・イーストウッドさんのファンで、監督した『硫黄島からの手紙』は数年前に2人で行きました。『運び屋』はドキドキしたり最後の元夫婦のシーンでしんみりしたり……、いい映画でした。これが【2019 年の1番の映画】に決めました。

●『ソローキンの見た桜』日本
母だけ大学生の孫の車に乗せてもらって行きました。おばあちゃん半分以上寝てたよと耳打ちしてくれました。そんなことは忘れてしまったのか、女優さんが綺麗だったけど映画は思ったほど感動しなかったと言っていました。孫の方が初めて知ることばかりで日本近代史の勉強になったと興奮していました。

●『アルキメデスの大戦』日本
これは孫が選んだもので孫の友達と3人で車で行きました。これがとっても良かったらしく パンフレットを買ってました。特に菅田将暉さんのテンポの良い口調が気に入ったようでした。映画代、パンフレット代、食事代で大盤振る舞いしたらしいです。

● 『エセルとアーネスト ふたりの物語』イギリス映画
ミッキーさんのブログでオススメだったので母と二人で今池に行きました。階段があるので「大丈夫?」と聞いたら「おみゃーさんに言われともない」と返されました(苦笑)
アニメとは思えない深い内容、夫婦愛が丁寧に描かれていました。母もアニメを見直したようでした。


● 『私のちいさなお葬式』ロシア映画
これもミッキーさんの強いオススメ。またまた今池に行きました。ここはいい映画ばっかりやるから階段も慣れないとねと母が言ってました。今年最後の映画になりましたが、二人して笑いながら見ました。あんなふうにうまくあの世に逝けたらいいねと言いあいました。
posted by ミッキー at 02:59| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年ベスト5【読者・東京都・井上氏】

若き日に観た作品を再び・ベスト5

数年前に思わぬ事故に合い、今は自宅近くの施設で養生しています。しばらくは映画をあきらめていましたが、最近になって気力を取り戻し、家人にDVDやアマゾンで見られる環境にしてもらいました。学生時代に観た作品(ほとんどフランス映画です)を再び見ました。
気のせいか当時の若さが少し取り戻せたと感じています。映画の持つ力を再確認しました。
そんな中から5作品を選びました。

(1)『ヘッドライト』アンリ・ヴェルヌイユ監督/フランス/1956年
50歳になるトラック運転手ジャン(ジャン・ギャバン)は長時間運転の休憩所「キャラバン」で疲れた体を横たえる。だが彼の頭には思い出が次々かすめてゆく……。2年前のクリスマスの晩、ここでウェイトレスをしていたクロチルド(フランツワーズ・アルヌール)に会う。2人は道ならぬ恋に落ちてゆく。

クロチルドはやがて妊娠、ジョンは妻子を捨て彼女と暮らす道を選んだ。しかし彼女は働くために堕胎してジョンのトラックで帰る途中で容態が悪化。病院でクロチルドは亡くなった。

社会の底辺で出会った2人の恋が切ない……。キャラバンの店主に起こされるジャン、国道を砂煙を上げ立ち去るトラックが目に残る。

(2)『過去をもつ愛情』アンリ・ヴェルヌイユ監督/フランス/1954年
タクシーの運転手をしながら南米行きの機会を待っているピエール(ダニエル・ジェラン)は自分の車に乗せたことからカスリーン(フランツワーズ・アルヌール)を知る。彼女は英国の貴族に見初められ、その夫人となったが夫を交通事故で失い孤独を旅にまぎらわせている。

しかし警視庁のルイスはこの事件に疑いを持っていた。ルイスは彼女とピエールの仲を知り、ピエールに近づく。そして彼女の過去の全てをあばいてしまう。南米に行くことを前提に物ごとを進めていたが、それぞれの心理状況の違いから2転、3転。つまるところピエールは1人で行くことになる。

ルイスに付きまとわれて波止場を去ったカスリーンは同行を断念、ひとりっきりの人生が始まる。一方、本当の愛情に気づいたピエールは狂ったように船上から彼女の名を呼ぶが、いまとなっては空しいばかりだった。

(3)『青い麦』クロード・オータン=ララ監督/フランス/1954年
フィリップ16歳、ヴァンカ15歳、ふたりは今年の夏も両家族合同で海辺の別荘を訪れていた。しかし大人に近づきつつあるフィリップは以前のようにヴァンカに接することができない。

そんな時、ふたりの前に現れた美しいダルレエ夫人。彼女の魅力にとりつかれたフィリップは、その関係を悟られまいとして、ますますヴァンカとの溝を深める。ヴァンカはフィリップの一直線の行為にひたすら耐え、笑顔で接した。

ふたりの恋はそれでも切れることなく続き、夏が終わりに近づき誰もいなくなった海岸を歩いた。フィリップは彼女に「思い出」をプレゼント。ヴァンカはちょっぴり大人になった。やがて秋が訪れる。

(4)『風花』木下恵介監督1959年
信州、善光寺平の名倉家で結婚式が行われ花嫁のさくらが出発して行った。18年前小作人の娘春子と名倉家の次男英雄は恋仲だったが許されず思い余って心中、春子は一命をとりとめたが、妊娠していた。

やがて出産、名前を「捨雄」と命名、親子でひっそりと生活した。捨雄は7歳年上のさくらを淡い恋心をいだきながら成長した。

結婚前のある夜、ふたりで家を抜け川辺りで会った。捨雄の清らかな愛情にさくらは応え抱擁、純愛の記念に舞扇をもらった。結婚式の当日、それを持って捨雄は川の深みに進んで行く。それを見た母は息子の名を呼んだ。その声で彼は思いとどまった。

息子の悲しみを理解した母は、ともに新しい生活をめざし名倉家を去る。川のそばで旅支度する2人に風花がしきりに散った。

(5)『太陽がいっぱい』ルネ・クレマン監督/フランス・イタリア/1960年
タイトルはすでにおなじみ。トム(アラン・ドロン)の殺人が罪であることは明らかだ。自分勝手な行動を面白く感じた。ラスト「これで完ペキだ」と言ったと同時にフィリップの死体が引き上げられる。こわれた「青春映画」と言える。
posted by ミッキー at 02:44| Comment(0) | ベストテン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする