2020年03月16日

大阪アジアン映画祭2020(3)受賞結果と『チャンシルは福も多いね』

受賞結果

★グランプリ(最優秀作品賞)『ハッピー・オールド・イヤー』
★観客賞『少年の君』★ABCテレビ賞『愛について書く』
★来るべき才能賞『家に帰る道』のパク・ソンジュ監督
★最優秀男優賞『コントラ』の間瀬英正
★薬師真珠賞『君の心に刻んだ名前』のレオン・ダイ
★ JAPAN CUTS Award『ある殺人、落葉のころに』
★芳泉短編賞『Hammock』


🎬『チャンシルは福も多いね』キム・チョヒ監督、脚本/韓国/95分

映画プロデューサーのチャンシル(カン・マルグム)は、長年、一緒に組んでいた有名監督が突然死したことで仕事を失ってしまう。生活レベルを下げるために間借りすることにした。大家の老婦人(ユン・ヨジョン)は風変わりで始めは戸惑いがあった。

仕事もないので生活のために親しい女優ソフィの家で家政婦をすることにした。そこで教養があって温和なフランス語の家庭教師が気になり始めたチャンシル。

彼女の隣の部屋に若い男の幽霊が現れるようになって……。

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ホン・サンス作品のプロデューサーを務めたキム・チョヒ監督が自らの体験をもとにした長編デビュー作。第24回釜山国際映画祭で韓国映画監督組合賞などを受賞。

会場は笑いに包まれていた。本当に来てよかったと思った。賞にはなぜか結び付かなかったが、是非、是非公開してほしい。

40歳のチャンシルさんはフランス語の家庭教師に心乱されるが、そんな気持ちの微妙さを独特な雰囲気を持って演じていた。彼女は美人ではないがだんだんと愛おしくなってきた。

そして、お隣の幽霊さんは……これは書かない方がいいかな?今は亡き香港大スターが映画作りを諦めていた彼女を励ましやってくる。その姿は彼女しか見えないという設定。

書いていて面白さが込み上げてきて笑いながらのアップしている。
posted by ミッキー at 07:52| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月15日

大阪アジアン映画祭2020(2)『君の心に刻んだ名前』

🎬『君の心に刻んだ名前』リウ・クァンフイ監督/台湾/113分

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時は1988年。40年間にわたる戒厳令が解除された台湾。台中のミッション系の男子校に通う阿漢(アハン)と柏コ(バーディ)は、校内のブラスバンドであってから親しくなった。

やがて、友情以上の愛に気づいた二人だったが、男子校に女子を入れることで、柏コが新入生の少女・呉若非(バンバン)と付き合い始める。

台湾映画の同性愛を描いた作品で印象深いのが『花蓮の夏』。レズビアン&ゲイ映画祭で上映されて、主演のブライアン・チャンとジョセフ・チャンにインタビューさせていただいたからだ。

その時は一日中20組以上のインタビューが続き、ミッキーたちは18番目だったが、丁寧に疲れも表に出さず真剣に質問に応えてくださった。今では大スターで今思うと夢のようだ。

さて台湾映画ではけっこう同性愛の作品が多い。去年の大阪アジアンで上映された『先に愛した人』はコメディー要素も含まれていて公開してほしい作品だが、『君の心に〜』は右翼曲折があって悲劇とは言わないまでも時代に翻弄された若者の一生をきめ細やかに描かれていた。

それに題名がいい。アーミー・ハマー、ティモシー・シャラメの『君の名前で僕を呼んで』と通じるところがあった。

きっとこれはミッキーの勘では賞に近いので公開もあり、と思うので多くは書けないが納得のいく終わり方で、しばらく「雰囲気を持続したままこの場に静かに座っていたい……」と願ったくらいだ。
posted by ミッキー at 10:10| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月14日

大阪アジアン映画祭2020(1)『少年の君』『愛について書く』

今、青春切符で大阪に向かっている。目指すは大阪アジアン映画祭。もう体が勝手に動いてしまい、2日間だけでも観たい!と調べてみたら今日土曜日のチケットは満席が無かったので行くことにした。最初から参加されていらっしゃった(暁)さんや映友Nさんの映画感想を読んでしまうと我慢できなくって来てしまった。

今日10時半からの『少年の君』のチケットが取れますように。


🎬『少年の君』デレク・ツァン監督/中国、香港/135分

内向的だが成績優秀な女子高生ニエン(ジョウ・ドンユー)は、同級生の女子から凄惨ないじめを受けていた。ある夜、不良少年の喧嘩に巻き込まれていたシャオベイ(ジャクソン・イー)と知り合う。

優等生と不良少年という正反対の二人だったが、お互い複雑な家庭環境で育ったという共通の思いがあって徐々に打ち解けて行く。

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ミッキーが当日券を買った時、『少年の君』は当日券、売り切れました!と並んでる列に向かってアナウンスしていた。最後の1人だった。席は最前列の左より。ホッとした。

映画はちょっと年寄りにはキツイ。イジメの生々しさを見て逃げ出したくなった。イジメのこともこれでもか、と描かれていたが、受験事情が丁寧に描かれていた。机の上に参考書などを山積みして勉強している姿は定番の受験期の教室だ。

主演の女の子は美人ではないが意志がしっかりした理性的な子で、一方の不良の男の子は、どの角度から見ても魅力のある子だった。

カメラは秀逸だったが顔の傷などがすぐに消えて治っていたのが不思議だった。傷が2、3日で消えることはないので、そういう点で演出の雑さが気になった。


🎬『愛について書く』クリッサント・アキーノ監督/フィリピン/105分

新進の若い女性脚本家は自分の書いたロマンティック・コメディーの脚本が採用されて大喜びしたが、担当のプロデューサーから「あなたの脚本はあまりにも王道だ」と言われ、条件を出されてしまった。それはベテラン男性脚本家と一緒に1ヶ月の間に練り直せというものだった。

その男性とは見た目も好みではなく、考えも違って脚本も書き直し箇所が多くなってうんざりしていたが……。

この作品の時は座る席がミッキーの好みだった。

だが先は想像できるし、脚本を書く2人と脚本上の2人がごちゃごちゃになって居眠り💤。男性脚本家が「悪い映画も見なければいい作品が分からない」と言ったセリフにウンウンとうなずいた。

エンドロールがユニークでお席を立つ方ももう一度座り直していた。

posted by ミッキー at 07:28| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする