2020年02月08日

トーキョー ノーザンライツ フェスティバル(1)『サイコビッチ』『HARAJUKU』

今日から「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2020」が始まる。極寒の中で開催される映画祭だが初日の今日は意外と寒さは感じなかった。チケットはいま流行りのネット販売がほとんどで当日券もあるにはあるが早朝から並ぶとあってネットができない方はちょっとしんどいと思う

🎬『サイコビッチ』マーティン・ルン監督/ノルウェー/109分/日本初上映

中学3年の息子マリウスは「褒めて励ます」両親の元で育った。学業も行いも良くて教師からの信頼も厚く、同級生からも慕われていた彼だった。彼の発案でペアを組んで勉強しようの意見に皆が賛成してくれた。彼にはペアを組みたい女の子がいたが、担任の教師が彼を個別に呼んで「反抗的な生徒フリーダと組んでくれないか」と頼まれてしまって……。


どこからみても中学生に見えないノルウェーの中坊たち。何もかも正反対の「男の子女の子」の織りなすアニメ原作の映画を山と観ているが、これは家族、友人たちが深く絡み合っている。

マリウスは友人から「あんな女の子と親しくして」と思われないかと心配したり、ほめ殺し両親に芽生える反抗心などが赤裸々に描かれていた。

女の子は自殺未遂をした過去があったが、親しくなったマリウスに「自殺しようと思った理由が一つだけなら、そんなことしなかった」と言っていたが、フリーダの家庭からはその原因を伺うことはできなかった。

🎬『HARAJUKU』エイリーク・スヴェンソン監督/ノルウェー/83分/日本初上映

母子家庭の15歳の少女ヴィルデは日本のアニメに夢中で、夢は東京、特に原宿に行くことが一番の希望だった。だが、クリスマス・イブに母親が自殺したことによって1人になってしまう。まだ未成年なので施設に行くか、小さい時に別れた父親のところに行くかの選択に迫られた。その父親に連絡するが……。

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ヴィルデはその日友だちと遊びに行くためにおしゃれしてお化粧して、ママとの会話や雰囲気も良かった。なのに友だちとおしゃべりしているところに突然警察官や保護司の人がきてママの自殺を知った……これだけでもすごいショックなのに、知らない大人たちに囲まれて判断を迫られて、彼女はそこから逃げ出すのだ。

まだ15歳。(あ、すぐ前の映画もノルウェーの15歳だった。ラインナップの並べ方が良いのか悪いのかわからないが)意外な行動をとるが、この年齢なら仕方ないと思ったが、その行動が無謀すぎたので、そのことが気になって気になって映画に集中できなかった。

孤独と苦しみを抱えた主演の女の子も良かったし、父親の家族の様子もちゃんと描けていた。特に夢や想像の部分がアニメになっている作りにはハッとさせられた。

★2019年 アマンダ賞:編集賞、サウンドデザイン賞等々を受賞している。


posted by ミッキー at 16:10| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月07日

『彼らは生きていた』ヒューマントラストシネマ有楽町にて

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河津桜🌸満開。

『彼らは生きていた』ピーター・ジャクソン監督/イギリス/99分/ヒューマントラストシネマ有楽町にて

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第一次世界大戦時の映画がもうひとつある。『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督がイギリスの帝国博物館に保存されている記録映像を修復、色づけをしたドキュメンタリー。それにBBCが保存していた退役軍人たちのインタビューの中から音声や効果音を入れた。

技術の進歩でこんな生き生きとした映像がみられるのに驚くと共に、ここに映っているご子孫の方は百年後に見る曾祖父の笑顔、行動をどう受け止めているかと思うと、未だに戦争紛争が絶えないこの世の中を恨めしいと感じた。
posted by ミッキー at 09:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月06日

敵陣を突っ走れ!2月14日公開『1917 命をかけた伝令』

今朝、名古屋をたって伊豆に来ている。途中の熱海も伊豆高原もいつもの人出が嘘のようだ。お客が半分以下で土産物屋さんの店先の会話だが「旧正月、忙しくなるから英語のできる子をバイト頼んだし、たくさん仕入れたから2月3月がんばって売らないと生活できないよ」と大声で愚痴ってた。このひっそりとした状況を見ると中国の観光の方に頼っていたことがはっきりわかった。


🎬『1917 命をかけた伝令』サム・メンデス監督/イギリス、アメリカ/119分/2月14日よりTOHOシネマズ日本橋他にて全国ロードショー公開

第一次世界大戦が3年がたった1917年4月のフランス。西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合軍がにらみあっていた。

そんな緊張が高まる時に、ドイツ軍は退却したと見せかけて陣地を築いて待ち構えているという確実な情報が入り、このことをマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)と、1600人の兵士になんとしても翌朝までに伝えなければならなかった。

あらゆる通信網がドイツ軍によって遮断されたことで、若き兵士スコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン・チャールズ=チャップマン2人が選ばれた。ブレイクの兄もその部隊の兵士だった。


サム・メンデス監督といえば『アメリカン・ビューティ』の方。他に『ロード・トゥ・パーディション』や『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』がある。

若きイギリス兵2人が最前線にいる仲間1600人の命を救うために、さまざまな危険が待ち受ける敵陣を駆け抜けていく一日を全編ワンカットで描いている。

観ていてこの2人と一緒に危険な目に遭いながら走っているような、今までに感じたことがない一体感を味わった。

★もうすぐ発表があるアカデミー賞の「作品賞と撮影賞」はこの作品以外には考えられないが……。
posted by ミッキー at 15:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする