🎬『バニシング』クリストファー・ニーホルム監督/イギリス/107分/1月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて順次ロードショー公開
スコットランド沖のフラナン諸島の無人島アイリーン・モア島に3人の男が灯台を守るためにやってきた。これから約6週間、この島で灯台をともし続けるのが彼らの仕事だ。
灯台守を25年続けているベテランのトマス(ピーター・ミュラン)、家族想いだが短気な男ジェームズ(ジェラルド・バトラー)、今回が初めて島に行く若者ドナルド(コナー・スウィンデルズ)の3人だ。
トマスやジェームズは新米のドナルドに仕事を教えたり、ひやかしたりして、忙しい中いつものように静かな日々が続いたが、嵐があった翌朝、ドナルドが流れ着いたボートと漂流者を発見。崖下に降り死亡を確認したがボートにあった木箱を引き揚げようとした時に、息を吹き返した漂流者が襲いかかってきて……。
調べてみたら世界の不思議な事件の括りで必ず載っていた出来事だった。そんなことを知らないで観ていたので、ことの成り行きにビクビクしながら見入った。
何も起こらない時はトマスがバイオリンを爪弾いたり弾いたりして、ジェームズがいい声で歌っていた。そんな平穏が崩れていく……。
彼らの表情の大写しも美しい海原の大画面も見事なもので撮影者の力量が伺えた作品だった。