電車を乗り換えして20分のChatswood駅。ここにあるアジア映画主流の映画館に行った。連日出歩いていて疲れ気味だったが、こんな素晴らしい映画をみられて一気に元気を取り戻した。
🎬『CHHAPAAK』メグナ・ウルザール監督/インド/Hoyts Cinema Chatswood
インドでは美しさや幸せそうにしている若い女の子に酸をかけるという卑劣な行為があって、年間で何百人の人が犠牲になっている。その被害にあった当時女子大生ラクシュミ・アガルワルさんの協力のもとで女優のディーピカ・パドゥコーネを主演にして、半生を描いている。
映画は酸をかけられた寸前から描かれていてただれ切った顔、見えなくなった目、片耳は無くなってしまった様子、病院の治療の様子、顔を見ずに世話だけをする看護師、恋人にさられ、外に出れば顔を見て驚いて泣く子ども……とても辛い毎日の様子が描かれていた。
そんな間に被害にあった人同士の組織に入ったり、犯人が見つかってからの裁判などと多方面でいろんなことを教えてくれた。
しかし後半15分、まだ美しい女子大生の顔に戻っていた。というのは事件の直前を再現していたのだ。そのシーンには「これが始まりだったのか」と思われる場面があって胸がつぶれる思いだった。
★「酸攻撃」で調べてみたら多くの被害者やインドの危険な部分が載っていた。