おはようございます。国が変われば習慣も違うが、ミッキーの一番は食事のたびにほぼ完全に台所シンク周りはおさじ1本も収納されること。これ日本人には結構な負担。一度片付けたらコソッと紙皿、紙コップで食事したいくらいだ。娘と2人っきりの時「晩は紙皿とか紙コップ、割り箸使わない?」と言ったら「紙の方が勿体無い」と言われてしまった。「洗う水だってタダじゃないのに……」の言葉を飲み込んだ。
あ、そうそう水制限はかなり厳格に続いている。この家に間借りしている女性はそのパレードに参加するぐらい熱心な方なので、水の利用はその方の目を気にしながらやっている。(この家にはトイレシャワークーラー台所付きの部屋に美容師の日本人若ご夫婦、台所のみの部屋にオーストラリアの田舎にご実家のある女性お一人が住んでいらっしゃる。駅から徒歩100から130歩なので人気は高いようでじっくり住んでいてくださる)
[アニメ映画]
2019年はアニメ映画の当たり年。アニメ大国の日本として個性的な作品が少なく残念だ。1位から5位まであげた。
1位『チェリー・レイン7番地』ヨン・ファン監督/香港
香港大学の大学生ジーミン(声アレックス・ラム)は自他共に認める美男。彼は台湾から移住してきて豪華なアパートに住むユー夫人(声シルヴィア・チャン)の娘メイリン(声ヴッキー・チャオ)の英語の家庭教師になる。
『美少年の恋』の監督さん❗️一言だけの声の出演も豪華絢爛でダニエル・ウーも出ていたとか。残念ながらミッキーにはわからなかった。アニメは緩やかな流れで色使いがなまめかしく、小物一つ一つ(テーブルクロスの刺繍の凹凸、紅茶茶碗の絵柄など)に思い入れがあるように感じた。ジーミンが奥様とデート?するのはいつも映画館。その映画内容も決め細やかに紹介していて1作品で3作品ぐらい楽しめてお得な気分。★監督賞
2位『幸福路のチー』ソン・シンイン監督、脚本/台湾
台北郊外に実在する「幸福路」を舞台に、祖母の死をきっかけに帰郷した女性が幼少時の思い出とともに自分を見つめ直す姿と「台湾現代史」を背景に描いているアニメーション映画。これは台湾映画ファンには見逃せない作品。特に声の俳優さんがキャラクターとぴったり合っていた。最後に流れる主題歌も◎。★脚本賞★音楽賞
3位『ディリリとパリの時間旅行』ミッシェル・オスロ監督/フランス
伊dtzzベルエポック(良き時代、美しき時代/フランスの19世紀末から1914年の第一次世界大戦が始まるまでの25年間をさす)のパリにタイムスリップした物語。主人公はニューカレドニアから来た少女・ディリリ。
監督さんは『キリクと魔女』『アズールとアスマール』の方。この時代に活躍した芸術家たちがいっぱい出てきた。色合いもいい、流れる♪音楽もいい、フランス語の音の美しさに相まって、気分はパリジェンヌ!。★作品賞
4位『バイオレンス・ボイジャー』宇治茶監督/日本
不思議な感覚のアニメだった。新しいと古い、スマートさと稚拙、引き込まれると引いてしまう、優しさと残酷さ、いろんなものが混じりあって、説明のしようがない。
宇治茶監督は並外れた才能の(異能)持ち主ということだけはお伝えしたい。やはり吉本の映画は観逃せない。★キャラクター賞
5位『エセルとアーネスト ふたりの物語』ロジャー・メインウッド監督/イギリス、ルクセンブルク
1928年のロンドン。陽気な牛乳配達人のアーネスト(声:ジム・ブロードベント)は、生真面目で働き者のメイド・エセル(声:ブレンダ・ブレッシン)と廻り合い、結婚する。数年後に一人息子レイモンド(成人時の声:ルーク・トレッダウェイ)にも恵まれる。そんな慎ましい幸せな生活も戦争の不気味な足音が聞こえる中で、愛するレイモンドを学童疎開させたり、鉄の門扉を国に供出したりと辛い日々が続く。だが二人はお互いに思いやって過ごす。
原作は「スノーマン」で知られるレイモンド・ブリッグズが自分の両親をモデルに描き上げた実話。二人が出会った1928年から亡くなる1971年までの約40年間を描いている。心が洗われるようなアニメ作品で、自然な筆使いが気に入った。エンディング曲をポール・マッカートニーが作曲、そして歌っていると後から知った。聴いた時は映画に合っていて穏やかな曲だと感じたが、もう一度聴いてみたくなった。
★初日プレゼントの英国紅茶を初日じゃないのにいただいた。嬉しい。
(以下順位なし)
🎬『えいがのおそ松さん』藤田陽一監督
世にも珍しい男の子ばかりの6つ子ということで大きな話題となった松野家の子どもたちは、赤ちゃんの時から世間の目を集めてチヤホヤされていたが、20歳を超えたころからは全員がニート、女性とのお付き合いもなしという状態になっていた。
20歳の彼らはパパ、ママと同居で2階の一部屋で6人一緒、思い思いの格好で雑魚寝する、そして朝をむかえて「今日は何しようか」と言い合っている。そんなダラけている6人、アニメだから「笑って許して」楽しんだ。声優さんがキャラクターとぴったり合っていた。最後に流れる主題歌も◎。
🎬『映画 きかんしゃトーマス GO!GO!地球まるごとアドベンチャー』デイビッド・ストーテン監督/イギリス
世界一周レースのためにソドー島を通りかかったレーシングカーのエース(声:ISSA)と出会ったトーマス(声:比嘉久美子)。エースを追いかけてケニアに降り立ったトーマスは、陽気な女の子機関車ニアと友だちになり、一緒に次の国へ向かう。
船を巧みに使ってブラジル、アメリカ、中国、中国からヨーロッパに行って「世界中を走ったきかんしゃトーマス」が、生まれ故郷のソドー島に帰ってくるストーリー。小さな子たちに混ざって童心にかえって楽しめた。
🎬『あした世界が終わるとしても』櫻木優平監督・脚本/93分
幼い頃に突然死で母を亡くした高校生の狭間真(声:梶裕貴)は、ある重要な研究を続けている父親とも心を通わせることができないでいた。クラスメイトで幼馴染の琴莉(声:内田真礼)だけが心の支えであった。琴莉もそんな真をずっと見守っていた。2人は高校3年の秋に初めてデートをする。受験の不安を一時でも忘れることが出来た大切な時間だった。真は自分の気持ちを伝えようとするが、突然、真の父が母親と同じ突然死で亡くなったと知らせが入る。
いままでのアニメ映画と違った。ギラギラとした感触がなく話の展開の速度も「置いてきぼり」無しだった。絵柄もいい。声優さんをきちんと使っている。世界のアニメ界に羽ばたく監督さんと直感した。
🎬『ロイヤルコーギー レックスの大冒険』ビンセント・ケステルート、ベン・スタッセン監督/ベルギー
イギリスのエリザベス女王が飼っていた愛犬・ロイヤルコーギーをモデルに、宮殿を飛び出した1匹の犬の冒険と成長を描いたアニメ。
アニメとはいえエリザベス女王、フィリップ殿下、トランプ大統領、メラニア夫人がそっくりでアニメにご登場だからびっくり! エリザベス女王の寵愛を一身に受けているコーギー犬レックスは他のコーギー犬を尻目にやりたい放題。そこにトランプ大統領夫婦がバッキンガム宮殿を寵愛するケバいメス犬コーギーを同伴してきて、話の成り行きでレックスと結婚させることに……。で、嫌なレックスは親友だと思っていたチャーリーと一緒に宮殿を抜け出して大層苦労をする話。
🎬『ブレッドウィナー』ノラ・トゥーミー監督/アイルランド、カナダ、ルクセンブルク
タリバン政権の続くアフガニスタン。戦争で片足を失った父と優しい母、姉と幼い弟と暮らしている少女パヴァーナ(声サーラ・チャウディリー) は、家族で協力して露店を出してどうにか生活していた。そんなある日、突然父がタリバンに連行されてしまう。女だけでは外出が禁止されていて食料が手に入らない。そこでパヴァーナは髪の毛を切り男の子に変装して街に出て……。
力強いアニメだった。過酷な生活の中で5人家族が協力しあって暮らしていたが、ちょっとしたことで刑務所に入れられる。弟は赤ん坊で、女ばかりになって外に水も汲みに行けないようになる。もちろん食料の買い出しもままならない。そんな生活がもし我が身に降りかかって来たら……と思いながら観た。ゲストのサヘル・ローズさんは、美しさと知性を兼ね備えた方でお話もわかりやすくて好感が持てた。「男の人と女の人が一緒に映画を観られない国もあるんですよ」と言われて、幸せを噛みしめた。 ★ゲストのサヘル・ローズさんに感謝状❗️