偽の活動弁士として泥棒一味の生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃げ出して、とある街の映画館にたどり着いた。
ちょうど人手が足りなくて下働きとして働くことになった彼は、今度こそまともな弁士になることができるとワクワクするが、個性的な館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)を始め、スター弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりの面々で、そう簡単にはいかなかった。

『Shall we ダンス?』の周防正行監督が5年ぶりの新作。
公開のタイミングも世代を越えて楽しめるクリスマス&お正月にドンピシャリの作品。カツベンをカツの弁当?と言った身内がいたがそれはカンベンして。
高良健吾のちょい悪自惚れ弁士、竹野内豊の刑事役が◎
★小道具も手抜きなしで、特に押せば出てきて隣部屋が覗けるタンスが面白かった。
★ 映画のお代はいただいても作品中で流れる大正時代に無声映画はもちろん無料。これがすごいお年玉で「雄呂血」「怪猫伝」「金色夜叉」「椿姫」等々が観られる。