2019年12月19日

ポン・ジュノ監督最新作!12月27日公開『パラサイト 半地下の家族』

昨日、試写に行くバス停で見るからに貧しい格好をした老女から「13日に年金が入るはずだったが、カードを紛失して後2日たたないと下ろせない、今30円しかなくて昨日から何も食べていない」とせがむようにミッキーに言うので、かわいそうになって「私もお金はないけど、五百円なら」と渡すと財布の中をのぞく目付きで「後、千円ほしい」と言う。

ここでハッとなって五百円玉を返してもらいたかったが「こうやって話しかけて騙しているのか」とやっとわかってそのバス停を離れた。そのバス停には誰もいなかったので声をかけられたと思う。向こうから話しかけて来て、内容が内容なので「お家はご近所ですか」「お身内の方に連絡なさったら」のこちらの質問ははぐらかされたので、その時に気付くべきだった。


🎬『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督/韓国/132分/12月27日よりTOHOシネマズ日比谷他にて全国ロードショー公開

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お正月映画なら是非ともこれを一番に観ていただきたい。

世界的に有名なポン・ジュノ監督、人気の高いソン・ガンホさんが主演だからコンビとして文句なし! このコンビで『殺人の追憶』は最も有名な作品。出来も文句なし!オチにも満足した。

いただいた資料には「ネタバレ禁止」のお願いが添えられていた。だから半地下家族の背景だけ記してみる。

父親は事業に手を出してはことごとく失敗している甲斐性なし。母親(チャン・ヘジン)は元ハンマー投げ選手。長男(チェ・ウシク)大学試験におち続けていて若さと受験ノウハウをもて余している。長女(パク・ソダム)美大を目指しているが予備校にも通うお金がない。

日々の生活は半地下の部屋に暮らしていて窓からは道行く人の下半身だけ見えている。生活費は家族全員でしがない内職をしている。
さあ、これを観なきゃ正月は来ない!なんちゃって。
posted by ミッキー at 00:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月18日

『リンドグレーン』東京神保町岩波ホール公開中 名古屋1月11日公開

🎬『リンドグレーン』ペアニレ・フィシャー・クリステンセン監督、脚本/スウェーデン、デンマーク/123分

スウェーデンのヴィンメルビー郊外のネースに住む16歳のアストリッド(アウバ・アウグスト)は教会の土地で農業を営む信仰厚い家庭で育った。

自由奔放な彼女は、教会の教えや保守的な田舎のしきたりに息苦しさを感じるようになった。そんな時、新聞に掲載された彼女の作文が地元の新聞社の目にとまり助手にならないかと声がかかった。

父親サムエル(マグヌス・クレッペル)と友人でもあるブロムベルイ編集長(ヘンリク・ラファエルセン)の元に面接に行くと、物怖じしないきびきびとした受け答えが気に入られて秘書として雇われた。

次第に取材なども任されていったが……。

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「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「ロッタちゃん」の作家アストリッド・リンドグレーンの知られざる半生が描かれている。

児童文学の大作家リンドグレーンの半生と見るより、その時代にはまれな女性の半生。今の現代の女性と見ても何の遜色がない。

個性的な人生を送ったリンドグレーンの母親として成長する姿が生き生きと描かれていた。彼女が児童文学者としてのきっかけが、事情があって自分になつかない幼い息子にお話してあげることだったとは!

★監督・脚本は、長編監督デビュー作『A SOAP』(06)がベルリン国際映画祭で銀熊賞、及び最優秀新人作品賞に輝いた女性監督ペアニレ・フィシャー・クリステンセン。生き生きとアストリッドを演じるのは、巨匠ビレ・アウグスト監督の娘、新星アルバ・アウグスト。
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2019年12月17日

DVD『ヒトラー最後の代理人』

24日から娘の住むシドニーに行く予定だが東京には19日に行って、2019年ベストテンでまだ観ていない映画を観尽くすつもり。でもその前にやることがてんこ盛りだ。名古屋自宅の大掃除、娘の買い物、合間をぬって試写、劇場、ベストテン選び、ほぼ毎日のマッサージがプラスされるのでてんてこまいだ。

DVD『ヒトラー最後の代理人』エレズ・ペリー監督、脚本/イスラエル/84分(未体験ゾーンの映画たち2017上映作品)

ナチス・ドイツ敗戦後の1946年。アウシュビッツ強制収容所で最も長く所長を務めたルドルフ・ヘス(ロマナス・フアマン)は、ポーランドの刑務所で裁判にかけられるのを待っていた。

ヘスの取り調べを担当する判事アルバート(マチ・マルチェウスキ)はドイツ語ができることもあって、その任に抜擢された。

シアン化合物系の殺虫剤ツィクロンBによって101万人もの人間が虐殺されたことなど、収容所で行われていた恐ろしい行為の数々を明らかにしていく。

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残虐な殺戮シーンはない。取り調べ中心の静かな作品だった。判事は取り調べ室に油絵を自前で持ち込んで壁に飾っていて、コンクリートで無機質な部屋を少しでも和らげようとしていた。

一方、ヘスは当時のことを訥々と話す。彼が所長になるずいぶん前に信望のある上官が、知人である捕虜の扱いに情実があったとして、即銃殺という場面を目のあたりにしたのが、自分を無表情で冷たい態度で命令を忠実に守ろうと思った。と語っていた。

実際のヘスの写真を見るとロマナス・フアマンと似ていた。


2014年にやはりDVDで見た『ヒトラーの審判 アイヒマン、最後の告白』(ロバート・ヤング監督/イギリス、ハンガリー/2007年)を思い出した。

アイヒマン(トーマス・クレッチマン)は、ナチス政権下で、数百万の人々を強制収容所に移送する指揮を担った。戦後は家族と共にアルゼンチンで逃亡生活を送っていたが、15年後の1960年にイスラエル諜報部よって、会社帰りにバスを降りたところを逮捕され、イスラエルに連行された。

アイヒマンの独房のすぐ前に取調用の机が置かれ、アヴナー・レス警部(トロイ・ギャリティ)は、イスラエル諜報部に出向き、アイヒマンの尋問書を作成していく。

この映画の主役はアイヒマンではない。尋問を任されたアブナー・レス警部が「命令に従っただけだ」と罪を認めないアイヒマンとのやり取りを中心に、アブナー・レス警部自身も上からの命令で動かされる重圧とそれに反発できない鬱屈した様子が赤裸々に描かれていた。

『ヒトラー最後の代理人』の判事アルバート自身も神経的にまいってしまい異常な行動をとる場面も出てきて、問い詰める方が「悪」のオーラの強さに負けそうになるという共通する部分があった。

posted by ミッキー at 11:41| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする