凶悪な犯罪が多発する大都市の死体安置所で、夜勤を主に任されている男・ステーニョ(ダニエル・ドゥ・オリベイラ)は、死者と言葉を交わすことができる不思議な能力の持ち主。
自分や家族の命を守るために孤軍奮闘するが、ある日、死者から予想もしていなかった秘密を打ち明けられる。その秘密はステーニョにまつわる秘密だった。

題名だけでホラー好きはそそられる。それもシッチェス映画祭2019年に上映作品。
死体とお話できる能力がある男も毎日の仕事となると相づちぐらいしか口をきかない。
平常時の死体との会話は「オレ、今、どこにいるんだ?早く家に帰らないと、嫁や子どもが待ってるんだ」「それはできないよ。あんたは死んだんだから」「ええ?そんな!だったら家に知らせてくれ」と代わりに電話をしてやったり、「おれは○○に殺られた、こんちきょう!敵をうってくれ」「それは、できない話だ、私はただ仕事をするだけだよ」等々。
だが自分には愛想が悪く、いつもプリプリ怒って「臭いからあっちいってよ」と冷たい妻が浮気していると死人から聞けば穏やかにはいかない。
彼の取った行動は妻やその愛人を……。
最初こそ怖くてハラハラしたが途中でだらけてしまう。この設定ならもっと面白くできたのに残念。だが死体や死因を調べる解剖シーンはバッチリ。