2019年11月22日

11月22日公開『テルアビブ•オン•ファイア』

🎬『テルアビブ・オン・ファイア』サメフ・ゾアビ監督/ルクセンブルク、フランス、イスラエル、ベルギー/97分

エルサレムに暮らすパレスチナ人青年のサラーム(カイス・ナシェフ)は、1967年の第3次中東戦争を舞台にしたテレビドラマ『テルアビブ・オン・ファイア』の撮影現場で通訳や言語の指導をしていた。撮影所に通うため毎日面倒な検問所を通らなければならなかった。

そんなある日、サラームは検問所のイスラエル軍司令官アッシ(ヤニブ・ビトン)に呼び止められいくつか尋問された時、「テルアビブ•オン•ファイヤ」の脚本家だととっさに嘘をついてしまった。司令官のアッシは妻がそのドラマの熱烈なファンなので自慢するために、ほとんど毎日サラームを呼び止めては、脚本のアイデアを出し始めて……。

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脚本家などと言ってしまったサラーム、さあ大変!彼は言語指導という名目だが、叔父さんのバッサム(ナディム•サワラ)が番組プロデューサーだったので雑務兼言語指導という職にありついた甥で、脚本など1文字も書いたことがなかった。

それがドラマ班のイザコザで運良く脚本アイディアを出したのが元で大変。母親に電話して「こういう時お母さんなら何て言う?」と教えてもらったり、前から好きな女性に助言してもらったり、喫茶店のお隣に座った恋人同士の会話を頂いたりして、冷や汗流しながらも脚本を作っていくと、何故か評判も良く……と滑り出し上々。

いやいや、これからが難題山積みなんだけど、それは是非劇場で。とにかく最後は「お見事❗️」の一言。
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2019年11月21日

野生の梨の木は苦い実を結ぶ…11月29日公開『読まれなかった小説』

🎬『読まれなかった小説』ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督/トルコ、フランス、ドイツ、ブルガリア、マケドニア、ボスニア、スウェーデン、カタール/189分/11月29日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国順次公開

シナン(アイドゥン・ドウ・デミルコル)は大学を卒業してトロイ遺跡のそばにある故郷に戻って来た。彼の夢は小説家になること。すでに書き終えたものを出版しようと計画していた。出版社や補助金を出してもらうために行った役場では話は聞いてくれるが、あと一歩の具体案は出ず、作家の夢は遠のいて行った。

家計の貧しさも頓着せず賭け事をする引退間近の教師•父イドリス(ムラト・ジェムジル)とは性格が合わなかったが、井戸掘りの手伝いなどしているシナン。父と同じ教師になることに抵抗を感じながらも、教員試験を受けに行くが……。

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『雪の轍』の監督さん。この新作は去年シドニーで観た。英語字幕が早く消えるので二回続けて観た。難解と思いきや、今回字幕で観たらほとんど思ってたとおりのストーリーで、感情の揺れも間違っていなかった。もちろん、ミッキーの力では無くて、映像、俳優の表情などから読み取れたからだ。

映像の中でギョッとするところが二回あった。このシーンをみて「監督さんは意地悪な方」だとも思った。意地悪というのは言い過ぎだが、お茶目でいたずら好きな監督さんと言い直そう。ご覧になったかたは「あっ、ここだな」とおわかりになるはず。


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2019年11月20日

『アイリッシュマン』シネ•リーブル梅田にて

昨日から大阪に来ている。近鉄の株主券を1800円で買って準急で4時間列車に身をまかせて車窓から紅葉した山々を見ながらの大阪行きだった。羽曳野に住む病身の姉のご機嫌伺いだ。寒さに向かっているので体の心配もあって様子を見に行った。映画は『アイリッシュマン』1作品だけ観た。

🎬『アイリッシュマン』マーティン・スコセッシ監督/アメリカ/209分/大阪シネ•リーブル梅田にて

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全米トラック運転組合のトップ、ジミー・ホッファ(アル•パチーノ)の失踪、殺人に関与したと容疑をかけられた実在の凄腕ヒットマン「The Irishman」ことフランク•シーラン(ロバート•デ•ニーロ)の半生を描いた物語。

ホッファの親友であり右腕でもあった凄腕のヒットマンのシーランは、裏社会の大ボスラッセル・ブファリーノ(ジョー・ペシ)仕えていたが、ホッファが数年間の刑務所暮らしの間に全米トラック運転組合長の座を追われ、そのイザコザの間に入って双方から難題をふっかけられたシーランは……。
 
第二次世界大戦後のアメリカ裏社会の話で、ロバート•デ•ニーロ演ずる老いた殺し屋シーランの独白で始まる本作は、マーティン・スコセッシ監督がロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル、この4人の個性を十分に活かして作られていた。

時間的には長いとは感じなかったのはテンポがいいことと、顔色一つ変えずに何人も何人も殺していき、自分の地位を確実にして栄華を極めるが、その一方家族、特に娘たちからは遠巻きに恐れ、軽蔑の目で見られていく哀れさもあった。

★これはNetflixで2019年11月27日から配信。先ほど終わった第32回東京国際映画祭のクロージング作品としても上映された。
posted by ミッキー at 20:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする