2019年11月25日

第20回東京フィルメックス映画祭(1)『春江水暖』

昨日からフィルメックス映画祭に来ている。携帯電話の電源コードを忘れて慌てたが携帯屋さんで入れてもらうことになりそうだ。右足もちょっといたくてそろそろ歩いている。雨が降りそうな昨日今日なので傘を杖がわりにして重宝している。来年あたりは本格的に杖が必要かもしれない。

🎬『春江水暖』グー•シャオガン監督/中国 /154分/2019年

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舞台は浙江省・杭州市の富陽。今日は4兄弟の母親の誕生日。長男が経営する飯店で祝いの席が開かれていた。親族一同、親しい友人が年老いた母親に優しい言葉を添えてプレゼントを差し出している。

テーブルの上には山海の珍味が並び宴は続く。店の裏口では長男夫婦が生きの良い魚をしゃがんでさばいている。そこに「兄さん、代表で挨拶してください」と弟がやって来た。衣服を整え母親に何回も感謝の言葉を述べて深く頭をたれていると、母親は場の雰囲気に酔ったのが引き金になって倒れてしまう。

救急車で運ばれた母親を茫然と見送る兄弟たちは……。

杭州の富陽の美しい自然を背景に、一つの家族の変遷を悠然と描いた新人監督グー・シャオガンのデビュー作。監督ご登場。若い、青年監督だ。

舞台になったのは監督の故郷。出演なさった方々はほとんどがご親戚。ええ!お顔立ちも個性的で劇団所属レベル以上の演技だった。理由はお金の節約のためとか、しかし、こんな演技ができる親戚ならほっておく手はない。

映画は誰がどういう境遇かなどわかるのに相当時間がかかった。こういう時はわかるまで待つ根気がなくて居眠り💤や途中退席が常だが、これは風景が美しいことや一部雪景色が水墨画のように「澄み切った美しさ」に魅了されて一睡もせずに観た。

この兄弟に起こることはどこの国の地方都市ならあり得ることだが、さすが?中国、お金の揉め事はバッチリあった。

★カンヌ映画祭批評家週間のクロージング作品
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2019年11月24日

スタンリー•キューブリック没後20年特別企画『キューブリックに愛された男』

🎬『キューブリックに愛された男』アレックス•インファセッリ監督/イタリア/82分/2016年

F1レーサーを目指していたイタリア移民のエミリオ・ダレッサンドロさんは、ロンドンではレーサーの仕事がなく、タクシー運転手をしていた。ある出来事でキューブリック監督に運転技術を見込まれて専任運転手として屋敷に住まうが、運転はもとより屋敷内のほとんどの雑用に忙殺される日々となって……。

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見たからに人の良さそうな「いや」とは言わない雰囲気の方。

彼はキューブリックに使えた時代の自分宛のメモ類などを納屋の専用棚に整理されていた。

例えば「猫の薬を取りにいってくれ」「机の下にある荷物は明日早朝に運んでくれ」など雑事に追われ、エミリオさんが結婚して離れて暮らしている時は電話がひっきりなしで「妻が自分の電話ができないから困っている」と伝えると当時珍しいホットラインを引いてくれたという逸話もあった。

だがエミリオの息子が父親の夢を受け継いでレーサーになったが事故で瀕死の時、キューブリック監督はよい外科医や病院を紹介するなど心からの親切もしてくれたと感謝していた。エミリオさんも30年のお付き合いでなかなか辞めることが出来なかった。

★このドキュメンタリー以外にジョン・ロンソン監督の『キューブリックの秘密の箱』もあると知った。一人の映像作家がキューブリックの家を訪ね、1000個以上ある箱を手掛かりにスタンリー・キューブリックとは何だったのかを見つけようとする作品。監督はファンレターを好意的である物と否定的である物を区別して整理していたらしい。
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2019年11月23日

スタンリー• キューブリック没後20年特別企画『キューブリックに魅せられた男』

🎬『キューブリックに魅せられた男』トニー・ジエラ監督/アメリカ/94分/2017年

『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』の監督さん。お一人で企画、監督、脚本、撮影、編集までこなしている。そんな監督さんに憧れてイギリス人俳優レオン・ヴィターリさんはキューブリック監督作品『バリー・リンドン』(1975年)のオーディションを受け合格。

その撮影中に気に入られて、それ以来、製作現場の右腕として365日24時間、彼の要求に応じた30年の記録。

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彼は俳優業をさらりと辞めて、キューブリックのあらゆる場面で弟子や秘書以上の働きをした。まあ彼が望んだ道だが、「超天才は遠くで作品をみるに限る、そばにいては火傷してしまう」のとおりで、キューブリックは朝、昼、晩、夜中、電話がなりっぱなし。どんなことでもすぐやるレオン・ヴィターリ。私生活は無いに等しく、精神的に追い詰められていく様子も語られている。

このドキュメンタリーでは数々の撮影現場逸話で山盛り。
posted by ミッキー at 15:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする