
49歳の作家・ヒキタクニオ(松重豊)は、年下の若妻サチ(北川景子)と仲良く暮らしていた。子どもは作らないと決めていたが、急に「ヒキタさんの子どもに会いたい」という妻の一言ですべてが変わってしまう。
サチの気持ちにぴっぱられて妊活に入ったヒキタだったが、自身の精子が老化現象を起こしていたことを知らされ……。
原作は、自身の体験を基にしたヒキタクニオによる同名エッセイ。監督さんは『オケ老人!』(面白かった)の方。
初日初回で観た。30人ほど入っていた。金曜日午前中だからまあまあの滑り出しだろう。
北川景子さんみたいな美人の結婚相手が美男でもない(失礼)年上男(49歳だから妻は30代中頃?と想像して)なので始めはチグハグした。いい人には違いないがサチのお父様(伊東四朗)の怒りが理解できた。サチも子作りするとか人工受精するとかイチイチ実家に言うことないのに、実家離れしていないのもがっくり。
とにかく子が出来ないのも出来すぎるのも困ったことだ。今はゲイの方も子が欲しい!という時代だから他人がどうこう言えないけど「神様に任せておいたら」と思うが大きな声では言えない時代だ。
疑問に思ったのは、このご夫婦が赤ちゃんを望んでからの「夜の夫婦生活」が全然語られていない。普通なら即病院で検査とはならないだろう。検査する前に半年とか1年間ぐらいは自然の中で試す期間があるはずだが……。
ここまでいちゃもんつけたが、映画は「いろいろ妊活方法が具体的」だったので面白く最後まで楽しめたし、時には笑いも起きていた。