2019年10月22日

『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』シネマスコーレにて

山形から名古屋に帰って来たらすぐにでも観たいと思っていたダニー・ボイル監督『イエスタディ』を早速観に行った。ところが評が良いわりには退屈して得意の居眠り(-.-)Zzz・・・・をしてしまった。まあ、そのおかげで体力快復にはなった。ビートルズファンにとっては見逃せない作品だろう。

今日はスコーレで上映の『春画と日本人』や『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』 を観たいと思っている。

🎬『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』ダニエル・ファランズ監督/アメリカ/90分/名古屋シネマスコーレにて

カリフォルニア州シェロ・ドライヴ100050番地の丘に建てられたプールつきの豪華な屋敷に『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督と妻で新進の人気女優のシャロン・テートが引っ越して来た。

若妻のシャロンにはもうすぐ臨月でお腹がはち切れんばかり。誰からみても最高のカップル、最高の住環境、親しい友人に囲まれた彼女だったが、この家に来てから、ずっと悪い夢を見るのだった。

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急な来客で今日は『ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊』だけ。

うまく作られている。時の流れは前後するがそれで混乱することはなかった。時々当時の事件ニュース映像が映されて緊迫感、臨場感は半端ではない。
途中でこれは「想像の作り物」と思わせておいて、最後にちゃんと辻褄合わせをしているので納得した。

★ロマン・ポランスキーとシャロン・テートが出会った『吸血鬼』のポスターが貼ってあった。
posted by ミッキー at 10:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月21日

別れ際はいつも「またね」と握手するまことさん 11月2日公開『だってしょうがないじゃない』

🎬『だってしょうがないじゃない』坪田義史監督/119分/11月2日よりポレポレ東中野他にて全国順次ロードショー公開

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精神に不調をきたし、不安を感じた坪田義史監督が親族に相談したところ、広汎性発達障害で一人暮らしをしている叔父・まことさんがいることを知って、衝動的にカメラを持って会いに行く。

それから三年……。まことさんのありのままの姿にふれていく中で「親が亡くなったあとの生活」「障害者の意思の尊重」などの問題に直面していく。


この試写を観た日は山形ドキュメンタリー映画祭から帰った翌日で、もうドキュメンタリーはいい、違う種類の映画を観たいと思っていた。でも同じ試写室で続きで上映されていたので、係の方にお願いしたところ、気持ちよく「どうぞご覧ください」とニコニコしてプレス資料を手渡ししてくれた。

その時は監督さんとは知らず、待ち時間で資料を読んでいたら『美代子阿佐ヶ谷気分』の監督さんだったので驚いた。入り口に戻って監督さんと確認してから「美代子阿佐ヶ谷気分のトーストにリンゴの薄切りを乗せて食べるのが気に入って1年間ほど続けていました」と改めて挨拶させていただいた。

新作のドキュメンタリーは叔父さんの人柄が滲み出ていてとても温かだった。

山形では勉強不足で理解できなかったり、意味不明?な作品だったりで疲れていたが、障害を抱えながらも叔父さんの日常を優しくカメラを向けていたのでホッとした。無垢な純真さを持ち続けて生きていく辛さは確かにあるが、まことさんの表情に「幸せの光」がさす瞬間に感動した。
posted by ミッキー at 16:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月20日

山形ドキュメンタリー映画祭2019(9)『エクソダス』『死霊魂』

🎬『エクソダス』バフマン・キアロスタミ監督、脚本、編集、製作/イラン/80分/アジア千波万波

経済制裁のあおりで通貨の価値が下落したイラン。安い労働力として滞在を「黙認」されてきたアフガニスタンからの不法滞在者は、イランでの危険で不当な条件の元で働く意味がなくなった人々が、続々と「帰還センター」に押し寄せてくる。そこでは管理官と越境者の間で交わされる会話を捉えている。

2017年にトランプ大統領がイラン制裁を発動したあおりを受けて経済危機に陥った。自分の意志で、イランを出るアフガニスタンの人々と管理者との会話が面白い。

イランで何をして働いたか、どれだけ収入があったか等々を聞く管理官。不法移民で入って来た人々が本音と嘘を交えての話や、管理官がユーモアを持って応酬する全容は見ものだ。


🎬『死霊魂』ワン・ビン監督、撮影/中国/495分/インターナショナル・コンペティション/ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)受賞作品

1950年代後半に起きた中国共産党の反右派闘争で静粛されて、ゴビ砂漠にある再教育収容所に送られた中で生き残った人々の壮絶な体験談の証言を集めたドキュメンタリー。

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8時間以上かかるドキュメンタリー。これを観ると他の作品が観られなくなるが、ワン・ビン・ドキュメンタリーを観ずして山形に行ったとは言えまいと一日がかりで臨んだ。

ワン・ビン作品は545分の超長編の『鉄西区』(2003年の山形ドキュメンタリーで大賞受賞)も、同じゴビ砂漠の収容所を題材にしたドキュメンタリー『鳳鳴ー中国の記憶(これも2007年に山形ドキュメンタリーで大賞受賞)』『無言歌』を観ている。

長さとしては『鉄西区』が多いが、新作『死霊魂』の方が一人ひとりの証言の語りかけが真に迫っていて、観ているこちらが話相手の状態になって知らぬ間に休憩が入る3時間が経っていた。

この映画祭で3回目の大賞受賞のワン・ビン・ドキュメンタリーだから必ず公開されるはず。もう一度観る覚悟は(体力的に)していないが「これこそ、ドキュメンタリー映画の本髄」と感じた作品だった。
posted by ミッキー at 19:45| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする