2019年10月28日

2019東京・中国映画週間『越劇映画ー西廂記』『最高の夏、最高の私たち』東京都写真美術館ホールにて



🎬『越劇映画ー西廂記』シア・ウェイリャン監督/137分

とある寺で書生をしている23歳の張生。その寺の塀一つ隔てたお隣に名家の家族が泊まっていた。

偶然にその名家の姫・崔鶯鶯と会った張生は一目惚れ。姫も彼に好感以上のものを感じ取っていた。

そこに悪名高い山賊?の頭が5000人を引き連れて「寺を襲うが鶯鶯を嫁によこせばやめる」と寺を包囲。姫の母・崔夫人は「山賊を撃退したものに鶯鶯姫を嫁にやる」と公言して助けを求めた時、張生は名乗り出て、義兄弟でもある友人で高名な将軍に10000人の助けを仰いでみごとに敵を撃退した。

しかし張生が無官と知った崔夫人は結婚は許さずに二人を義兄妹に……。

中国上海越劇院の『越劇映画-西廂記』方亜芬、銭恵麗、張永梅、呉群さんたちは上海越劇院の著名俳優。監督さんと5名の方々が来日された。

137分はやはり長く、声疲れ、音疲れしたが、1番年寄り役の母親が1番若く、小間使いの娘が1番年配なのには驚いた。こういう珍しい映画を観られるのも映画祭ならではのことだ。ありがたい。

🎬『最高の夏、最高の私たち』チャン・ディーシャ監督/110分

台湾の青春もの『藍色夏恋』『台北の朝、僕は恋をする』『あの頃、君を追いかけた』とどうしても比べてしまう。主演の陳飛宇さんは19歳の新人さんで来日してくださった。なんとチェン・カイコー監督の息子さんだとか。

しかし、正直、主演お2人には「花」がない。ストーリーも台湾の青春ものをなぞったようで新鮮味がなかった。厳しい評で申し訳ない。
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2019年10月27日

130年の時を経てこの世の美しさを体感する 11月8日公開『永遠の門 ゴッホの見た未来』

🎬『永遠の門 ゴッホの見た未来』ジュリアン・シュナーベル監督/イギリス、フランス、アメリカ/111分/11月8日より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー公開

画家として全く評価されていないゴッホ(ウィレム・デフォー)は、パリで出会ったばかりの画家ゴーギャン(オオスカー・アイザックスカー・アイザック)の助言に従い、南仏のアルル地方にやってくるが、地元の人々とトラブルがたびたび起こり孤独な日々が続いていた。

弟テオ(ルパート・フレンド))の計らいで待ち望んでいたゴーギャンがアルルを訪れ、ゴッホはゴーギャンと共同生活をしながら創作活動に嬉々としてのめりこんでいく。しかし、その日々も長くは続かなかった。

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映画の冒頭「仲間になって酒を酌み交わし、他愛ない話をしたい。時には誰かをスケッチして、それをプレゼントしたい…」そうつぶやくのは、生きている間は才能を認められず、貧しさと孤独の中で一生を送った画家フィンセント・ファン・ゴッホだ。

ゴッホが人生で何を見つめていたかという疑問と同時に、唯一信頼を寄せていた弟テオ、アルルの理想郷「黄色い家」でしばらく一緒に暮らしたゴーギャン、彼の才能を見抜けなかった精神病院の牧師(マッツ・ミケルセン)、酒場の女主人・ジヌー(エマニュエル・セニエ)、ゴッホの最期を看取り、彼のデスマスクを残したガシュ医師(マチュー・アマルリック)たちと交わす哲学的な会話に焦点をあてて描かれている。

ジュリアン・シュナーベルは画家から映画監督に転身して『バスキア』でデビュー。『夜になる前に』『潜水服は蝶の夢を見る』と次々に傑作を世に出した方。何より特筆したいのは監督自らデフォーに手ほどきして絵筆を持たせていることだ。紙切れやキャンバスに見事に描くシーンはゴッホの魂が乗り移ったかと錯覚するほどだ。

「ゴッホを演じることが出来るのは彼しかいない」と監督に言わしめたウィレム・デフォー。30代のゴッホを60代のデフォーが演じていることに違和感はない。光と風を全身に受け「この美しい風景は自分にしか見えてないのか」と自問するゴッホ。世間で言われているほど彼は不幸な人ではないように感じた。

★今も世界中から愛されている画家ゴッホと、彼に影響を与えたハーグ派、印象派の作品約60点を集めた「ゴッホ展」が2019年10月11日(金)〜2020年1月13日(月・祝)に上野の森美術館で、2020年1月25日(土)〜3月29日(日)に兵庫県立美術館で開催される。
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2019年10月26日

10月25日公開映画(2)『風水師 王の運命を決めた男』『ザ・レセプショニスト』

🎬『風水師 王の運命を決めた男』パク・ヒゴン監督/韓国/126分

土地や水脈の形状を見るだけで、そこに住む人々の運命運気がわかる風水師パク・ジェサン(チョ・スンウ)は、運気の集まる土地「明堂(めいどう」を探し当てる名人だった。だが、明堂を独占しようと画策する重臣キム・ジャグン(ペク・ユンシク)の陰謀に巻き込まれてしまい妻子を目の前で斬殺されてしまう。

彼は自分と同様にキムに深い恨みを持っている王族の興宣君(チソン)と出会い、キム一族を滅ぼすために風水の力を利用する。やがて彼らは「最強の明堂」を巡って翻弄されて行くが……。

名古屋の商業地域をよく散歩するが、場所は悪くないのに1年から 2年で次々と店が閉店して変わるところがある。これって風水に関係あるのか、ないのか、風水師パク様に聞いてみたい。

しかし土地の形状を見ていろいろわかる天才ならなんで妻子が殺されるような凶の家に住んでたのだろう……引っかかる。若かったからわからないと言っても自分の意見を進言していたのだから納得いかない。

まあ若いイケメンさん目的なら是非劇場にだが、慌てて観るほどの作品ではないと思う。

★風水や占いが関係した韓国映画にソン・ガンホさん主演の『観相師 –かんそうし-』がある。主演俳優さんや題名につられて観に行ったが、お金がかかっていたわりには印象が薄くてソン・ガンホさんの力量が発揮されていなかった。


🎬『ザ・レセプショニスト』ジェニー・ルー監督/イギリス、台湾/102分/新宿K's cinemaにて

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舞台はイギリス・ロンドンの住宅街で密かに営業している風俗マッサージ店。サービスするのはアジア出身の女性たちで、お客はいろいろだ。中年女経営者はがめつく、彼女にはお金目当ての若い彼氏がいて、側からみたら来客の多い家族と思わせるようにしている。

大学を卒業したばかりの台湾女性・ティナ(テレサ・デイリー)はロンドンに出てきたものの就職できずにイギリス人の恋人のアパートに同居させてもらっていた。その彼もクビになってしまい背に腹はかえられないと、彼に内緒でマッサージ店の受付に雇ってもらった。

ティナは絶対に身体を売ることは拒否して家事と電話受付に専念していたが……。

これを観る為に名古屋発7時の在来線に乗って東京に 2時半に着いた。でも初日初回に間に合った。1日1回上映。

第一回熱海国際映画祭のグランプリの作品で、グランプリ賞金百万円を1年間払わないで、監督さんから請求があった(その1年後過ぎてから支払われたそうだが)という恥ずかしい熱海映画祭での唯一公開になった作品。

新宿K's cinemaのホームPだけの宣伝だが、初日には60人近くのお客様が集まっていた。
ミッキーは第一回目には行っていたが番狂わせ(会場にスクリーンがない!というアクシデント)で予定どおりに作品を見ることができなかった。

さて映画『ザ・レセプショニスト』は生々しい性産業の表裏が正直に描かれていた。特別な気負いはなくて、美しく撮ろうということもなく、ストーリーもこうなるだろうなぁの展開だった。でも女性監督らしい優しさが全編に漂っていた。是非とも観てくださいとは言えないが余韻は悪い作品ではなかった。


posted by ミッキー at 13:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする