2019年09月12日

『台風家族』『ヒンディー・ミディアム』

🎬『台風家族』市井昌秀監督/108分

銀行強盗で2000万円の大金と共に消息を絶った鈴木一鉄と妻・光子(藤竜也、榊原るみ)。その事件から10年後、行方不明の両親の体裁上の葬儀を行うため、鈴木家長男の小鉄(草g剛)は妻の美代子(尾野真千子)、娘のユズキを連れて実家を訪れる。形だけの葬儀も終わる頃に、見覚えのないチャラチャラした若者が現れて……。


台風一過の翌日に観た。ニュースでは日本各地で電気、水道が止まっている。その前日に家のある伊豆高原に様子を見に行ったが樹木も倒れていなくてホッとした。でも地元広報車が断水や停電地区を回っていたからどこかでそうなっていたのだろう。

最後のオチのつけ方には疑問が残るが、この台風家族の顛末はそれこそ一家でなくて「一過」のようにぐちゃぐちゃの様相を呈している。

行方不明の両親が住んでいた田舎屋を処分したら八百万円で4人の子どもで一人二百万円でもめているのもうら寂しいが、もっともっと仰天することや、まさかのオンパレードには観ていて超大型台風より「どこで何が起こるか、どんな魂胆が待っているか」怖かった。

★草g剛さんのお疲れぎみ中年男が、どんなことをしても1人娘のピアノを続けさせて留学させようと真剣?になる様子が身につまされた。

★次男の新井浩文さんはいただいた資料にもお名前が載っていなかったが、一日も早く本格復帰してほしい俳優さんだ。


🎬『ヒンディー・ミディアム』ケサート・チョードリー監督/インド/132分

インドのデリーに暮らすラージ(イルファーン・カーン)とミータ(サバー・カマル)は、結婚式用の衣料品店で成功した夫婦。夫婦ともに学歴がなく、学歴は社会的地位を向上させ運命をも変えると信じている。

一人娘のピアによりよい人生を歩んでほしいので、富裕層向けの有名校に進学させることを決意。夫婦はお受験クラスで面接のノウハウや試験のコツを学んだり、高級住宅地へ引っ越したりまでして、必死に受験したが、結果は全滅。

落胆する夫婦に「有名校が低所得者層のための入学枠を設けている」という情報が入ってきて、今度は下流層が暮らす地区に家を借りて貧乏のふりをして……。


映画はとっても面白かった。でも教育熱心にならずにはおれないご夫婦の事情や国の状況はわかるにしても、余りにも激しくてついて行けなかった。

韓国でも住所をいえばどんなレベルの家かわかるらしい。インドもきっとそうだ。妻は英語がしゃべることができるが旦那はダメで、夫婦とも学歴はない。

小学生入学でも本人の学力+生活レベルと親学歴とは❗️しかし60年以上前、ミッキーの小学生の時は生徒名簿に親職業はもちろんのこと父○○大学妻○○女学校とまで記録されていた。いまから考えると「嘘!」と言われそうだ。

今の日本も学歴主義や教育パパママがいらっしゃるが、インドのこの映画を観たらきっとびっくりするだろうなと思った。
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2019年09月11日

東京映画三昧デー(3)『ドリラー・キラー』

🎬『ドリラー・キラー』アベル・フェラーラ監督/アメリカ/94分/1979年/大森キネカにて

ニューヨーク・マンハッタンに住む若き画家の主人公は、2人の女性と同居していた。絵が売れず借金で苦労していた彼はある日、溜まりに溜まったストレスを解消するためホームレスを電動ドリルで殺害する。

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チェンソーでビョーンビョーンと殺ってしまう映画はたくさんあるが、壁などに穴をあけるドリルで気晴らしに浮浪者どもを殺っていく男。

男(アベル・フェラーラ監督)は画家、売れない画家でもない。描けばお金が入ってくるからそこそこうれている画家だろう。

男は伊藤雄之助に似ていて、一度みたら絶対忘れない男。特別いい男ではないし、お金もないのに、なぜか熟女と少女の二人と微妙に暮らしている。セックスシーンがないのであっちのほうはわからないけど、こんな男がと思いながらと観続けた。

気になったのは音楽が良くない……でも男の生活の中で聴こえてくる音楽が下手くそでもそれは仕方ないことだ。我慢するしかない。

熟女は「お金がない、絵を描いてお金をもらってきて」ということはお金のことばかり。でも男はのらりくらり。

少女のほうは「これを飾るから壁に穴をあけて」としなだれかかるように男に頼み、あけかけると「あ、もっと上」「あ、違う、違う、そこじゃない、もっと右」とか(なにやってんだか)アホな少女。その時のドリルの振動が忘れられなくなったのか男はドリルに魅入られたのだ。

まあしょうもない男が殺るんだからと思って観ているうちに「血の出方」とドリルの振動音が堪らなくなる。ドリルの音は普通「ドッ、ドッ、ドォゥ〜」かどうかわからないが、快音になっていって……。

是非とものオススメではないが、前のロメロ監督作品より身体に残る作品だった。
posted by ミッキー at 11:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月10日

東京映画三昧デー(2)『ザ・クレイジーズ細菌兵器の恐怖』

10月28日〜11月5日に開催される第32回東京国際映画祭のクロージング作品が『アイリッシュマン』に決定した。監督はマーティン・スコセッシ初のNetflixオリジナル映画。

全米トラック運転手組合のリーダー・ジミー・ホッファの殺人の嫌疑をかけられた実在の凄腕ヒットマン・フランク「The Irishman」ことシーランの半生を描いた物語でアメリカ裏社会で生きたある殺し屋の人生ドラマ。主演はロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ。

それがNetflixオリジナル作品と聞いて驚いた。アカデミー賞をとったアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』に続いてNetflix作品が東京国際映画祭のクロージング作品になるとは、Netflixおそるべしというか、ここまですごいことになっていいのか……と、映画界の方向性、にミッキーの頭の中で?印が点滅している。

🎬『ザ・クレイジーズ細菌兵器の恐怖』ジョージ・A・ロメロ監督/アメリカ/104分/1973年/大森キネカにて

アメリカのとある田舎に防災マスクを被り防護服を着た軍隊が突然やってきて住民全員を一ヶ所に集め、町全体を封鎖し始めた。
しばらくして、この地に飛行機が墜落して危険な何かが拡散したという情報が流れてきた。

この町に暮らす消防士のデービット(W・G・マクミラン)と妊娠中の婚約者ジュディ(レイン・キャロル)は町から逃げ出そうとしていた。


ロメロ監督の作品は一筋縄ではいかない。「細菌兵器」として開発されたものが飛行機事故によって川に墜落。川から水道管を通って、それを飲んだ人がしばらく時間をおいて狂暴化していく。「自分の欲望を押さえられなくなる」というもの。こんな細菌兵器をまかれた敵国は、自滅の道をたどる というわけだ。

これは秘密に開発していて国と軍の上層部と開発研究者だけが知り得ること。住民も防護服を着た下っ端兵士も被害者といえる。

この開発兵器を外に漏れないように苦心して、地元民は後回し、最終的には住民は全滅作戦のなりそうだが最後の結末ははっきり描かれていない。

「時間が経つとジワジワっと具合が悪くなる」なんてここに出てくる秘密兵器だけじゃない。私たちが病気を治すためにせっせと毎日のんでいる薬や食物にもあり得ることだ。




posted by ミッキー at 15:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする