2019年08月25日

スパイダーマンもビックリ!9月6日公開『フリーソロ』

🎬『フリーソロ』エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ、ジミー・チン監督/アメリカ/100分/9月6日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー公開

身体を支えるロープや安全装置を全く使わないで切り立った岩山や絶壁を登る「フリーソロ・クライミング」の若きスターのアレックス・オノルドには壮大な夢があった。

それはカリフォルニア州中央部のヨセミテ国立公園にそびえる970メートルの高さを誇る巨大な岩「エル・キャピタン」に挑むことだった。

その世界一危険な絶壁をフリーソロで登った人は皆無だ。成功するか「死」かのどちらかで、 彼は「人間、いつ死ぬかわからないのは皆同じ、登ることで生きていることを実感したい」と言い放ち、夢を叶えるために準備を始める。


鳥肌がたった。高所恐怖症の方はご用心!

1人っきりでよじ登る?彼・アレックスには固い信念があって、周りの心配、忠告は時として冷たく突き放している。彼の目的に協力する恋人ですら彼の真意を図りかねているシーンもあった。

自他とも認める超人でもあり、生々しいほどに人間臭いところもあるアレックスを、真っ直ぐ隠すところなく描ききっている。

決死の覚悟で登っていくアレックスを撮影監督ジミー・チンが撮る。(登山家でもあるジミーと監督のエリザベスは2016年山岳ドキュメンタリー『MERU/メルー』を作っている)カメラ機器の技術が日々進歩している今日だが、撮る方のご苦労も相当なはずだ。

★第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー受賞作品。

posted by ミッキー at 05:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月24日

『僕の中のあいつ』名古屋シネマスコーレにて

昨日試写で瀬々監督の新作『楽園』を観た。とある緑豊かな農村地帯のY字路で学校帰りの小学生の女の子が行方不明。12年たっても事件は解決していない。

容疑者と疑われている青年を綾野剛、事件の直前まで一緒にいた女の子に杉咲花、過疎化が進む村にUターンして養蜂をやりはじめた佐藤浩市、行方不明の女の子の祖父に柄本明。

息つまる展開に、原作を読んでみたいと痛切に感じた作品だった。 公開は秋たけなわの10月中旬、あっちにもこっちにも監視カメラの無かった12年前の出来事を迷走しながら見せてくれた。

🎬『僕の中のあいつ』カン・ヒョジン監督/韓国/122分

おとなしく気の弱い高校生ドンヒョン(ジニョン)は不良生徒からいじめられていた。そんなある日、いじめのために屋上から転落。偶然、真下を歩いていた財閥社長パンス(パク・ソンウン)の上に落ちてしまった。その瞬間に2人の体が入れ代わってしまった。

心はお金持ちで喧嘩が強い大人なのに、姿は気弱な高校生になってしまったパンスは、自分でもどうしたのかと驚愕。周囲に真実を伝えようとするが、性格も言動も中年オヤジに変わってしまっては「頭を打ったせいでおかしくなった」と誰も信じてくれなかった。

仕方なく高校生活を送ることにしたパンスだったが、いじめグループをやっつけたり、いじめられていた女の子ヒョンジョンと親しくなったりしたが……。


20分前にスコーレについたが、外に女性ばかりが30人以上がいたのでびっくり。韓国映画ファンの層の厚さはさすがと思っていたら、スタッフの方が「今日はすくないほうですよ」と教えてくれた。

映画の初めに主役の美しい若者ジニョンさんが画面に出てきて挨拶なさった時、会場からため息が聞こえた。いま、人気を集めている若手俳優さんと気づいた。

話も面白くて、入れ替わりの妙、隠された秘密の意外性などで笑いがたくさん起こっていた。これは公開されて日にちが経っているので、DVDの発売を待って楽しむのもいいと思う。


posted by ミッキー at 10:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月23日

8月23日公開映画『ドッグマン』

🎬『ドッグマン』マッテオ・ガローネ監督/イタリア/120分/名古屋センチュリーシネマにて

イタリアのさびれた海辺の町で「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを細々と経営しているマルチェロ(マルチェロ・フォンテ)。彼の手にかかると獰猛な犬もいうことをきくので、仕事も順調で離婚した妻や娘とも交流があり、それなりに幸せな生活だった。

彼自身は温厚な上、小心者で近隣の仲間たちと酒を酌み交わしたり、サッカーを楽しんだりしていた。

だが、麻薬常習の友人シモーネ(エドアルド・ペッシェ)の暴力的な関係から抜け出せず利用され続けていた。

ある日、シモーネから持ち掛けられた儲け話を断り切れず手伝ったために、近隣の仲間たちの信用とトリミングサロンの顧客を失ってしまう。

元の平穏だった日常を取り戻すためにマルチェロは、ある行動に出るが……。


『ゴモラ』のマッテオ・ガローネ監督による新作。今年5月ゴールデンウィークのイタリア映画祭でいち早く公開が決まっていて、公開するならと映画祭では観なかったのだ。今思えば観ておくべき作品だった。

映画の始まりは、牙のような歯を剥き出して吠えている犬の大写しでおどろかされたが、そんな獰猛な犬をなだめ透かしてシャンプーをしている。町のワンちゃんヘヤスタイルのコンクールで表彰されて娘と喜んで写真を撮っているシーンもある。

だが、近隣の男に嫌われているシモーネからの悪だくみの誘いも徹底して「NO」と言えない気弱さを見抜かれ、人生をめちやくちゃにされる。我慢の限界にきたマルチェロのとった行動は・・・。


これ以上は書けないが理解できるかと問われたら「理解できない」としか答えられない不思議な展開をする。ワンちゃんには辛いシーンはないのでそういう点ではご心配なくご覧いただける「ぞわぞわ・ムービー」。

★第71回カンヌ国際映画祭主演男優賞、パルム・ドッグ賞受賞。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞作品賞、監督賞を含む9部門受賞。
posted by ミッキー at 23:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする