2019年08月28日

Netflix「サバハ」

🎬「サバハ」チャン・ジェヒョン監督/韓国/123分

1999年、江原道の寒村・寧越で双子の女の子が生まれた。早く生まれた姉は異様な状態で生まれ,、育つことはないと思われていた。妹は母体の中で姉に足の一部を食べられて傷ついて生まれた。

だが二人とも今も生き続けている。姉は無残な状態で家人も見たがらず納屋のような小屋に閉じ込められて育ち、妹のグムファは足に傷がのこっているが普通に育った。

双子が生まれてすぐに母親は病死、父親は自殺。グムファは祖父母と暮らしている。納屋の小窓からいつも食事を届けるのはグムファの仕事だ。

一方、宗教問題研究所のパク所長(イ・ジョンジュ)は、偽宗教の問題に取り組んでいる。今は「鹿野苑」を調べていて、助手のヨセフを信者として潜入させて探りをいれていた。

彼の報告では、多額なお金も寄付を強要しなくて、反対にいろんなところに寄付までしているという。だがパク所長は鹿野苑の裏に何かあると直感して友人の僧侶ヘアンに相談するが・・・。


おどろおどろしい宗教ホラー‼

「ミッキーさんにぴったりの作品です」とネットフィリックスは時々通知がくるし、途中で映画を中断すると次回はそこから見せてくれる。月900円以下なので毎月2本はみたいと頑張っている。

これを選んだのはチャン・ジェヒョン監督の前作のカン・ドンウォンとキム・ユンソク主演の『プリースト 悪魔を葬る者』が気に入った作品だったのと、主役がイ・ジョンジュだから。青年から中年の入り口にかかった年齢だが、上品なお顔だちが好きだ。 そして高僧に田中泯さんが出ているということで迷わず「サバハ」を選んだ。サバハの意味はキリスト教でいうアーメンのことらしい。

双子の出産や納屋で過ごしている姉の映像がぞくっとする怖さ。どうしてこうなるのかなと思う点も最後に「納得」させてくれるので、これ以上はかけないが、内容も深く、うまく出来ている作品。

監督さんの宗教関連の前作『プリースト〜』も是非DVDでご覧いただきたい。
posted by ミッキー at 10:02| Comment(0) | DVD Netflix | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月27日

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』名古屋栄・名演小劇場にて

🎬『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』佐古忠彦監督/128分/名古屋名演小劇場にて

速報 日程:9月8日[日]  16時20分の回上映後 名演小劇場にて ゲスト:佐古忠彦監督 内村千尋さん(瀬長亀次郎さん次女/不屈館館長(予定))


新作『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』では、カメジローが詳細に書き残した膨大な量の日記(大学ノート約230冊分)を読み解いている。

最初の場面は時の佐藤総理大臣に激しく詰め寄るカメジローの姿で幕開けとなるが、日記を紐解くと同時に、家庭人として過ごす日常や夫として父としての様子も描かれている。

1作目『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名はカメジロー』は歴史の中でのカメジローが中心だが、新作は私生活のカメジロー、市長退任後のカメジローを、音楽・坂本龍一、ナレーション・山根基世、役所広司でカメジローの闘いと愛に満ちた生涯は描き切っていた。

以下インタビュー

(映画誌・K氏)日記を紐解くという仕事は骨が折れる仕事ではなかったですか。

(佐古監督)カメジローさんは毎日毎日詳しく書いています。 1作目は、歴史や事件に関することを、日記の中から探していきましたが、2作目は、日記 に綴られていることから流れを作り、そこに歴史の映像をはめ込んでいくという手法を取りました。
最初の編集では3時間半ほどになって、これをどう短くするか苦心しましたが・・・。

肉筆の文字には多くの情報があると思います。刑務所時代のものは一文字一文字丁寧に書かれ、出獄後、再び闘いが始まると字は流れるようになっていく。その文字からは、時の流れやその時の気持ちや風景も伝わってくるようでした。

(ミッキー)
上映時間のことですが、私は3時間半のものが観たかったです。 監督さんとしては3時間半どころではなかったのではないですか。
(佐古監督)そうですね。亀次郎さんはとにかくエピソードが多い人なので、それは際限なく続いてしまうと思います。獄中でのエピソードもとても興味深く描きたいものが多いのですが、それを入れるとなかなか時代が前に進まないのです。
それと1人でも多くの方にご覧いただきたかったのでこの128分が限度だと思いました。

(K氏)沖縄と東京の方々の反応は違いましたか。
(佐古監督)あまり違いはなかったですね。皆さん、カメジローの魅力、生き方への共感等、様々な感想をいただきました。「この映画を作ってくれて、ありがとう」とも言われました。

(ミッキー) 私は戦後生まれの最高齢です。今の大人や若い子たちはほとんど戦争のことなど何の知識もないと思っていましたが、8月に公開されました『東京裁判』やカメジローさんのドキュメンタリーを観て、自分もわかっていない、知らない部分がたくさんあることに気づかされました。これは是非とも若い方々に観ていただきたいと思いますが・・・。

(佐古監督)それが私も驚いたのですが、思いの外、学生さんや若い方々が多く嬉しかったですね。この映画をご覧いただきカメジローとカメジローを通してみる戦後史が、少しずつでも今を考えるきっかけになればと願っています。


瀬長亀次郎のプロフィール(本作パンフレットより)

1907年6月10日・沖縄県島尻郡豊見村(現・豊見城市)に生まれる。
1924年・出稼ぎでハワイに行っていた父に呼ばれ、那覇高校を中退するが、アメリカの対日移民法発効で行けなかった。
1926年・東京順天堂高校に編入。
1927年・医師を志し現・鹿児島大学に入学するが社会主義運動に加わったことで放校処分。
1932年・丹那トンネル労働争議を指導して治安維持法で検挙され、懲役3年の刑で投獄。
1936年・沖縄朝日新聞の記者になる。
1938年・兵役召集で中国へ。
1940年・復員して毎日新聞那覇支局記者になる。
1945年・沖縄北部で敗戦を迎える。田井等市の助役に就任。避難民の救援にあたる。
1946年・うるま新報(現・琉球新報)社長に就任。
1947年・沖縄人民党結成に参加。
1950年・沖縄郡島知事選挙で落選。
1952年・第1回立法議員選挙で最高得票で当選。この時の式典で宣誓拒否したために占領軍から睨まれることになる。
(壇上の全員が起立して宣誓したが、亀次郎だけ座っているシーンがある)
1954年・沖縄から退去命令を受けた人民党員をかくまった容疑で逮捕。弁護人なしの裁判で懲役2年の判決を受けて投獄。
1956年・出獄後、那覇市長に当選。
1957年・市長の座から追放(瀬長布令)。
1966年・瀬長布令の廃止で被選挙権を回復。
1967年・長年拒否されていたパスポートが17回目の申請で許可され上京。全国各地を回り米軍占領下の沖縄の実情を訴える。
1968年・立法院議員選挙に最高得票で当選。
1970年・戦後沖縄初の国政参加選挙で衆議院議員に当選。以後7期連続当選。
1971年・沖縄の施政権返還をめぐる衆院沖縄特別委員会で佐藤首相を追及。(このシーンは最初に出てくる)
1990年・衆議院議員勇退。
2001年10月5日・死去 享年94歳。
posted by ミッキー at 03:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月26日

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』名演小劇場にて

『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』から2年、佐古監督が新たに『米軍(アメリカ)が最も恐れた男カメジロー 不屈の生涯』を制作された。今日の夕方、来名なさった監督さんに合同インタビューできることになったので、前作をもう一度観ようと、昨日名演小劇場に出かけた。


🎬『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』佐古忠彦監督/107分

第二次大戦後、米軍統治下の沖縄でただ一人、米軍のやり方に対して「NO」と叫んだ沖縄のヒーロー・瀬長亀次郎。演説会を開けばいつも何万と人を集めた。彼を恐れた米軍は、いろんな策を仕掛けるが、民衆に支えられながら闘い続けた政治家・亀次郎。周りにいて応援した方々や家族の証言を通して亀次郎の生涯を写し撮っている。


改めて「沖縄」を思った。当時の「沖縄」と、変わっていない「今」が見え隠れしながら迫ってくる。そんな中でのカメジローの行動が、まるで沖縄を救う神のように感じた。

カメジローの演説会を追っかけのように聞きまわった高校生、内偵するために演説会場に行ってその語りかける言葉に感動した警官……。

皆から慕われる魅力あるカメジローは、アメリカ軍にとって目障り、耳障りであったがために刑務所に1年半入れられたが、出てくる時の送り出す刑務官までが「笑顔」だったのが忘れられない。

日本本土は沖縄を捨て石にした事実を絶対に忘れてはならない「史実」。心にしっかり留めなければならないと思った。

★街にでると「どまつり?」で大賑わい。平和でなければ祭りはできないが、ミッキーには、この「異様」なはしゃぎようにげんなりした。
★新作とインタビューは明日アップの予定。

posted by ミッキー at 03:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする