ニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジのカーマイン通りにあるギター店。そこには昔かたぎの店主が自ら職人としてギターを手作りしている。木材は近くの古い家が壊されると聞くと出向いて木材を調達してくる。
お店にはトッポイ格好をしている若い女性シンディ(彼女もギター作りしている)とリックの母親(帳簿係?)の3人で経営している。
この店のルールは、ニューヨークの建物の廃材を使ってギターを作ることで、チェルシー・ホテル、街の廃業するバー、火事にあった場所などから持ち帰り、木の節、傷、焼焦げた部分、染みもそのままにギターを作っている。

深い味わいのあるドキュメンタリー。
このお店のギターはボブ・ディラン、パティ・スミスらが彼の手作りギターを愛用していて、人気のギタリストさんたちがふらっとお店に入ってきて、ギターを手にとって演奏することもあった。
こういうお店がニューヨークの片隅にあると思うだけでワクワクしてくる。ギターや音楽に興味のない方も、きっと豊かな気持ちになるはず。