2019年07月22日

カリコレ2019より『フローズン・ブレイク』『ダーディ・ガイズ パリ風俗街潜入捜査線』新宿シネマカリテにて

🎬『フローズン・ブレイク』ティグラン・サハキャン監督/ロシア/85分

もうすぐ新年を迎えようとする日に男女4人が山頂で新年を祝おうとゴンドラのステーションまでやっとの思いで着いたが、もう最終ゴンドラは出たあとだった。そこをなんとかと強引にチップを渡し頼み込んだ。運転士は「操作は簡単だから自分たちだけで行ってください、一応ここで待機しています」と言われて大喜び。

その中の美しい女性・カーチャ(イリーナ・アントネンコ)の婚約者は「危険だから行かないでほしい」とすがるように止めたが、彼を置いて他4人でゴンドラに乗り込んだ。カーチャは彼との子を妊娠していたが、別れたいと思っていて産む気持ちなどはなかった。妊娠のことも言っていない。

ゴンドラの中ではワインで乾杯したり、彼と別れるなら次はオレとなどと冗談を言い合ったり楽しく騒いでいたが、急にゴンドラが止まり、電気も消えて……。

ロシアっぱくないサバイバル映画。聞かなければアメリカ?と思ってしまう。これは夜9時からの『ダーディ・ガイズ パリ風俗街潜入捜査線』が本命で時間が空いていたので観た。

寒空の中、雪も降っていて極寒の上空60メートルで停止してしまうが、それを知っているのは、乗らなかった彼とゴンドラの運転士だけ。だが、運転士も彼も偶然が重なって、事故には気付かない。

ストーリー的に意外な展開はなくて「運が悪い」だけ。4人は元々自分勝手な性格で、ことが「大変」となるともろに悪い性格が出てきて……オススメはしないが、おまけに見た割には飽きが来なかった作品。


🎬『ダーディ・ガイズ パリ風俗街潜入捜査線』セドリック・アンジェ監督/フランス、ベルギー/119分

時は1980年代。ポルノ業界の脱税の証拠をつかむために潜入捜査を命じられた刑事たち。荒っぽい中年刑事マルタン(ギョーム・カネ)と真面目で神経質な刑事ジョルジュ(ジル・ルルーシュ)は偽名を使って潜入捜査を開始する。

そんなある日、2人が捜査のために経営するポルノ店が襲撃を受ける。そんな窮地の時に助けてくれたのが、捜査の本命である業界のドン、モーリス・ヴォジェルだった。

お2人の刑事さんは、この手の方面にかけては知識が深く?、お店も流行っていて、毎日がお祭り騒ぎの世界にどっぷりはまり込んでいた。こんな面白い設定なのに「弾けていない」のが残念。

それに、今公開中の『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』の監督さんとほぼ主演のギョーム・カネさんだから、うんと期待していたが、前に観た『フローズン・ブレイク』の方が良かったぐらいだった。
posted by ミッキー at 12:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月21日

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019(4)『ザ・タワー』 受賞作品発表‼️

🎬『ザ・タワー』マッツ・グルードゥ監督、脚本/ノルウェー、フランス、スウェーデン/77分/日本初上映

ベイルート郊外の難民キャンプで家族や親戚と一緒に暮らすパレスチナ人の少女ワルディ(声:ポーリーヌ・ジアデ)は、それぞれが辛い記憶や未来への希望を秘めていることに幼いながらも気づいていた。

そんなある日、1948年に故郷パレスチナを追われ、この難民キャンプに来た曾祖父シディから大切に持っていた故郷の家の鍵を託された。ワルディは曾おじいちゃんが帰郷の夢をあきらめてしまったのかと不安になってしまうが……。


国際コンペティション部門で初の「長編アニメーション」。パトリス・ネザンプロデューサーが来日。

マッツ・グルードゥ監督は現在、中東の難民キャンプを回って本作を上映しているとのことで来日は叶わなかった。

監督は幼い時から母親がセーフ・ザ・チルドレンの看護師さんだったので、幼い時から夏休みには、この作品の舞台となった「ブルジュ・バラジネ難民キャンプ」で過ごした経験があり、その後、同キャンプでアニメーションの教師をした際に見聞きした体験が基になっていると語ってくれた。

今の時代をクレイ・アニメーション、昔を振り返る映像は同時の映像ニュースなどが使われていた。

⭐️今回の映画祭で上映された中で『陰謀のデンマーク』『イリーナ』『ブラインド・スポット』『ロケットマンの憂鬱』そしてこの『ザ・タワー』が気に入った。この中から作品賞、監督賞等々を勝ち取ってほしいと願っている。

出ました❗️

(国際コンペティション部門)

★最優秀作品賞グランプリ『ザ・タワー』

★監督賞『イリーナ』 『陰謀のデンマーク』

★審査員特別賞『ミッドナイト・トラベラー』

★観客賞『ザ・タワー』

詳しくはhttp://www.skipcity-dcf.jp/news/news/19072100.html

posted by ミッキー at 10:13| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月20日

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019(3)『バッド・アート』『ロケットマンの憂鬱』

🎬『バッド・アート』タニア・レイモンド、ジオ・ゼッグラー監督、脚本/タニア・レイモンド監督は主演/アメリカ/77分/日本初上映

無名の画家ジョルダナ(タニア・レイモンド)は、生活のためにリー・ローレンスというアーティストに雇われて、そのアーティストの名前で描いていた。

そんなある日、有名な美術雑誌に絶賛されて大々的に彼女の描いた絵画が載った。それを見たバイヤーたちが突然彼女の仕事場にやって来た。

ゴーストライターならぬゴーストアーティストだ。彼女の工房のある家はけっこう広く、ところ狭しと置いてある絵はわけのわからない前衛的な画(もう一人の監督さんジオ・ゼッグラーの手による作品)で、彼女は画商たちに「私は頼まれて描いているだけ、私の絵ではない」と何回も言うが「描いているならあなたの絵だ」と引き下がらない。

まあ絵画界のありそうなことだが、リー・ローレンスさんも同じ画風なんだろうか、サインをする場面が一回あったがなんと書いたのか見落とした。

登場人物が偽者臭く、誰も信用できない状態で、観る者をコメディー調に乗せて試されているような作品だった。

⭐️『サウルの息子』で主演したルーリグ・ゲーザが出ていた。
⭐️ ジオ・ゼッグラーさんはスプレーアーチストでBEAMS原宿の壁画を描いている。


🎬『ロケットマンの憂鬱』バラージュ・レンジェル監督、脚本/ハンガリー/90分/日本初上映

1957年、宇宙開発に力を入れていたソ連は同盟国のハンガリーに世界初の宇宙飛行士を選ぶ権利を与えた。そこで候補者として選ばれたのが、ライコ(タマーシュ・ケレステシュ)という空を飛ぶことに人生をかけている若いジプシーの男だった。


この作品はあくまでもドラマだが、ガガーリンさんの前には何人か打ち上げられて失敗、犬のライカの前にもたくさんの動物たちがロケットにのせられて死んだのは想像がつく。

選ばれたのは3名で、ジプシー(ロマ)のライコ、ナチスの女、モンゴルの男だ。当時として使い捨てしやすい人選。一方、ソ連のガガーリンも後に書記長となるブレジネフも出ていて、ひょっとしたら「現実?」と思わせる奇想天外コメディだった。


posted by ミッキー at 20:15| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする