主演は突発性記憶喪失になってしまった総理大臣に中井貴一、脇には、官房長官が草刈正雄、首相秘書官にディーン・フジオカ、謎のフリーライターに佐藤浩市、秘書に小池栄子、官邸の料理担当の斉藤由貴 等々豪華な配役と「今の政治」をくすぐりながら描かれていた。
🎬『サマー・オブ・84』フランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン=カール・ウィッセル監督/カナダ/106分/8月3日より新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー公開

1984年、夏。オレゴン州イプスウィッチの緑豊かな郊外の住宅街で暮らす15歳のデイビー(グラハム・バーシャー)は、エイリアン、幽霊、猟奇犯罪に好奇心旺盛な少年だった。
最近、近隣で同年代の子供たちが狙われる連続殺人事件が発生していて、デイビーは向かいに住む警官マッキーが犯人ではないかとにらんで、親友のイーツ(ジュダ・ルイス)、ウッディ(カレブ・エメリー)、ファラディ(コリー・グルーター=アンドリュー)とともに捜査を始める。
はたしてデイビーの推理は正しいのか、それとも行きすぎた妄想なのか……。
監視カメラ、携帯もない1984年(連絡は家の電話、トランシーバー)。今では到底考えられない。4人の少年たちが良かったし、セックスの興味も半端なく盛り上がっていた。
そんな4人は双眼鏡で内偵したり、ゴミ箱をあさったりして情報を集めている。行動は自転車。コツコツと調べ上げていく姿に懐かしさが込み上げて来た。
いただいた資料によると、アメリカの80年代は地域の結びつきが無くなり始めた年代で、郊外に住む人々同士の安心感は薄くなって、家々ではかたく鍵をかけ始めた時代と書いてあった。
そんな不穏さが伝わってくる作品だった。