2019年06月21日

6月21日公開映画『ジョナサン ふたつの顔の男』

🎬『ジョナサン ふたつの顔の男』ビル・オリバー監督/アメリカ/95分/TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて


内向的な青年ジョナサン(アンセル・エルゴート)は、毎朝7時に起き、ランニングをした後、パートで設計技師の仕事へ行く。帰ってくると1人で食事を取り、毎夜7時までに就寝する。その規則正しい生活は同じように繰り返されてた。

彼は、一つの身体に二つの人格を備えていて、もう1つの人格はジョナサンと正反対な性格の明るくて友だちもいるジョンだ。

彼らは、ナリマン博士(パトリシア・クラークソン)の手により、脳内にタイマーを埋め込まれていて、きっちり12時間でふたりが切り替わるように設定されていた。


奇想天外なストーリーが気になってTOHOシネマズ名古屋ベイシティの初日初回に行った。お客はミッキーを入れて4名。

朝7時から夜7時がジョナサン。夜7時から朝7時までがジョン。他人が不思議に思わないようにビデオで今日誰にあった、仕事はフルタイムで働かないかと言われた、バーで酒を飲んだ、ピザの配達人にすれ違った……などこと細かく報告し合っていた。

そういえばノオミ・ラパス主演で七つ子をひとり7役で演じた映画『セブン・シスターズ』よりは、こっちは2人だからなんとかうまくいきそうだと思っていたがそう簡単な話ではなかった。

2人でも「7時からや7時まで」の1分間は重なるがお互いは会っていない。相手とのやりとりはビデオ画像のみで、それが真実か嘘かはわからないし、疑ればきりがない。疑心暗鬼になって私立探偵雇った場面もあった。うまく書けないが観る人を選ぶ作品だと感じた。

⭐️性格の違う二役の演じたアンセル・エルゴート出ずっぱりで俳優としていろんな面で大きく成長した作品だったはずだ。

🎬『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』ガブリエル・ムッチーノ監督、脚本/イタリア/107分

世界屈指で美しい景観を誇るイタリア・イスキア島に暮らすピエトロ(イヴァノ・マレスコッティ)とアルバ(ステファニア・サンドレッリ)夫妻の結婚50周年を祝うため、親戚一同、19名が集まった。

教会で金婚式をあげたあと、自宅でパーティーを開いて、久しぶりに再会したファミリーは楽しいひと時を過ごしていた。帰る時間が差し迫ってきた頃、不運にも天候が悪くなってフェリーが欠航になってしまった。思いがけなく泊まることになったファミリーたちは……。

親戚付き合いは疲れる。お愛想笑いも澄まし顔も12時間が最大限度! じゃない? それにいくら自分たちの結婚50周年でも、長男の「前妻とお年頃の娘、今妻と幼い息子」両方招くなどとんでもない年寄り夫婦だ!

と、怒ってみてもはじまらない。こうなれば徹底的に腹抱えて顎が外れるぐらい笑える「喜劇」にしてほしかった。


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2019年06月20日

性格は正反対だが、元夫は同じ 6月29日公開『 ニューヨーク 最高な訳あり物件』

🎬『 ニューヨーク 最高な訳あり物件』マルガレーテ・フォン・トロッタ監督/ドイツ/110分/6月29日よりシネスイッチ銀座他にて全国順次ロードショー公開

ニューヨークのイースト・ヴィレッジにある超高級アパートメントに暮らすモデルのジェイド(イングリッド・ボルゾ・ベルタル)は、デザイナーとしてもデビューしようと新会社の設立で大忙しの日々を送っていた。

そんな時に突然、新会社のスポンサーでもある夫ニック(ハルク・ビルギナー)から、一方的に離婚を告げられた。さらに夫の前妻であるマリア(カッチャ・リーマン)が、ジェイドの住む部屋にやって来て「この部屋の半分は自分に所有権がある」と娘とその子(ニックの娘と孫)も呼び込んで一緒に暮らすはめになって……。

まあ、日本では考えられないし、ニューヨークに住んでるドイツ人としても特異なドラマだろう。ましてや監督さんのお名前を聞いてびっくり。あの『ハンナ・アーレント』のマルガレーテ・フォン・トロッタ監督とは❗️

もちろん同じ男と結婚したこと以外はすべからく正反対の元奥様お二人。ニューヨークでも手に入れることが難しい超豪華な住まいだし、広々としていて玄関なんて無くて、エレベーターの扉が開くとそこがお部屋というお住まい。お部屋だけ見ても映画代の3割は元が取れそう。

元奥様たちのどちらが最後に「笑う」かは劇場で確かめていただきたい。
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2019年06月19日

北限の大地で無名兵士たちは何を願ったか 6月22日公開『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』

珍しく午前中の試写があった。東宝の『アルキメデスの大戦』で7月終わり公開作品。

1933年に戦艦大和を建造をめぐる軍内部のドラマ。主役は今若手ナンバーワンの菅田将暉。彼の役どころは東京帝国大学数学科中退で百年に一人の天才といわれる数学者。

日本からアメリカに渡ろうと思って乗船したが、彼の能力を欲した山本五十六(舘ひろし)に懇願されて巨大戦艦建造計画を阻止するために、間際で下船した。

そしてにわかに海軍主計少佐に任命され、彼の能力を発揮する……というストーリー。巨大戦艦建造を推し進める造船中将に田中泯さん。この作品の中では悪役といえるが落ち着いた口調と目の光に打たれた。監督さんは『永遠の0』の山崎貴。公開したらもう一度じっくり観てみたい。


🎬『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』アク・ロウヒミエス監督/フィンランド/132分/6月22日より新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー公開

1941年、前年にソ連との「冬戦争」に破れカレリア地方の領土の一部を失ったフィンランドは、ソ連から領土を取り戻すためにソ連に進攻した「継続戦争」が始まる。この戦争では人口が400万人のフィンランドは50万人の軍隊を組織。強大なソ連軍に戦いを挑んだ。そんな中、それぞれ違う背景を持つ4人の兵士たちは最前線において戦闘に身を投じた。

『アンノウン・ソルジャー』で描かれる4人の兵士たちは、家族持ちの百姓で熟練兵ロッカ(エーロ・アホ)、婚約者をヘルシンキに残してきたカリルオト(ヨハンネス・ホロパイネン)、戦場でも純粋な心を持つ続けるヒエタネン(アク・ヒルヴィニエミ)、中隊を最後まで指揮するコスケラ(ジュシ・ヴァタネン)ら、彼らは補充兵で正規の兵士から下に見られていたが壮絶な戦いに身を投じていく様子は観ている者をも「戦争の悲劇」に引きずり込まれるようで身震いがした。


⭐️6年前「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル2013」で上映されたサカリ・キルヤヴァイネン監督『サイレンス』を思い出した。これは「継続戦争」のさなかのフィンランドの作品で、ソ連と国境が接している最前線で戦死したフィンランド兵士の遺体を安置する施設が舞台になっている。作業は、牧師が中心となって指揮していて、使命感を持って志願した女性たちの手できれいに清められて棺に納め帰郷させている。同じ戦地で戦うもの、死んだ兵士を弔うものなどの作品を通して、フィンランドが背負った歴史を知ることができた。

posted by ミッキー at 15:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする