🎬『轢き逃げ 最高の最悪な日』水谷豊監督、脚本/127分
ある地方都市で轢き逃げ事件が発生、女性が死亡した。運転していたのは大手ゼネコン副社長の娘・白河早苗(小林涼子)との結婚式を控えその最終打合せに急ぐ宗方秀一(中山麻聖)で、助手席には彼の親友で同僚でもあり、当日司会を任されている森田輝(石田法嗣)が乗っていた。
被害者の両親・時山光央と千鶴子(水谷豊、壇ふみ)や事件を担当するベテラン刑事・柳公三郎と新米刑事・前田俊(岸部一徳、毎熊克哉)たちそれぞれの人生が複雑に絡み合って……。
127分、ハラハラの連続。しかし、最後謎解き部分で「無理」を感じてしまった。救いのない終わり方ではないので是非ご覧になっていただきたい。
⭐️今の世の中、どこにでも監視カメラだらけなので逃げきれないのは言うまでもない。そういう設定での映画作りも頭に入れておかないと「無理」が肥大して来る。
🎬『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』小林聖太郎監督/104分
子供も巣立ち、人生の晩年を夫婦ふたりと猫一匹で暮らしている勝と有喜子(藤竜也、倍賞千恵子)。勝は無口、頑固、家事は何もしない男で、そんな勝の世話を焼く毎日の有喜子の話し相手は飼い猫のチビだけ。
ある日、思い余った有喜子は、娘・菜穂子(市川実日子)に「お父さんと別れようと思っている」と告げる。驚いた娘は外国に住む姉妹に連絡をとって相談する。
そんな時、猫のチビが姿を消してしまい……。
原作は西炯子の人気漫画。老夫婦の秘めた想いと愛を描いた「お父さん、チビがいなくなりました」の映画化だ。アニメ原作の映画はたくさんあるが、ミッキー年代どんぴしゃりのはなかなかない。
ストーリーもさることながら、老夫婦お二人の名演技で堪能できる作品に仕上がっている。
⭐️黒猫チビちゃんは映画中、倍賞さんに抱かれて喉をならしていた。倍賞さんの飼い猫を出演させたのかとおもったが、この黒猫ちゃんは人一倍?猫一倍さみしがりやで抱かれるとゴロゴロと喉を鳴らすらしい。