2019年04月24日

感想をいただきました ゴールデンウイークにオススメのアニメ映画【後編】 by ねんねこ 『機動警察パトレイバー THE MOVIE』『マイマイ新子と千年の魔法』

★『機動警察パトレイバー THE MOVIE』('89.監督:押井守)
この映画と出逢えたことは、全くラッキーな偶然だったと言ってよいでしょう。
1980〜90年代のねんねこは、劇場公開映画をほぼ逃さず観に行っていました。それこそ現在のミッキーさんのように観まくっていたわけですが、大きな違いが…!?ミッキーさんは公開初日や公開一週目に観に行かれるのに対して、当時のねんねこは劇団活動やバイトで忙しかったこともあって、どの映画も公開最終週になってようやく追っかけで観に行けるという悪循環。しかし、お客さんの回転をよくするためなのでしょう、二本立ての ゙お目当ての方″が打ち切られて公開途中から単品上映になってしまっていたこともあったし、中には何の断りもなく僅か一週間で終わってしまい、前売券を無駄にした映画もありました。たいていは既に前売券を買っていたから、もう毎週が綱渡りでした!

さて、1989年の夏休みもとうに終わり、もう秋を迎えようとしていた頃。翌週からの新作公開を控えた名古屋松竹座では、『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』&併映作の最終週上映をしていました。そんなある日のお昼過ぎ、窓口にやって来たのが、例によって前売券を手に駆けつけたねんねこクン。さずがの『寅さん』も休み明けとなると昼間はほぼ客足が途絶えつつあったのでしょう。夕方6時頃から一回り限りの上映になっており、それまでの時間は学生さんら若い層に向けて?アニメを上映していました。それが『パトレイバー』だったのです。

現在では珍しくもない、むしろ普通の ゙時間帯毎の番組変更″は、まぁ当時でもたま〜にありましたから、それは仕方なくって「そっかぁ…夕方までどうしようかなぁ…」と考えていたら、窓口のおばちゃんの口から「寅さんの券で入って、そのまんま最後まで観ていけるよ〜」と。
驚きました!ふつう入れ替えでしょ!? なんという太っ腹!! 残り物(者)に福!

かくしてねんねこはこの日、名古屋松竹座の大スクリーンで図らずも3本立てを楽しめたのでした。めでたしめでたし!そして『寅さん』と併映作(なんだったっけ?)そっちのけで、『パトレイバー』に引き込まれていたのでした。

『パトレイバー』との馴れ初めに字数を割きすぎて、内容の紹介をする余裕が無くなってしまいましたが、「レイバー(=人型作業ロボット)連続無人暴走事件の謎に迫る、鳥肌もののミステリー」とだけ言っておきましょう。むしろ予備知識など何もなく観たほうが面白いです。ねんねこだって『パトレイバー』の名前ぐらいは聞いたことあったけど、キャラクターはじめ物語の設定等その他のことはなんにも知らずに観て、ちゃんとついていけましたから大丈夫。

脚本は、同じ押井監督の『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』シリーズ('95〜)の脚色をはじめ、金子修介監督による「平成ガメラシリーズ3部作」や、ちょっと意外なところでは鈴木清順監督の『ピストルオペラ』('01)の脚本も担当している多才な伊藤和典氏。やはり同氏の脚本、押井監督による『2』('93)も面白いですよ!

「アニメ特集」の最後にねんねこが自信を持ってご紹介させていただくは、これぞ掛値なしの傑作アニメーション映画です!
★『マイマイ新子と千年の魔法』('09.脚本・監督:片渕須直)
2016年の監督作『この世界の片隅に』がキネマ旬報ベストワンなど高い評価を受けた片渕監督が、それに先だって発表した ゙これで既にベストワンを獲っていてもよかったはず″の作品です。

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原作は芥川賞受賞作家・高樹のぶ子さんの自伝的小説。昭和30年代、大自然に囲まれた山口県の田舎町に暮らす空想好きで活発な小学3年生の新子と、東京から転校してきた内気な貴伊子が心を通わせていく様を中心に、妹やわんぱく少年たち、見守る大人たち、さらに ゙千年前の平安時代の人々″の物語までが絡む夢いっぱいの、それでいて現実の厳しさやほろ苦さもきっちり描かれている、まさに ゙珠玉″という言葉が相応しい名作です!

平成21年11月21日、ひっそりと公開の始まったこの映画は、公開されるやいなや!ではなく、しばらくしてから徐々にその評判が広がり、各地で上映存続の声や上映招致運動が巻き起こり、今にも消えそうだった火が俄かに大きく燃え上がるようにファンが増えていったということです。

ねんねこはひっそり上映のうちに観ていて、身体が震えるほど心を打たれまくったのに、自分の中だけに大切に仕舞っておきたくて?誰に薦めることもせず、な〜んにもしませんでした。同じように感動した人たちが懸命に動いていたというのに…。今、そのことを恥じています。だから、もしまだこの映画に出逢っていない人がいるならば、一人でも二人でもいいから出逢ってもらいたいと思い、遅ればせながらここに採りあげることにしました。本当に観てほしい映画なのです。

今、ねんねこの手元には、ブックレット・特典ディスク付き・ケース入り『マイマイ新子と千年の魔法』2枚組み豪華版DVDがありますが、これは自分だけのものです!… チャンチャン♪

それでは またお会いしましょう!
posted by ミッキー at 06:25| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする