2019年04月14日

4月12日公開『魂のゆくえ』ヒューマントラストシネマ渋谷にて

🎬『魂のゆくえ』ポール・シュレイダー監督/アメリカ、イギリス、オーストラリア/113分

40代後半のトラー(イーサン・ホーク)は、ニューヨーク州北部にある250年の歴史がありオランダ移民によって建てられ小さな教会ファースト・リフォームドの牧師をしている。信者は少なくほとんど数人の観光客の案内が日課になっている。

ある日、トラーは礼拝に来た信者メアリー(アマンダ・セイフライド)から、環境活動家の夫マイケルの悩みを、家に来て聞いてほしいと頼まれる。日を改めてメアリーの家を訪れると夫は、地球の未来を悲観してメアリーのお腹の子が産まれてくることに異常なまでに不安感を募らせていた。


このところの忙しさで主役がイーサン・ホークとは知らずに観た。顔の表情や体に「苦悩」「後悔」がピタッと張りついていた。心から笑う場面はない。イーサン・ホークといえば『6才のボクが、大人になるまで。』でうだつの上がらないお父さん役をやっていたが、いままでこの俳優さんの「笑い顔」は観ただろうか……

この陰鬱な表情には彼の18歳の一人息子を戦地に率先して送ったという後悔しきれないことがあった。息子は戦死、妻とは別れているので孤独さも張りついている。それに彼自身も治る見込みのない病で先が見えている。

大教会と自然破壊の要因になっている会社との癒着は度を増してくる。どうして「自然破壊」や「金の力」が教会の神聖な場所で野放しになっているのかを、メリーの夫との関わりの中で知り、その狭間でがんじがらめになっていく。

⭐️久しぶりに邦題に満足した作品。
posted by ミッキー at 08:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする