2019年03月16日

大阪アジアン映画祭2019(7)『みじめな人』『アサンディミッタ』

🎬『みじめな人』オリヴァー・チャン監督/香港/111分/日本初上映

工事現場で事故にあって全身麻痺になった初老の男性・昌榮(アンソニー・ウォン)は、公営住宅で一人暮らし。生活は家政婦頼みだが、なかなか長続きしないのが悩みの種だった。

そんな彼の元にフィリピンからの出稼ぎ・家政婦が住み込みでやって来た。名前はイヴリン(クリセル・コンサンジ)で看護師の資格もある女性だったが、まるっきり広東語がわからないので、話がわからずイライラするが、一生懸命介護してくれる彼女にだんだんと彼の心がときほぐして……。

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あまり皆は驚かないようだったが、ミッキーはサム・リーさんが出ているので、それがわかった時から嬉しくて仕方なかった。15年ほど前のやんちゃオチャメのサム・リーさんが大好きだった。去年『メイド・イン・ホンコン/香港製造 ( 4Kレストア・デジタル・リマスター版)でリバイバル上映していたので、今はどうしているか心配していたのだ。

この作品での役はアンソニー・ウォンさんの歳の離れた友人で40代後半ぐらいの男。イヴリンが休みに日曜にエロビデオを持参してくれて一緒に見たり、急に人手がいる時に気いよく手伝ってくれる役だ。出番もかなりあった。

以前に比べればお顔もふっくらしていたが、確かにサム・リーさんだった。新人女性監督さんでアンソニー・ウォンさんやサム・リーさんを選ぶなんてすごい。ミッキーはサム・リーさんに会わせてくれて「ありがとう、ありがとう」と何回もつぶやいた。

あ、この映画は先が見えているのでミッキー的には好きな部類ではないが、安心して楽しめる作品に仕上がっている。


🎬『アサンディミッタ』アソカ・ハンダガマ監督/スリランカ/98分/日本初上映

ある日の夜中に、映画監督のところに電話がかかってきた。学生時代の同窓生アサンディミッタ(ニミニ・シゲラ)だった。彼の記憶にあるアサンディミッタは豊満な体格の女性だった。突然の電話に困惑する彼だったが、彼女が「3人の女性を殺した」と言い、自分は近いうちに警察に逮捕され死刑になるだろう、だから私の話を映画化してほしいと頼むのだった。

アサンディミッタは体重が130キロを超える大柄の女性で、離婚経験2回の38歳。その体格のせいで軽口をたたかれるのはいつものこと。ある日、彼女はバスの車内でヴィッキーと名乗る男と知り合う。話のうまい彼をアサンディミッタは自宅に入れて同棲生活が始まった。

仏教徒のヴィッキーは信心深く毎日の祈りを欠かさない。アサンディミッタの子供2人に勉強を教えたり、遊んだりしてくれて理想的な男だったが……。


世界的に知られているスリランカの鬼才アソカ・ハンダガマ監督。東京国際にも数回来日されている。

この作品を観て、
2014年 ベルギー、フランス映画ファブリス・ドゥ・ベルツ監督作品『地獄愛』
2000年 フランス、メキシコ映画 A・リプスタイン監督『深紅の愛 DEEP CRIMSON」
1970年 アメリカ映画 レナード・カッスル監督『ハネムーン・キラーズ』
を思い出した。

上記3作品は
1940年代に約20人の女性を殺害し死刑となった実在の殺人鬼カップルの話で、太った看護婦が、二人の幼い子供と貧乏暮らしをしていたがあるきっかけで結婚詐欺師と恋愛関係になって2人して兄妹として結婚詐欺をしていく、というストーリー。

『アサンディミッタ』のはなしの骨格もほぼ同じ……。この点を監督さんにお聞きしたかった。

⭐️ゲストのニミニ・シゲラさんは学校の先生で「抜擢されたのは私が太っていたから、とてもラッキーでした」とにこやかにお話してくださった。
posted by ミッキー at 10:08| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする