2019年02月27日

『ビール・ストリートの恋人たち』日比谷 TOHOシネマズ シャンテにて

昨日は東京の試写室で3本観た。その3本ともミッキー好みで嬉しかったが、3本続くと神経が高ぶって、寝つきが悪かった。そのせいか今朝寝過ごして10時からの試写に間に合わなくなった。

昨日観たのは

★スペイン、アメリカ合作『マローボーン家の掟』森の奥深くにある屋敷で兄弟たち(長男、長女、次男、末っ子の男の子)が亡き母親から固く言われていた5つの掟を守りながら暮らしている。サスペンス・スリラーだが、ストーリーが現実的で描写が巧みだった。

★イギリス映画『マックイーン モードの反逆児』デビッド・ボーイやレディ・ガガやキャサリン妃に愛された天才ファッションデザイナーのアレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリー。

★イギリス映画『氷上の王、ジョン・カリー』イギリス男子フィギュアスケート選手でオリンピック金メダリストジョン・カリーのドキュメンタリー。

ドキュメンタリー2つは世界的に有名になったが孤独感に苛まれる様子を見て、人間の脆さ、切なさをビシビシと感じた。


🎬『ビール・ストリートの恋人たち』バリー・ジェンキンス監督/アメリカ/119分

1970年代のニューヨーク。デパートの香水売り場で働く19歳のティッシュ(キキ・レイン)と彫刻家志望の22歳の彼・ファニー(ステファン・ジェームズ)は幼なじみ。いつしか愛し合う仲になり、幸せな結婚を夢見ていた。

ある日、買い物をしているティッシュに白人の男が付きまとい身体を触ろうとまでした。近くでタバコを買いに行っていたファニーが戻ってきて男を追っ払ってくれたが、白人警官がそれを見とがめて連行しようとした。

その店の白人の女主人が「この2人の言ってることは本当だし、うちのお客さんだから連れて行かないで」と助けてくれた。

そのことが大いに白人警官の恨みをかって、全く関係のないレイプ事件の犯人としてファニーが逮捕されてしまった。

逮捕されて数日後、ティッシュは身籠っていることに気づき……。


ティッシュのお母さん役のレジーナ・キングさんがアカデミー賞の助演女優賞を獲得したので発表当日に早速観に行った。

黒人差別が元で愛し合っている2人がいわれのない罪で台無しになってしまうのは見ていて本当に辛かった。この2人が、見つめ合う、甘い言葉を囁く、恐る恐るベッドを共にする……そんなシーンが丁寧に気持ちを込めて描かれていた。

諸悪の根源の白人警官は、その当時では普通だろうが、2人の周りには伽藍堂の部屋を貸しても良いと言う人、レストランでツケでOKしてくれる経営者、ティッシュをかばってくれた店の女主人、と助けてくれる人たちもいる。

もちろんティッシュの一家(ファニーの一家は父親以外はティッシュが妊娠したことをふしだらと決めつけ協力的ではない)も赤ちゃん共々見守ってくれる。

最低限で考えても「幸せ」はどこにもないし、映画中でも「解決」されず終わるが、ファニーとティッシュと幼い息子の「幸せの檻」は誰にも壊されない。
posted by ミッキー at 11:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする