2019年02月02日

名古屋西口シネマスコーレで『22年目の記憶』『宝物の抱きかた』

🎬『22年目の記憶』イ・ヘジュン監督/韓国/128分

1972年、韓国と北朝鮮との間で南北共同声明が発表され統一ムードが高まる。初の南北首脳会談に向けて韓国では北朝鮮の最高指導者・金日成の代役オーディションが秘密裏に行われた。

いろんな関門を通過して合格したのは、売れない役者のソングン(ソル・ギョング)は、完璧な金日成になるという役柄を与えられ必死の努力をする。だが役にのめり込むあまりに、幼い息子テシクからも「パパじゃないみたい」と言われるほどになって……。


ソル・ギョング主演と聞いて早速スコーレに行った。「初の南北首脳会談に向けて韓国では北朝鮮の最高指導者・金日成の代役オーディションが秘密裏に行われた」と書いてあったが、なぜに代役を使って練習しなければならなかったか今でもわからない。

まあそれは置いといても、見応え十分 ❗️だった。

政治絡み、家庭事情が半々のちょうど良さも、一人息子との関係、本人の精神状態も抜かりなく観せてくれた。終盤に行けば行くほど「なりきりようが尋常でなくなる」展開に鳥肌が立った。


⭐️監督さんを調べてみて驚いた。主演にリュ・ドックァン、担任の先生に草なぎ剛の『ヨコヅナ・マドンナ』、人生に絶望した男(チョン・ジェヨン)がソウルを流れる川・漢江に飛び込むが、目覚めると川中の三角州に漂着していた男のサバイバル生活『彼とわたしの漂流日記』の監督さんだった。両方ともミッキーのベストテン入りした名作。
『22年目の記憶』は2014年の製作で日本では映画祭上映だけだったらしい。こんな勿体無い話はない。これも2019年アジア映画部門でベストテン入り確実だ。


🎬『宝物の抱きかた』榎本桜監督・主演/84分

10年ぶりに弟(透/榎本桜)が、幼い男の子・ゆうき(坂川使音)を連れて実家に帰ってきた。実家にはすでに両親は他界していて、長男の直也(長山浩巳)が1人で父の仕事を(庭師)継いでいた。お互いに性格は違うが言葉少ないながら幼い子を気遣う生活を踏み出したが……。


観ている時はさほど思わなかったが、なんでもない日常会話の持つ不思議な力を今になってじんわりと感じさせてくれた。

子連れで帰ってきたと聞いて、それ、幼稚園に転入しないと、とか、母親はどうしてるんだ、とか言ってくる近隣の人たちにもはっきりと言わない弟に、「何か事情があるはずだが、ここは子どもを傷つけないのが一番だ、黙って見守ろう」と兄貴は苛立つ気持ちをおさめているようだった。

もちろん、最後には顛末はわかる。最後のシーンは、広い田舎家の縁側(縁側風景が一番印象的だった)で兄弟2人がプカプカタバコを吸っているのを見て、男2人の生活もいいもんだなぁと思った。

⭐️監督は毎日スコーレさんの前にいて一人ひとりに頭を下げて「僕が作った映画です。是非見てください」と呼びかけていた。ミッキーも呼びかけられたひとりだ。
⭐️監督さんトークで「映画作りのために、ホストをやってナンバーワンにもなりました」と、これには仰天❗️

posted by ミッキー at 10:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする