2019年01月02日

2018年 洋画・ベストテン

おせち作りで母娘共々爆睡💤の元旦だった。夜にやっとお目々ぱっちりになってDendyに行って2人して本年第1作品目『ボヘミアン・ラプソディ』を観た。「お母さん、ほとんど寝てなかった?」と言われた。トホホ。会場は満員でいつもならさっさと出て行く観客が最後まで席を立たない人もたくさんいて驚いた。
娘のブログを添付 https://ameblo.jp/kaomeshi/entry-12430173795.html

1位『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー監督/イギリス、アメリカ
舞台はアメリカ・ミズーリ州のさびれた田舎町エビング。そこに住む中年のシングル・マザーのミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、7ヶ月前に娘をレイプされて焼かれるという無惨な殺され方をした。しかし未だに警察の進展しない捜査に腹をたてた彼女は思いがけない行動に出る。
本年度アカデミー賞・主演女優賞フランシス・マクドーマンド(ミッキー予想的中)や助演男優賞にサム・ロックウェルが受賞。彼女の気迫は言葉だけではない。頭にはバンダナ、紺色のジャンプスーツといういでたちは、まさに「戦闘服」だ。 それぞれの登場人物の「大切なもの」を守りながら、ブラックユーモアを絡ませて予想外の結末へ誘ってくれる。重いテーマだが、観た後の感触はすこぶる軽快だった。

2位『パティ・ケイク$』ジェレミー・ジャスパー監督/アメリカ
ニュージャージーで暮らす23歳のパティ(ダニエル・マクドナルド)は、元ロック歌手で酒浸りの母(ブリジット・エヴァレット)と車椅子の祖母(キャシー・モリアーティ)と3人家族。
パティはラップの神様O-Zに憧れている。だが超おデブという見た目でダンボと呼ばれている彼女とって、ラップは秘密兵器そのものだった。『8 Mile』の女性版。3世代の女性がすごい。
ミッキーは酒飲みで、男にだらしのない母親ブリジット・エヴァレットの声にやられた。お婆ちゃんに扮したキャシー・モリアーティさんも掛け声だけだが野性的でとってもいい……。まさかこんなに聴き惚れる青春映画とは思わなかった。監督さんは脚本もオリジナルの音楽も手がけてのデビュー作。
⭐️ジェレミー・ジャスパー監督作品賞&脚本賞

3位『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 』ショーン・ベイカー監督/アメリカ
フロリダのディズニーワールドのすぐ側にある殺風景な週払いのモーテルに、その日暮らしをしている若い母親・ブレア(ブリア・ビネイト)と幼い娘ムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)がここに住んでいる。そこの管理人のボビー(ウィレム・デフォー)は無骨なお顔に似合わず人情家で、子たちが悪さをしても大目に見ているところがあり、モーテルの見回りも抜かりなくやっている。
今年最初の映画がこれ。ウィレム・デフォーさんに第90回アカデミー助演男優賞を取ってほしかった。今までのデフォーさんとは180度違う役柄だったおしゃまなムーニーは大人顔負けの受け答えで、気難しそうなウィレム・デフォーさんを完全に食ってしまっている。
⭐️2018年・子役大賞はブルックリン・キンバリー・プリンスに

★『J・エドガー』クリント・イーストウッド監督/アメリカ
1924年にFBI初代長官に任命されたジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・ディカプリオ)は、歴代8人の大統領に仕え、数々の戦争や大きな事件を半世紀にわたって捜査し、アメリカを裏で支配してきた。老齢になった彼はこれまでの回顧録を書くためにタイプの得意なスミス捜査官に命じて、語り始める。しかし、フーバーには絶対に人に知られてはならない秘密があって……。
フーバー長官のマザコンぶりや精神的に強く結びついていた男性クライド・トルソン(アーミー・ハマー)を副長官に任命したりで、副長官は一体何人いたのかと驚いた。でも大好きなアーミー・ハマーが再確認できて良かった。
⭐️贔屓の引き倒しでアーミー・ハマーさんに助演男優賞

★『シェイプ・オブ・ウォーター』ギレルモ・デル・トロ監督/アメリカ
時は1962年。米ソ冷戦時代のアメリカで政府極秘の研究所で清掃係として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)と同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー/『ドリーム』)は、偶然に秘密の実験生物を目撃する。
アメリカで政府極秘の研究所で掃除婦をするイライザは声が出せない。耳は少し聞こえるがほとんど口の動きで読み取れているようだ。この女優さんはこの映画のために「今まで女優をやってきた」とも言えるほどピッタリの方。運命の作品となるに違いないと感じた。
⭐️この年の3月の日本で公開された『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』もオススメ映画。

★『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ監督/イタリア、フランス、ブラジル、アメリカ
1983年夏、北イタリアの別荘で両親と夏を過ごす17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)は、大学教授の父が研究の助手として呼んだ24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会う。2人で自転車で街を散策したり、海で泳いだり、読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、どこでも気がつくとオリヴァーを目で追っているエリオだった……。
別荘内部とその周りの風景がいい。古くから別荘を守る庭師やお手伝いさんがいるが、適度な裕福が身についている知的な家族だ。美しい風景、美しい男同士が探り合いながらお互いの気持ちを知っていく……。最後で父親の言う台詞に救われた。
⭐️贔屓の引き倒し第2弾でアーミーてハマーさんに主演男優賞💦
⭐️サヨムプー・ムックディープロムさんに撮影賞(ブンミおじさんの森の撮影者)

★『心と体と』イルディコー・エニェディ監督/ハンガリー
舞台はブダペストにある中規模の牛の食肉処理場。代理職員としてマーリア(アレクサンドラ・ボルベーイ)が配属された。無表情で無駄口も言わないマーリアは人付き合いが苦手な美しい女性だが周りからは浮いた存在だった。そんな時に処理場から牛を興奮させて交尾をさせる薬が紛失する事件が起こり警察の捜査が入る。ここで働いている人すべてに警察の手配した精神科医の個別事情徴収が行われたが、質問事項に「昨日、見た夢は ?」という設問があった。その答えに、ほとんど交流のないマーリアと上司エンドレ(ゲーザ・モルチャーニ)が「森の中で鹿になった自分が食べ物を探したり、川の水を飲んだ。そばには異性の鹿がいたが、鼻と鼻が触れ合っただけで何もなかった」と同じことを言った。不思議・不気味空間に誘ってくれた逸品。
67回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞し、第90回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた作品。とにかくご覧いただきたい。牛の解体映像は2回出てくるが、その撮り方も作業の一つと思わせてくれた。

★『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』クレイグ・ギレスピー監督/アメリカ
オレゴン州ポートランドの貧しい家庭に生まれたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)は、厳しい母親(アリソン・ジャネイ)の指導と持って生まれた才能と努力で、1991年に女子選手として伊藤みどりに続いて、史上2人目となるトリプルアクセルに成功した。1992年のアルベールビルオリンピック代表選手に選出された。1994年1月6日のリレハンメルオリンピック選考会となる全米選手権を前に、練習を終えた敵対するナンシー・ケリガンが何者かに襲撃される事件が発生。トーニャの夫ジェフ(セバスチャン・スタン)の指示による犯行と判明し、トーニャ自身にも疑惑の目が向けられて……。
映画は超オススメ。アイ,トーニャ、母親、暴力夫、夫の友だちで誇大妄想のアホ男、等々、有名俳優ではないが、すごい役者揃い。観て絶対損しない実話物。
⭐️母親アリソン・ジャネイさんに助演女優賞。

★『オンネリとアンネリのおうち』『オンネリとマンネリのふゆ』サーラ・カンテル監督/フィンランド
1960年代に発表されたフィンランドのマリヤッタ・クレンニエミの児童文学の映画化。

6月公開『オンネリとアンネリのおうち』オンネリとアンネリは大の仲良し。バラの木夫人というおばあさんから2人にぴったりのお家を買うことになって……。
女の子たちのかわゆい表情、周りの大人たちのユーモア溢れるふるまいが、日頃の生活に疲れた心や身体を洗ってくれるような作品。素直で正直な人に「ぴったりのお家」をプレゼントする魔法使い。 映画の中とは言え「こころにくい」設定で、想像力をかき立てられる。

11月公開『オンネリとマンネリのふゆ』クリスマスまであと数日というある日、オンネリとマンネリの家にプティッチャネンというこびとさんの家族が森の伐採で家を失い、バラの木夫人を頼りにして訪ねて来る。話を聞いた2人は、バラの木夫人の居場所がわかるまで、彼らをドールハウスにかくまうことにする。ちょうど映画中もクリスマス近くで時期がぴったり。忙しい日常を忘れさせてくれホッとするひと時だった。

★『ブリグズビー・ベア』デイヴ・マッカリー監督/アメリカ
ジェームス(カイル・ムーニー)は赤ん坊の時に誘拐される。犯人のテッド(マーク・ハミル)とエイプリル(ジェーン・アダムス)夫婦は、25年もの間、外界から遮断されたシェルターで愛情深く育てた。教育ビデオ『ブリグズビー・ベア』を作りいろんなことを学ばせた。ジェームスは『ブリグズビー・ベア』の世界に入り込んで成長していた。そんな日常も警察に逮捕されて一変、両親だと思って一緒に暮らしてきた夫婦が自分を誘拐していたことを知らされる。そして本当の両親に迎えられるが……。
偽りの両親も本当の両親もジェームス対する心からの愛情がひしひしと感じることが出来た。
2017年にサンダンス映画祭正式出品作品、カンヌ国際映画祭正式出品作品。
⭐️デイヴ・マッカリーさんに新人監督賞
posted by ミッキー at 11:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする