2018年12月18日

『津軽のカマリ』12月22日名古屋名演小劇場にて公開/大西功一監督初日舞台挨拶決定❗️

🎬『津軽のカマリ』大西功一監督/104分

津軽三味線の大家である初代高橋竹山は、明治43年(1910)に青森県東津軽郡中平内村(現・平内町)に生まれた。幼少期にはしかをこじらせて視力の大半を失ってしまう。青年期から生きていくために三味線を習い、東北地方北部で門付けをしながら生きていく。

没後20年の津軽三味線奏者・初代高橋竹山を追ったドキュメンタリー映画。

津軽三味線の門付けの雪景色が目に焼きつき、津軽三味線の音色には日本古来の郷愁を感じた。津軽の匂い(カマリ)がする音を出したいと語った竹山。残存する貴重な映像や音声、そして竹山を知る人々の語りを交えながら竹山さんの足跡とお人柄が描かれている。


その中でも、♪〜一つ、木造新田の相野村、村のはずれの弥三郎家〜♪の歌い手(老女の声だったがお名前はわからない)の歌声と歌い回しがとても心を打ったことと、初代須藤雲栄さんの言葉の中に「竹山先生の音色は人と違う。目の見えない人は竹山先生と似た音をだす」と言っていたのが印象的だった。


⭐️1977年に製作された新藤兼人監督『竹山ひとり旅』をDVDで見た。主演竹山を林隆三、母親乙羽信子で竹山の半生を描いていた。この映画には竹山ご本人(1910〜1998年)もナレーションや実演で登場する。

⭐️大西功一監督初日12月22日土曜日舞台挨拶決定。12月22日・10時の回終了後 14時の回舞台挨拶予定。

⭐️シネマジャーナル(白)の大西監督インタビュー記事も是非ごらんいただきたい。http://www.cinemajournal.net/special/2018/kamari1/index.html
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2018年12月17日

迷惑、かけてみよう12月28日公開『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』

土曜日曜と伊豆高原の年内最終掃除に行ったが、底冷えが堪えたのか発熱、喉の痛みがぶり返した。

普通なら寝て治すが今回ばからは医者にいこうと覚悟した。

年末にシドニー娘のところに行くからだ。年に一度のミッキー大、大、バカンスだから。
ベトナムから帰ってきた連れ合いも風邪をひいていたのでお互い無理ができない年齢と遅まきながら悟った次第。


🎬『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』前田哲監督/120分/12月28日より全国ロードショー公開

1994年、札幌に住む鹿野靖明(大泉洋)は幼い時にから筋ジストロフィーという難病になり、34歳の今日では動かせるのは首と手だけ。いつも誰かのケアなしでは生きていけない身体だ。

そんな不自由にもかかわらず病院ではなく市内のケア付き住宅で大勢のボランティアに囲まれて風変わりな自立生活を送っていて……。


原作は渡辺一史著「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」の映画化。車イス人生をワガママに生きた実在の人物である鹿野靖明と彼を支えたボランティアや家族たちの「愛しき実話」。


毎月一回、お世話になった方を施設にお見舞いに行くが、だんだんといろんなことができなくなっていく様子を目前にすると切なくなってくる。
すでにベッドで寝ている以外は車椅子で、痛いところを自分でさすることや、喉が渇いた時にお水をもらったり、トイレにいきたかったりしてもケアの人にわかるように声が出せない状態だ。

ミッキーが行くと奥まってしまった小さな目から涙を流して、弱々しい身体全体で喜んでくれる。問いかけには正確に首を縦に振ったり、横に振ったりして答えてくれるので意識はしっかりしている。それでもこの施設はみんなとても頑張っていて時間決めで呼びかけしてくれている。それでも、介護にも限度があるという現実も何回か行くたびにわかっていた。

だから、この作品を見て「ここまで要求していいのか?」「少し図々しいのではないか」と感じたのが正直な気持ちだった。

鹿野さんとボランティアの方々とのぶつかり合いが「人が人を支える」ことがどんなことなのか現実的に描かれていた。障害のある人とない人が「共に生きる」についても考えさせられた。

しかし、金銭的なことが一切わからなかった。ボランティアだからみんなタダなのか、お家賃もいるだろうし、どこか連れてってもらうにも交通費はいるだろうし……難病のために特別な手当てがあるのだろうか、親が出しているのだろうか。金銭的な疑問が湧いてきたので原作を読みたくなった。



posted by ミッキー at 07:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月16日

誰も知らん顔…… 12月22日公開『シシリアン・ゴースト・ストーリー』

🎬『シシリアン・ゴースト・ストーリー』ファビオ・グラッサドニア、アントニオ・ピアッツ監督/イタリア/123分/12月22日より新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー公開


13歳のジュゼッペ(ガエターノ・フェルナンデス)とルナ(ユリア・イエドリケヴスカ)はシチリアの小さな町に暮らす同級生。

ジュゼッペは野犬に襲われそうになったルナを助けてくれたり、自分の厩舎で馬を見せてくれたりして仲良くしていたが、その後、突然ジュゼッペが行方不明になってしまう。

ルナは学校にも来なくなったジュゼッペを心配して先生や両親に聞くがみんな口を閉ざして何も教えてくれなかった。

ジュゼッペの家に行っても相手にしてもらえず、思い余って、親友のロレダーナ(コリン・ムザッラリ)と協力して町中でビラ配りを始めた。


哀しくて辛い映画だった。

これは1993年に起きた誘拐事件で「ジュゼッペ・ディ・マッテオ少年誘拐事件」が基になっている。マフィアのやってることを警察に協力して「改心者」となった父親に仕返しをする為、マッテオ少年が誘拐され、25か月間暗い密室に監禁。そして殺された。それも無残な殺され方で……。

作りとして、現在なのか過去なのか想像なのかがすぐにわからないところもあったが、ジュゼッペとルナの純真な愛の交流を幻想的な手法で切なくも美しく描いている。

⭐️5月に公開された『ゲティ家の身代金』の誘拐された土地もイタリア。最後、解放された時に村の家々に助けを求めるゲティ家の孫を、どの家もマフィアと関わりになりたくないので戸をあけなかったことを思い出した。
posted by ミッキー at 04:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする