2018年12月25日

中央線沿線で映画三昧(3)『死体が消えた夜』『ときめきプリンセス婚活記』シネマート新宿にて

🎬『死体が消えた夜』イ・チャンヒ監督・脚本/韓国/101分

大製薬会社の経営者一族の年上の妻(キム・ヒエ)から所有物のように扱われる大学薬学教授の夫・ジンハン(キム・ガンウ)は、不倫相手の女子大生を妊娠させてしまう。

妻と別れるためには殺す以外にないと考えたジンハンは、妻を証拠の残らない隠し持った新薬を使って殺害。病死と判断されたが、一本の電話が彼の運命を一変させる。

それは遺体安置所から妻の死体が消えたというものだった。ベテラン刑事ジュンシク(キム・サンギョン)は、ジンハンを呼び出して尋問を続けるが……。


これはすごい!すごいサスペンス! ホラー要素もあるが、最後のどんでん返しがサスペンス好きのミッキーの想像だにしなかった結末だ。

2018年・ホラーサスペンス部門ベストテンを早速書き直した。この手の作品がお好きな方は是非とも劇場に。今は東京と大阪の2ヵ所しかやっていないが、順次全国に公開されることを願っている。


🎬『ときめきプリンセス婚活記』ホン・チャンピオ監督/韓国/110分

英祖 29年(1753年)、時の王(キム・サンギョン)は大干ばつから民を救うためにあらゆることをしたが雨は降らず、困り果てた末に陰陽のバランスを保つために婚期をちょっと過ぎかけて醜女と噂されている娘・ソンファ王女(シム・ウンギョン)と、最高の相性を持つ男性を花婿として迎え入れることを決める。その姫にふさわしい花婿を見つけるよう占術のカリスマ監察官ソ・ドユン(イ・スンギ)が抜擢されて……。

次に観たのが韓国時代劇でコメディー要素も含まれている婚活記。

一日でキム・サンギョン続きだ。あまり出てこないが若手に比べて貫禄十分の王を演じている。この映画のキモは醜女と噂されるソンファ王女が自分の結婚相手を自分の目で確かめたい❗️と城を抜け出すことだ。

昔なら楚々とした人が美人だろうが、シム・ウンギョンさんは表情がとっても自然で見ていて応援したくなった。

⭐️ミッキーとしては『死体が消えた夜』が好きだが、こちらの方が観客が多かった。
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2018年12月24日

中央線沿線で映画三昧(2)『33号車慶答なし』『吹けよ春風』『広い天』ラピュタ阿佐ヶ谷にて

先週の土曜にシネマートに行った。もちろん初日初回の『死体が消えた夜』を観るためだ。だが、いつもの雰囲気とは違った。映写機トラブル?で、ロビーにはいっぱいの人。いつになるかわからないとスタッフさんたちが大慌てだ。

初日に観た〜い人ばかりなのにいきり立ち文句を言う人はいない。ほぼ30分バタバタしていて結局はお客様に払い戻しをしていた。ミッキーはまだチケット買う前だったので良かったが、この日初公開の映画が3本あって、多分、日本映画『ふたつの昨日と僕の未来』の初日挨拶のスタッフの方々もいらっしゃったので見るにしのびなかった。

そこからすぐテアトル新宿に行ったらちょうど『日日是好日』と監督トークがあって株主券が使えるので早速チケットをゲット。これで3回目だが新しい発見もあったり、監督さんのお話も聞けたりで「今日も好日」となった。

ということで、今日、シネマート新宿に来た。スタッフさんに「土曜日中に復旧しましたか」とお聞きしたら「土曜日には一応復旧しましたが日曜日までゴタゴタしました」と謝って見えた。これから『死体が消えた夜』と『ときめきプリンセス婚活記』を観るが明日アップする予定。

今日はラピュタ阿佐ヶ谷20周年企画「もう一度みたいにおこたえします」から3本。

🎬 『33号車應答なし』谷口千吉監督/92分/1955年/モノクロ

クリスマスイブの夜、パトロールカーの警官(池部良と志村喬)は凶悪事件に巻き込まれて……。

生真面目すぎる新婚の警官(奥様は司葉子さん/ちょっとふっくらしていて美しい)と3人子持ちの中年警察官のコンビがいい味を出していた。昭和30年ごろの東京の事件を追うサスペンスを的確に描かれていた。麻薬中毒になってしまった不良少年が幼い石橋蓮司さんとは後から知った。役は印象的だったがお顔をもっとよく観ておけばよかった。残念💦


🎬『吹けよ春風』谷口千吉監督・黒澤明脚本/83分/1953年/モノクロ

毎日、毎日、東京の街を流しているタクシー運転手(三船敏郎)はバックミラー越しに見える様々なお客の人生を垣間見る。

世界のミフネがしがない髭面のタクシー運転手。会場は満員。イランのジャファル・パナヒ監督の『人生タクシー』とは時代もお国も違うが、どっちをもう一度観たいかというならば、絶対ミフネ運転手の方だ。様子を見ているとお金儲けが下手な人情家運転手だ。

🎬『広い天』野崎正郎監督/79分/1959年/モノクロ

昭和20年。母と別れて広島の親戚に1人で行く少年(真藤孝行)は、列車の中で顔の長い男(伊藤雄之助)と知り合い……。

少年は母に書いてもらった広島の住所の書き付けを失くしてしまう。途方にくれていたところ、顔の長い馬おじさんに助けられて、一緒に故郷・四国の山奥に連れて行ってもらい、そこで終戦をむかえる。

馬おじさんの実家は長男おじさんが冷たく大層少年は苦労するが、馬おじさんはいつも「狭い地ばかり見ていないで天を見よ、あんなに広いぞ」と励ましていた。最後は両親と再会できてホッとした。

⭐️このモノクロ日本映画3本で、心の年末大掃除ができた。
posted by ミッキー at 07:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月23日

中央線沿線で映画三昧(1)ポレポレ東中野で『共犯者たち』『選挙に出たい』

🎬『共犯者たち』チェ・スンホ監督/韓国/105分/ポレポレ東中野にて

2008年、〈米国産牛肉BSE問題〉などの報道により国民の支持を失いかけた李明博政権は、メディ アへの露骨な政治介入を始めた。目をつけられたのは公共放送局KBSと公営放送局MBCで、政権に批判的なトップを辞めさせ、報道チームを解散させ、記者たちも非制作部門へと追いやった。

KBSとMBCの労働組合はスト ライキで対抗するが政権が送り込んだ新しいトップたちは解雇や懲戒で追い詰めていく。その結果、政府発表を報じ るだけの「広報機関」となった放送局は「セウォル号遭難事故」で全員救助の大誤報を流したり、「崔順 実(チェ・スンシル)ゲート事件」(2016年10月に表面化した大韓民国の朴槿恵 大統領とその友人で実業家の崔順実を中心とした政治スキャンダル)の隠蔽に繋がっていく。

監督さんは韓国の公営放送MBCで社会派ドキュメンタリー番組のプロデューサーだった方。彼はMBCを解雇されたが、同じく解雇された記者たちと私的なメディアを立ち上げた。解雇されなくても関連のスケートリンク職員になって肉体労働をしている人たちも映していた。

国家権力の不当な弾圧の下で闘ってきたマスコミ関係者たちを映した骨太なドキュメンタリーだった。

⭐️つい3日前ぐらいに、ネットニュースでNHK関係者からとみられるタレコミが国会議員の事務所に届き、29日の参院総務委員会で共産党の山下芳生議員が明らかにした。「ニュース7(N7)」「ニュースウオッチ9(N9)」「おはよう日本」の番組編集責任者に対し、NHKの幹部が森友問題の伝え方を連日、細かく指導している。を知って愕然とした。

🎬『選挙に出たい』邢菲(ケイヒ)監督/中国、日本/78分

1960年に中国・湖南省長沙市で生まれた李小牧(リ コマキ)は1988年に来日。新宿の歌舞伎町で外国人観光客を相手に風俗店や飲食店を紹介する案内業で界隈で有名になって、その経験を小説「歌舞伎町案内人」を出版。

そんな彼が、新宿区議会議員選挙に出馬するために日本に帰化申請をして、日本人になって精力的に選挙活動を始める。その一部始終を中国のドキュメンタリー監督・ケイヒさんが、彼のたどたどしい日本語で街頭演説する姿や私生活などを映し出している。

まず彼のプロフィールを
1960年  中国湖南省長沙市生まれ
1975年〜81年 湖南省湘潭市歌舞団にてバレーダンサーとして活動
1981年〜83年 湖南省の雑誌「芙蓉」で文芸誌記者として勤務
1983年〜88年 深圳の貿易会社「深圳銀城服装公司」勤務
1988年 留学生として来日
1993年〜 現在 新宿・歌舞伎町案内人ならびに作家として活動
2007年〜 現在 中国レストラン「湖南菜館」プロデューサー
2015年 在日27年、日本国籍取得

面白かった ❗️このドキュメンタリーは去年の山形で上映されていた作品。題名は見たことがあったが数多ある中で見逃していた。なんとエネルギッシュでチャーミングな男性だろう。これは全国で順次公開されるので是非是非ご覧いただきたい。

⭐️女性監督作品だから今年のあいち国際女性映画祭に女性してほしかった。

posted by ミッキー at 07:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする