2018年11月27日

真珠の首飾りの少女と廃墟の男 12月15日公開『宵闇真珠』

🎬『宵闇真珠』クリストファー・ドイル監督、撮影、ジェニー・シュン監督/香港、マレーシア、日本/97分/12月15日よりシアター・イメージフォーム他にて全国順次ロードショー公開


香港の小さな漁村・珠明村。幼い時から日光にあたるとやせ細って死んでしまう病気と父親から言われていた16歳の少女(アンジェラ・ユン)は、白い肌を太陽から隠して生活していた。

村人たちからは「幽霊」と呼ばれ、船に乗せるな縁起が悪いと言われたり、学校では自分の触ったものは捨てられたりして気味悪がられていた。

彼女はいつの日かこの村を出たいと考えていて、日が沈んでから浜辺で好きな音楽を聴いていた。

そんなある日、どこからともなくやってきた日本人の男(オダギリジョー)と出会った少女は次第に外の世界に行くきっかけをこの男に拓せるかもしれないと思うようになったが……。


今時、香港にこんな打ち捨てられている場所があったとは思いもよらなかった。この土地にも開発の手がのびていて地元政治家やその取り巻きがコソコソ動いている。その土地の中でも特に見晴らしのいい山の頂上に「廃墟」があり、開発の目玉になる運命だろう。その廃墟は打ち捨てられた風情だが冒険心を掻き立てられた。日本人の男はここにふらりと来て数日住み着くのだ。

土地の蚊取り線香売りの少年が彼を見つけ村中から必要なものを調達、あれこれと世話を焼いてくれる。

少女の生い立ち、亡き母に隠された秘密と露わになるが、男のことは観ている者に委ねられる。さすが描写はピカイチで雰囲気的には盛り上がるが、白黒はっきりしたい方にはオススメできない。
posted by ミッキー at 12:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月26日

ダニエル・クレイグに注目!12月15日公開『マイ・サンシャイン』

🎬『マイ・サンシャイン』デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督、脚本/フランス、ベルギー/87分/12月15日よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国ロードショー公開

1992年、LA・サウスセントラル。家族と暮らせない子どもたち7人を引き取って育てているミリー(ハル・ベリー)は、貧しいながらもどの子にも分け隔てなく愛情を注いで明るく生活をしていた。お隣さんの白人男性オビー(ダニエル・クレイグ)は、子だくさんでとってもうるさいミリー家に文句をつけながらも、内心は彼らを見守っていた。

しかし、一家が住むすぐ近くで、黒人が数人の警官の暴行によって犠牲になった事件が起きて、それに対する不当な判決が出たことで暴動になってしまう。


映画の始めはハル・ベリーさん扮するミリーの子どもの世話の仕方、ハグして話しかけたりと一人ひとりを大切に接している姿に感動した。自分が産んだ子じゃないのに朝からてんてこ舞いの生活をしている。その上、自分は注文のケーキを焼いて配達している。もう肝っ玉母さん顔負けの働きだ。

お隣さんのダニエル・クレイグさん、最初すぐにはわからなかった。ダニエル・クレイグ=ジェームス・ボンド役だから……、でも今年の意外な役のNo.1は『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 』ウィレム・デフォーさんだ。クレイグさんはNo.2だ。でも1と2の差はちょっとだ。

話はそれたが、女性監督のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェンさんはトルコ系フランス人の方でロサンゼルスへ何度も訪れて取材して製作したと書いてあった。

ミッキーは当時この騒動の元になった画像をテレビニュースで何回も見ているから相当な大事件だったわけだ。そのアメリカ全土に波及した人種差別の問題と嫌が上にも巻き込まれてしまった2つの家族を、当時の実写フィルムなどをまじえて描かれている。


⭐️ロドニー・キング事件を調べてみたが、騒動の起きる原因は相当な根深いものだった。 この事件の前、1989年の時にスパイク・リー監督『ドゥ・ザ・ライト・シング』で人種間対立を提起して暴動へと発展する映画を作っている。少なくともこの時点でくすぶっていたということになる。
posted by ミッキー at 10:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月25日

『アジア犬肉紀行』名古屋大須 theater caféにて

昨日は微熱があったが、美味しいうどん屋に行くついでに、シアターカフェ大須に行った。今日明日は家で過ごすと言いながら…最終日だから「観たい」気持ちが大きくなって身体が動いてしまった。

行く前に、シアターカフェに電話して、咳が出たり気分が悪くなって出るために入り口の席を確保してもらった。


🎬『アジア犬肉紀行』北田直俊監督/123分

アジア地域(中国・韓国・日本など)の犬肉食にまつわるドキュメンタリー映画。

食用として屠殺される犬や猫の数は、全世界で年間およそ3000万頭以上と推測されていて、今、インターネットやSNSの発達により、ようやくその実情が明るみになってきている。

なかでも注目されているのは中国広西チワン族自治区での玉林ライチ犬肉祭で、毎年、夏至の時期に暑気払いを名目として開催され、数日のうちに1万頭以上の犬肉が食用に消費される。

監督さんと制作スタッフは、アジア圏の犬肉にまつわる実態をより多くの人たちに知ってもらいたいと、2017年夏、中国広西チワン族自治区に行った。現地の公安当局からの撮影規制と執拗な監視の中で、隠しカメラを駆使して撮影を決行した。


チラシには「残酷なシーンは極力省いて制作しています」と記してあったのでミッキーなら大丈夫、と思って参加したが、やはりきつかった……。これが90分ぐらいにしてほしかった。

でも知らないことだらけで、監督さんと一緒に(お客は10人ほど)膝をまじえてトークで盛り上がった。

ミッキーが驚いたのは、日本に犬肉が大量に輸入されていることだ。これを何に使っているか追うと管連の省は把握していないという事実だ。まさか、と思うが輸入されているのは事実だから……こわい話だ。

監督さんは気さくなオヤジさんタイプで、気前もよく、今までの監督作品『ZONE 存在しなかった命』『みえない汚染 飯館村の動物たち』のDVDをタダで配ってみえた。

山形ドキュメンタリー映画祭にも申請したと言っていたが上映されることを切に願っている。



posted by ミッキー at 05:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする