ところでジェイムズ・エルロイの「わが母なる暗黒」は昨日やっと読み終えた。1ヶ月以上持ち歩いていたがこの頃一気に読むことができなくなった。日にちがあくと少し前に戻らないとわからない状態だから、歳はとりたくないと思うこの頃。
だから、次の本は山村基毅著「戦争拒否11人の日本人」という約20年前の本にした。持ち出し禁止の伊豆の棚から名古屋に持って来た。
🎬『劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜』大森貴弘総監督/伊藤秀樹監督/104分/名古屋109シネマズ
小さい頃から、他の人には見えない妖(あやかし)を見ることができる夏目貴志(声:神谷浩史)は、今は亡き祖母レイコ(声:小林沙苗)が昔戦って負かした妖に名前を書かせた契約書「友人帳」を受け継いだ。用心棒のニャンコ先生(声:井上和彦)と共に、養子先の藤原家に住んで、妖たちに名前を返す日々を送っていた。
ある日、夏目は小学校時代の同級生・結城(声:村瀬歩)と再会。夏目の中で妖にまつわる苦い記憶が蘇ってくる。そして同じ頃に、名前を返した妖の記憶にいた津村容莉枝(声:島本須美)という女性と出会う。
彼女は切り絵作家で、一人息子の椋雄(声:高良健吾)と穏やかに暮らしていて、祖母のレイコとは若い時に会っていた。亡き祖母の話が聞けた夏目は、容莉枝や椋雄との交流に喜ぶが……。
雑誌LaLa DXで連載されている緑川ゆきの代表作。『夏目友人帳』が劇場版長編アニメ化された。と言ってもちんぷんかんぷんだが、大体のストーリーは把握しながら観ることができた。
色合いも優しくて声もいい。高良健吾さんが出ているなんて知らないで観ていたが、高良健吾さんの椋雄の役柄だけ、とっても優しい部分と暗い部分の声があった。
椋雄は7年前に死んでいて現し身として母親といるのだ。その彼がいつまで一緒にいるのか、自分がずっといていいのかと心が大揺れしている様を表していた。
子どもが観るアニメではなく、この世で交わる人間の縁、一つひとつにひょっとしたら「妖/あやかし」さんたちの誘いがあったのでは……と、ちょっとロマンチックに思える大人向けアニメだった。