🎬『顔たち、ところどころ』アニエス・ヴァルダ、JR監督、脚本、出演/フランス/89分/9月15日よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー公開
ヌーヴェルヴァーグの巨匠アニエス・ヴァルダとストリートアーティストJRの2人はプリンターも備えたJRのトラック(まるで大きなカメラが走っているようだ)で、フランスの村々を巡り始めて……。
こういうドキュメンタリーもあるのか!! と目からウロコだった。ロードムービー・ドキュメンタリーだ。
お2人の年の差は、見た目はまるでおばあちゃんと初孫さんが成長してという感じだが、会話には全然年の差は感じなかった。2人ともとっても想像力がたくましくて、こうと思ったら一緒に体が動いてしまう相性良さだ。
カメラを写すときは許可をもらった人にトラックに入ってもらいレントゲンを撮るみたいにパチリと撮ると、すぐにポラロイドカメラのように出てくる仕組み。
廃坑になった村にたった一人で住んでいる女性、ヤギの角を切らずに育てている牧場主、村の人たち等々を、家の壁、工場の跡地、廃墟の扉に貼る。それを見に来る人で賑わう村々。
2人は様々な人々との心温まる交流を経験しながら旅を進めていく。ミッキーも仲間に入れてもらった気分になった。
☆第70回カンヌ国際映画祭にて最優秀ドキュメンタリー賞ルイユ・ドール、同年のトロント国際映画祭では最高賞にあたるピープルズ・チョイス・アワードのドキュメンタリー部門を受賞。