2018年09月20日

アジアフォーカス・福岡国際映画祭(3)『影の内側』『バガヘ』

昨日は映友さんたちと中洲の自然農法のレストランに行った。ちょっと高めだけどいい?と地元映友Fさんに聞かれたので「2999円以内ならいいよ」と冗談をとばしたミッキー。そうしたらそのとおり約2500円だった。酢の物も出てきたし、美味しい生ピーマン、キャベツ、ナス等々、ここ2、3日の野菜不足が一挙に解決した。出汁は野菜からの旨味が中心で来年もまた来たい店だ。


🎬『影の内側』ラヤ・マーティン監督/フィリピン/111分/日本初上映

顔の皮膚をはぎ取られ、心臓をえぐられ、性器を切り取られた少年が次々と山になったゴミ捨て場で発見された「バヤタス事件」と呼ばれていた。

イエズス会の修道司祭であり法医学者でもあるガス・サエンス神父(ノニ・ブェンカミーノ)は、国家捜査局から協力を依頼された。

彼は若手エリートの神父ルセロ(シド・ルセロ)にも声をかけて2人で殺された少年たちの共通点を捜査していくと……。


ミッキー好み! でも死体解剖や事件現場のシーンもかなり丁寧に撮っているのでひいてしまう人もいるはず。

原作はフィリピン初の西洋風犯罪小説でこれを読んだプロデューサーが友人である監督さんに持ちかけで映画化された。

ミッキーも「わっ、こんなシーンをじっくりと…」と思う場面が2回あったが、最後に犯人がどうしてこんなことをしたかで納得できる作品だった。

音楽はくぐもった打楽器が全般を占めていて不気味なストーリーに合っていた。


🎬『バガヘ』ジグ・ドゥライ監督/フィリピン/91分/日本初上映

海外で家政婦として2年働いてやっとフィリピンに帰って来たメルシー(アンジェリ・バヤニ)は故郷の家で家族や親戚と一緒に食事会をするために準備していた。

そこに国家捜査局の捜査官が現れて「フィリピン飛行機内でトイレのゴミ箱から産まれたての赤ちゃんが発見された」事件の第一容疑者として話をしたいとやってきたのだ。 メルシーは家族が驚く中、否定しながらも連行されて行くが……。

始まりのシーンは顔は映らないがトイレで女が苦しむ様子でそれが飛行機の中とはわからなかった。次第に「このむっつりした表情の乏しいメルシーが産んだ」とストーリーは展開していくが、ミッキーは「9ヶ月のお腹を抱えて」働いたり、帰国する気持ちがわからない。

もしも、もしも、ミッキーならこんな時に絶対帰国しないと思ったので、犯人は彼女じゃないと見続けたが、やはり彼女だった。9ヶ月になるまでいろんな選択肢があったと思うので、メルシーの行動がわからなかった。彼女はどうしたかったのか、どうするつもりだったのか聞いてみたくなった。

最終的には悪い方向に向かわない設定でフィリピンの国情もわかる作品になっていた。
posted by ミッキー at 09:59| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月19日

アジアフォーカス・福岡国際映画祭(2)『腕輪を売る男』『形のない骨』

泊まったホテルはミッキーにとっては最高値1泊約4500円。お部屋に風呂&トイレつき。当たり前だがいつもは部屋の外だ。

ここも東京や大阪の映友さんたちに聞くと最安値だがモーニングがついている。☕️コーヒー、🍞パン焼きたて4種類、スープ3種類、ゆで卵、百パーセント🍹ジュース2種類。

熱々で美味しいからついつい食べ過ぎて朝一の映画で(-.-)Zzzしないように注意しなきゃ。


🎬『腕輪を売る男』イーレー・カウダ監督/インド/103分/日本初上映

インドのとある小さな村で、女性に装飾品などを行商して暮らす男・ケンバンナ(ギャーネーシュ)は、寝たきりの母親と若妻・サウバーギャ(バーギャシュリ)の3人暮らし。この夫婦は子どもに恵まれずまわりは心配するが……。


結婚すれば必ず子どもに恵まれるとは限らないが、この若夫婦、ベッドで一緒というシーンはない。

嫁は夫が女相手の商売が気にいらない様子で、夫がいない時は仕方なく黙って姑の世話をするが、近所に住む少年に手伝ってもらっている。

その少年は学生だが若い嫁に興味があり、嫁が実家に帰っている間には忍びこんでいる。寝たきりの姑は意識はあるが言葉が出ないので何をしようと問題はない。

子どもが出来ない原因は夫がゲイ、でも子ができてメデタシ……だから、あとから映友さんたちとあーでもないこーでもないと隠された秘密の解明や感想で盛り上がった。

🎬『形のない骨』小島淳二監督/104分/九州初上映

九州の地方都市郊外の家で良子(安東清子/知的ですらりとした美人)は、画家の夫(田中準也)と小学生の宏(杉尾夢)、そして姑の和子(高田紀子)と共にくらしていた。

創作意欲を失った夫は贋作を描き、秘密ルートを持つヤクザまがいの男に売っていた。この贋作や姑のことを忠告するとひどい暴力をふるわれていた良子は、家計の助けにと良子の弟が経営するスナックを夕食後に手伝っている。

この弟も自分の作った借金があって、客あしらいの上手い姉の手伝いを喜んでいる。ある晩、いろんなことが重なり、夫が弟のスナックに現れて凄まじい暴力を良子にふるい……。


外から見れば平穏そうな生活に、ガラガラと崩れていく要素がたくさん含んでいて、その様が突き刺さるように描かれていた。人はどこかで折り合いをつけないと良い方向に向かうことができないと強く感じた。

これは7月28日より渋谷ユーロスペースで上映されたが、順次公開で10月には公開するので詳しくは書けないが、監督さん、夫婦役のお二人は九州出身。福岡初上映にふさわしい作品。
posted by ミッキー at 07:18| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

アジアフォーカス・福岡国際映画祭(1)『嘆きの河の女たち』『光』

昨日朝8時前に博多駅に着いた。深夜高速バス🚍3列シートで11時間の旅。壇之浦に着くまで8時間に30分と2時間と1時間、合計3時間半寝られた。

ついたのが7時45分で駅前R&Bホテルに荷物を預けて近くの八百治ホテル併設の温泉900円で身体を暖めてから、映画会場のキャナルシティに。

朝ごはんはキャナルシティ近くの24時間経営のウェストうどん屋で「ゴボウ天」380円。うどん口に入れた瞬間、やわらかく、噛むともっちりがたまらない。ゴボウも新鮮なものを揚げたて。

そうこうするうちに9時半になって☕️コーヒーを飲む時間がなくなり、キャナルシティの映画館カウンターでプレスパスをいただいて、いざ一本目。


🎬『嘆きの河の女たち』シェロン・ダヨック監督/フィリピン/95分/日本初上映

フィリピン南部のミンダナオ自治地域。イスラム教徒の村が舞台。ここに住む2つの家族間に昔からの争いがあった。それが元で夫を失った若くて美しい未亡人サトラ(ライラ・プトゥリ・P・ウラオ)。

彼女の父を筆頭に男たちは何も考えないで争いを繰り返すのみだったが、ある晩、サトラの一人息子ハシム(ハシム・P・カシム)も殺されてしまう。


主演女優さんが来福。スパンコールや刺繍がほどこされた正装でご登場。美しい……。

全般的に暗い画面で家族間の争いとは思えないほど生々しい作品だった。

監督さんメッセージはマニラでも知らない人が多いミンダナオ島のことを知ってほしいがために映画を作った。ライラさんも知らなかったとおっしゃっていた。

原因は限りある土地争い、あとから来た人、昔からいた人の争いで今もなお続いているそうだ。この関係を次世代に残してはいけないという監督さんの意志を強く感じた作品。

☆出演者は皆アマチュアの方。主演女優さんも看護師さんをしていた方で監督さんに何回もお願いされて引き受けたとのこと。こんな美人さんを誰しもほっておかない。


🎬『光』クイック・シオチュアン監督/マレーシア/88分/日本初上映

自閉症でなかなか世の中に順応できない青年ウェン・クァン(キョー・チェン)。働き口もままならない日々を送っている。

幼い時は母親が面倒を見てきたが、母親の死後は「兄さんを頼む、いつもそばにいてやってくれ」の遺言どおり弟(アーネスト・チョン)は面倒を見ているが……。


自閉症の兄を持つ監督さん自身の半生を描いている。「聴く映画」といえる。

観ている方も兄が何をしようとしているのかわからない。どうしてあんなにピアノがほしいと強く言っていて、弟が古いピアノを買う算段をしていたところ、何を思ったか突然いらないと言い出す。

そして、ワイングラスやガラスのコップ、大きなガラスの鉢を集めるのに一生懸命になる兄。同じコップなら水を入れて音階にしてと想像するが、そうはならない。

弟(監督さん)の苛立ち、自分の人生は兄のために先が見えない不安もあって大喧嘩をする。家を飛び出す兄、言いすぎたと後悔して探し回る弟。

でも終盤は……、これはミッキー予想では賞も射程内の作品だ。


posted by ミッキー at 05:10| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする