2018年09月27日

『若い女』『きみの鳥はうたえる』『若おかみは小学生!』

映画祭に行ったり、用事で観られなかった映画を一挙にみようと頑張った。朝一で伏見ミリオンで『若い女』会場は半分以上埋まっていて女の方お一人が多かった。

🎬『若い女』レオノール・セライユ監督/フランス/97分/名古屋伏見ミリオンにて

パリに住む31歳のポーラ(レティシア・ドッシュ)は、10年も付き合った大学教授であり写真家の恋人・ジョアキム(グレゴワール・モンサンジョン)から突然別れを告げられる。

住むところも仕事もお金もないポーラは恋人の飼い猫と一緒にパリの友人宅や安ホテルを転々とするが、風変わりな性格と猫同伴とあって、追い出されてしまう。切羽詰まって何年も会っていない母親にもけんもほろろに拒絶されて……。

大学教授の彼氏と10年もよく続いたと思うぐらい風変わりな性格。その10年間、学生時代もあったと思うが何もせずに……というのがとっても引っかかった。

風変わりなポーラだが嘘つき名人でもあった。猫は隠したままだったり、人間違いをいいことに幼なじみになり切ったり、タバコ吸っているのに窓を開けたらどこかから煙が入ってきたのとか、その場その場で言い繕っている。

ミッキーの10メートル以内にいなければ面白いけど、それ以内にはいてもらいたくない若い女。

どうにか下着売り場のバイトが見つかってホッとするが……。

この映画の終わり方は人によっては「ここからが観たかったのに」と思わせるかもしれないが、ここからポーラの本当の意味でちょっと遅いが「人生本番!」と思わせてくれる。

やっぱりお一人さまでの鑑賞をオススメする。


🎬『きみの鳥はうたえる』三宅唱監督/106分/今池シネマテークにて

僕(柄本佑)は函館郊外の中古本書店で働きながら、アパートで失業中の静雄(染谷将太)と生活していた。ある日、同じ書店で働く佐知子(石橋静河)と親しくなって、2人の生活の場に立ち寄るようになる。

彼女は店長の島田(萩原聖人)とも関係にあるが、僕、佐知子、静雄の3人は夏の間、毎晩のように酒を飲んだり、カラオケに行ったりするようになって……。


北海道函館市出身の作家・佐藤泰志の映画化は『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』そして今作の『きみの鳥はうたえる』。

今までの3作品とは違う感触だった。こうも無為に過ごすひと夏の日々がダラダラと映されてはミッキーお得意の居眠りが始まった。起きていたらきっと途中退場だが、眠ったから最後まで観てしまった。

その最後の最後でキラっと光ったシーンがあった。ここで初めてのらりくらりとヘラヘラしていた「僕」が「我」をはっきり出して訴える。柄本佑さんの両極端演技が冴えていた。



⭐︎今池から名古屋駅に行く12、3分の間に急病の方を2人見た。1人は今池地下鉄ホームで老夫婦のおばあさんが動けなくなって救急隊員にタンカーにのせられていた。そして地下鉄内部では中学生男子が倒れて大騒ぎになって駅で地下鉄が止まってしまった。暑い猛暑の後の身体は老若男女、誰しも弱っているのだろうか。



🎬『若おかみは小学生!』高坂希太郎監督/94分/ミッドランドスクエアシネマ 2にて

小学6年生の おっこ こと関織子(声:小林星蘭)は交通事故で両親を亡くし、お婆ちゃんが経営する旅館「春の屋」に引き取られる。

ここにはおっこだけに見える、昔から住み着いているユーレイがいた。ウリ坊(声:松田颯水)、美陽(声:遠藤璃菜)、子鬼の鈴鬼(声:小桜エツコ)の3幽霊で、若おかみ修行の手助けをしてくれて……。


講談社青い鳥文庫で累計発行部数300万部の人気シリーズとなった令丈ヒロ子の児童文学を劇場向けにアニメ化。

会場は大人ばかりが20人ほど。ミッキーはこれで今日3本目。身体の力を抜いて楽しめた。

なんやかんやあっても終わりはわかっている。わかっていて楽しめるのは、有名俳優さんの声を借りずに声優さんだけでやっていることが大きなポイントだ。特に大女将の一龍斎春水さん、女中頭の一龍斎貞友さんたちの温かく落ち着いたお声がよかった。

俳優さんがやってよかったのは今年になって『ペンギン・ハイウエイ』だけだ。




posted by ミッキー at 21:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月26日

トーキョーシネマショー 出張洋画講座in名古屋「町山智浩のトークライブ」

今日は名古屋で初のトーキョーシネマショーが開催される。

アメリカ・カリフォルニア州バークレー在住の映画評論家・町山智浩氏が独自の視点で選んだ「これから日本で公開される外国映画」の話題作、注目作をトークしていただく催し。

時々、ミッキーは町山さんの「赤江珠緒のたまむすび」をネットで見ているので楽しみにしている。あともう少しで始まる……ではまた。


たった今、トークが終わった。

町山氏はカナダトロント映画祭について詳しく教えてくれた。トロント映画祭は秋の高品質映画の見本市みたいな場所で、トロントの市民も投票する最も観客に近い映画祭。その観客賞は必ずアカデミー賞に絡んでくる重要なところ。


アメリカは5月〜8月ごろまでサマーシーズンで大人も子どもも楽しめる映画が主流。9月〜次の年の1月まではアカデミー賞を狙った大人向けの作品。2月〜4月はアカデミー賞候補作品や受賞作品を観に行くという流れになっているらしい。


町山氏のトロント映画祭でアカデミー賞に近い作品として

★『グリーン・ブック』ピーター・ファレリー監督

人種差別が残る1960年代のアメリカ南部で、黒人ジャズピアニストと白人運転手の2人が繰り広げるロードムービーを描いた。出演はビゴ・モーテンセンとマーシャハラ・アリ。
グリーン・ブックとは、当時黒人でも入ることができる店やホテルが書いてある本のこと。


★『Boy Erased(原題)』ジョエル・エドガートン監督

アメリカの小さな町のパプテスト協会の牧師の息子と育ったジャレッド・イーモンズ(ルーカス・ヘッジズ)は、19歳のとき両親(ラッセル・クローとニコール・キッドマン)にゲイであることをカミングアウトする。すぐにジャレッドは転向療法プログラムへの参加するよう強制され、もし参加しないなら家族、友達、協会は離れていくと言われ……。


★『ファースト・マン』デイミアン・チャゼル監督

主演ライアン・ゴズリングの『ラ・ラ・ランド』コンビ。人類で初めて月面に足跡を残した宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描いたドラマ。

ゴズリングが演じるアームストロングの視点を通して、人命を犠牲にしてまで行う月面着陸計画に葛藤しながらもプロジェクトに挑んでいくアームストロングの姿が描かれている。


★『女王陛下のお気に入り』ヨルゴス・ランティモス監督

18世紀初頭、フランスとの戦争下にあるイングランド。女王アンの幼なじみレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)は、病身で気まぐれな女王を意のままに動かし権力を握っていた。

そんな中、没落したサラの従妹アビゲイル(エマ・ストーン)が召使いとして入ってきた。レディ・サラもアン女王も彼女の魅力に惹きつけられる。

レディ・サラはアビゲイルを支配下に置くが、アビゲイルは貴族に返り咲くチャンスを狙っていた。

★『ウィドウズ(原題)』スティーヴ・マックィーン監督

突然、夫(リーアム・ニーソン)を失ったヴェロニカ(ヴィオラ・デイヴィス)は、夫が関わっていた犯罪の尻拭いで、限られた時間内に大金を用意することを強いられる。彼女が協力を要請したのは、同じ出来事で夫を亡くした未亡人たち(ミシェル・ロドリゲス、エリザベス・デビッキ)。さらにもうひとり(シンシア・エリヴォ)も加わった。

これまで犯罪とはほど遠かったこの4人の女性は、銃の撃ち方を覚え、大胆な強盗に挑むことになるのだ。

★『ビューティフル・ボーイ(原題) / Beautiful Boy』フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン監督

父デヴィッド(スティーヴ・カレル)と、薬物依存症だった息子ニック・シェフ(ティモシー・シャラメ)それぞれの視点で書いた2冊の回顧録を1本の映画にした。

誰よりも息子を理解していると思っていたのに息子の薬物依存の問題で動揺する父と、そんな父を裏切り続けてしまう息子ニック……。

どれもミッキーは観ていないが、来年の公開、アカデミー賞が楽しみだ。





posted by ミッキー at 14:57| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月25日

瞳が美しい!杉咲花さん10月5日公開『パーフェクト・ワールド 君といる奇跡』

🎬『パーフェクト・ワールド 君といる奇跡』柴山健次監督/102分/10月5日より丸の内ピカデリー他にて全国ロードショー公開

インテリアコーディネーターとして働いている24歳の川奈つぐみ(杉咲花)は、ある日、高校時代の初恋の先輩だった鮎川樹(岩田剛典)と仕事上の飲み会で偶然再会した。

大喜びのつぐみ。だが、樹は大学生の時に事故にあって車椅子の生活を送っていた。最初は驚きが隠せなかったつぐみだったが、一級建築士として前向きに生きている樹と知って、彼への想いが再燃していくが……。


原作は「Kiss」(講談社刊)で連載中の有賀リエさんの漫画「パーフェクトワールド」

観る前からストーリー展開が大体わかってしまう。だから期待もしないで試写に行った。でも現実的な出来事で2人の気持ちのゆれが手に取るようにわかった。

漫画が原作だが地に足がちゃんとついていて、つぐみのひたむきな気持ちがひしひしと伝わってきた。

杉咲花さんのアップの映像に「私の気持ちをわかって、あなたのそばにいたい」と訴えていて、お目々がキラキラ輝いていた。

もしミッキーの娘が車椅子の方と一緒になりたいと言ってきたらどうするかと考えて見た。 やっぱりつぐみのご両親のように、もう一度考えてとか言うだろうな……。

観た後は素直にこの2人の幸せを願うばかりだった。デート映画にオススメしたい。
posted by ミッキー at 12:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする